付録B.5 CSV数値データ(固定小数点数)の除外文字の位置規則
ここでは,数値データ(固定小数点数)中の除外文字の位置規則について説明します。
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数値データ中には,0〜9の数字以外に,データを囲んでいる引用符,符号,通貨記号,および桁修飾文字(コンマ,小数点,空白)を含むことができます。これらの文字を除いた内部データ形式に変換して処理されます。それぞれの除外文字には位置規則があります。位置規則の対応を次の表に示します。
表B‒1 除外文字の位置規則 除外文字の種別
例
正常なデータ形式として扱う除外文字の位置
不正なデータ形式として扱う除外文字の位置
備考
引用符
"1234"
データの先頭および末尾
データの途中
−
符号※
+1234
1234-
数字の前,またはあとに1個だけ
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数字の途中
-
2個以上
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符号がない場合は正値を仮定します。
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+0,0,-0は,同じ値として処理されます。
通貨記号※
\1234
数字の前に1個だけ
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数字の途中
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数字のあと
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2個以上
−
コンマ
1,234,567
数字の途中に1個ずつ
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数字の前
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数字のあと
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続けて2個以上
−
小数点
.1234
12.34
1234.
数字の前,途中またはあとに1個だけ
2個以上
−
空白※
△△△△△△1234△△
数字の前後,またはすべての空白
数字の途中
すべて空白の場合は0で処理されます。
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CSV数値データ(固定小数点数)の形式チェックオプション(CSVFRMCHKオプション)を指定する場合,引用符を除いた除外文字は,有効桁内の数字に附帯していなければなりません。附帯していない場合,除外文字として解釈されません(除外文字が附帯していなくてもエラーにはなりませんが,符号や小数点などとして扱われません)。
- (例)有効桁4桁(下線)の符号の場合
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CSVFRMCHKオプションを指定しても,有効桁内の数字とその数字に附帯する除外文字が,表B-1に示す位置規則に違反している場合は,KBLS1211-EまたはKBLS1320-Eエラーとなります。