5.5.14 入出力ファイル共用・排他オプション(NOLOCK|EXCオプション)
SORT,SORT EE,COBOL,ISAMプログラムの処理間での入出力ファイルのオープンモードを指定します。
- EXC
-
入力ファイルを排他モードでオープンします。
- NOLOCK
-
入力ファイルおよび出力ファイルを,共用・排他なしでオープンします。
入力ファイルと出力ファイルのファイル状態とオープンの可否を次の表に示します。
- (入力ファイル)
-
command-option
SORT EEでのOPENモード
入力ファイルの状態
共用
排他
NOLOCK
共用・排他なし
○
○
指定なし
共用
○
×
EXC
排他
×
×
- (出力ファイル)
-
command-option
SORT EEでのOPENモード
出力ファイルの状態
共用
排他
NOLOCK
共用・排他なし
○
○
指定なし
排他
×
×
このオプションを指定する場合は,次の点に注意してください。
-
NOLOCKとEXCは背反です。両方のオプションを同時に指定した場合は,NOLOCKが有効となります。
-
NOLOCK,EXCの両方を指定しなかった場合,環境変数「EXSORTMGTOPT(64ビット版は「EXSORT64MGTOPT」)」にLOCK_INVALIDオプションが指定されていればNOLOCK,指定がなければ共用と同じ扱いになります。
-
NOLOCKを指定した場合,SORT,SORT EE,COBOL,ISAM間での入出力ファイルの共有・排他機能が無効となります。4製品で同一ファイルを指定して,同時実行した場合,入出力ファイルの内容は保証できません。
-
書き込みが許可されていないファイルは,排他モードでオープンできません(読み出しだけをする場合にも,書き込みの許可が必要となります)。
-
すでにほかの処理でオープンされているファイルは,排他モードでオープンできません。
-
NOLOCKオプションはUNIXにだけ有効です。Windowsで指定した場合は無視します。