5.5.25 選択条件式のブレイクオプション(SELBRKオプション)
SELBRKオプションは,SORT EE 08-50以降で有効なオプションです。
出力ファイルパラメタ(-outfile,-splitout,-catoutパラメタ)に指定された選択条件式(include,omit,csvinclude,csvomitオペランド)を,指定された順に評価,選択(出力ファイルへの出力)し,選択条件式に合致した時点で評価を終了(ブレイク)します。
SELBRKオプションを指定しない場合,指定した選択条件式をすべて評価,選択するため,1レコードは選択条件式に合致した複数のファイルへ出力されます。例えば,1,2,3の選択条件式に合致する「単価が\30」のレコードは,出力ファイルOUTFILE-1,OUTFILE-2,OUTFILE-3へ出力されます。
SELBRKオプションを指定した場合,指定した選択条件式を,指定された順に評価,選択し,選択条件式に合致した時点で評価を終了するため,1レコードは1ファイルだけ出力されます。例えば,「単価\30」のレコードは,1,2,3の選択条件式に合致しますが,1の選択条件式に合致した時点で評価を終了するため,出力ファイルOUTFILE-1だけ出力されます。
指定値「SELBRK」が有効になる選択条件式の範囲を次の表に示します。
指定パラメタ |
選択条件式(指定オペランド) |
|||
---|---|---|---|---|
include |
omit |
csvinclude |
csvomit |
|
-inpfile |
− |
− |
− |
− |
-outfile |
○ |
○ |
○ |
○ |
-catinp |
− |
− |
− |
− |
-catout |
○ |
○ |
○ |
○ |
-splitinp |
− |
− |
− |
− |
-splitout |
○ |
○ |
○ |
○ |
- 注意事項
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SELBRKオプションはSORT EE 08-50以降で有効なオプションです。08-50より前のバージョンでは指定できません。
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入力ファイルパラメタ(-inpfile,-catinp,-splitinpパラメタ)に指定された選択条件式に対しては無効です。
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レコード結合機能(-joindata,-joininp,-joinoutパラメタ)と同時に指定できません。同時に指定した場合,KBLS2389-Eエラーとなります。
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選択条件式がない出力ファイルパラメタを指定した場合は,オプションの有無に関係なく,すべてのレコードが出力されます。
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条件が同じとなる選択条件式を,複数の出力ファイルパラメタに指定した場合,指定した条件に合致するレコードは,先に指定した選択条件式のある出力ファイルパラメタへ出力されます。あとに指定した出力ファイルパラメタへレコードは出力されないので,出力ファイルパラメタの記述順序については注意してください。
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