Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編
変換元ノードの値を加工して変換先ノードにマッピングする場合,ファンクションを使用します。ノード一覧型カスタムファンクションを使用すると,値だけでなくノードも加工できます。ここでは,どのような場合にどのファンクションを使用するかを説明します。ファンクションを使用したマッピング方法については,「6.4.2 変換元ノードの値を加工して変換先ノードにマッピングする」を参照してください。
ファンクションの一覧を次の表に示します。なお,文字列はすべてUTF-16に符号化されます。そのため,Unicode補助文字(0x10000〜0x10FFFF)は,サロゲートペアに符号化されます。
表6-3 ファンクションの一覧
分類 | ファンクション名 | 説明 |
---|---|---|
文字列系 | 文字列連結 | 複数の文字列を連結します。 |
部分文字列取得 | 1つの文字列から一部分の文字列を取り出します。 | |
文字数取得 | 文字列の文字数をマッピング先に代入します。 | |
文字列調査 | 文字列に指定した文字列が含まれているか,または指定した文字列で開始されているかを調査して,マッピング先に論理値を代入します。 | |
空白除去 | 文字列の先頭と末尾の空白を除去します。また,文字列間の連続した空白を1つの半角スペースに置換します。 | |
数値系 | 数値フォーマット変換 | 数値をフォーマット変換します。 |
数値演算 | 数値を演算(+,-,*,div,mod)します。 | |
端数処理 | 小数点以下の端数を処理(四捨五入,切り捨て,および切り上げ)します。 | |
総和 | 複数のノードセットのノードの数値を合計します。 | |
ビット演算系 | 否定演算 | 否定演算を実行します。 |
論理演算 | 論理演算(AND,OR,XOR)を実行します。 | |
シフト演算 | シフト演算を実行します。 | |
ノード系 | ノード数取得 | ノード数をマッピング先に代入します。 |
ノード名取得 | ノード名をマッピング先に代入します。 | |
ノード調査 | 指定した変換元ノードが存在するかを調査し,マッピング先にその論理値を代入します。 | |
制御系 | くり返し | くり返しを対応づけます。 |
選択 | 条件によって異なる値を出力します。 | |
その他 | 定数 | 指定した値をマッピング先に代入します。 |
値置換え | 変換テーブルの指定に基づいて,マッピング元の値を変換してマッピング先に代入します。 | |
基数変換 | 基数変換を実行します。 | |
カスタム | ユーザが作成した任意のJavaプログラムを呼び出します。 | |
XPath | XPath式を指定します。 |
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