ソートマージ


5.5.24 CSV数値データ(固定小数点数)の形式チェックオプション(CSVFRMCHKオプション)

CSVFRMCHKオプションは,SORT EE 08-50以降で有効なオプションです。

ソート機能,マージ機能,選択機能,または集約機能を使用する場合,次に示す条件のときは指定したキーまたは比較項目範囲以外の入力データの形式が不正であってもエラーになりません。

指定値「CSVFRMCHK」が有効になる選択条件式の範囲を次の表に示します。

指定パラメタ

選択条件式(指定オペランド)

include

omit

csvinclude

csvomit

-inpfile

-outfile

-catinp

-catout

-splitinp

-splitout

(凡例)

○:有効

−:無効

CSV数値データ(固定小数点数)の比較項目で,有効桁5桁(下線部分)を指定した場合のデータの扱い例を次の表に示します。

#

セルデータ

オプション

指定なし

KEYNOCHKオプション指定

CSVFRMCHKオプション指定

備考

1

12345678

45678

45678

45678

全文字が数字

2

AAA45678

不正

45678

45678

有効桁外が英字

3

123BBBBB

不正

22222

不正

有効桁内が英字

注※

文字コード'B'(0x42)の下4ビットをパック化。

CSV数値データ(固定小数点数)が不正な場合の例を次に示します。

[図データ]

[図データ]

注意事項
  • CSVFRMCHKオプションはSORT EE 08-50以降で有効なオプションです。08-50より前のバージョンでは指定できません。

  • CSVFRMCHKオプションは,CSV数値データ(固定小数点数)「z」属性に有効です。

  • CSV数値データ(固定小数点数)の不正データ条件と不正データの扱いについて次の表に示します。

    CSVFRMCHK

    不正データの条件

    不正データの扱い

    備考

    指定なし

    • セルデータ中に,引用符,数字,符号,通貨記号,空白,小数点,コンマ以外の文字を含む場合

    • セルデータ中に含まれる引用符,符号,通貨記号,空白,小数点,コンマの位置が不正な場合

    KBLS1211-EまたはKBLS1320-Eメッセージを表示し,exsortコマンドが異常終了する。

    除外文字の位置規則については,「付録B CSVファイルのデータの扱い(SORT EEの機能)」を参照してください。

    指定あり

    • セルデータ中の有効桁範囲に,引用符,数字,符号,通貨記号,空白,小数点,コンマ以外の文字を含む場合

    • セルデータ中の有効桁範囲に含まれる引用符,符号,通貨記号,空白,小数点,コンマの位置が不正な場合

    有効桁範囲内に不正データを含む場合は,KBLS1211-EまたはKBLS1320-Eメッセージを表示し,exsortコマンドが異常終了する。

    除外文字の位置規則については「付録B.5 CSV数値データ(固定小数点数)の除外文字の位置規則」を参照してください。

    注※

    CSVFRMCHKオプションが指定された場合,参照するデータは有効桁範囲内です。有効桁範囲外のデータは参照しないため,不正データが存在してもエラーになりません。

  • 10進キーのチェックオプション(-cmdoptコマンドのKEYNOCHKオペランド,および環境変数「EXSORTMGTOPT(64ビット版は「EXSORT64MGTOPT」)」のKEY_INVALID_NOCHKオプション)と同時に指定できません。同時に指定した場合は,KBLS1120-EまたはKBLS1107-Eエラーとなります。

  • 引用符を除いた除外文字が有効桁内の数字に附帯していない場合,エラーになりませんが,除外文字の意味は解釈しない(符号や小数点などとして扱わない)ので,注意してください。

    除外文字の位置規則については「付録B.5 CSV数値データ(固定小数点数)の除外文字の位置規則」を参照してください。