Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編

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6.5 ファンクションを使用した値またはノードの加工

変換元ノードの値を加工して変換先ノードにマッピングする場合,ファンクションを使用します。ノード一覧型カスタムファンクションを使用すると,値だけでなくノードも加工できます。ここでは,どのような場合にどのファンクションを使用するかを説明します。ファンクションを使用したマッピング方法については,「6.4.2 変換元ノードの値を加工して変換先ノードにマッピングする」を参照してください。

ファンクションの一覧を次の表に示します。なお,文字列はすべてUTF-16に符号化されます。そのため,Unicode補助文字(0x10000〜0x10FFFF)は,サロゲートペアに符号化されます。

表6-3 ファンクションの一覧

分類 ファンクション名 説明
文字列系 文字列連結 複数の文字列を連結します。
部分文字列取得 1つの文字列から一部分の文字列を取り出します。
文字数取得 文字列の文字数をマッピング先に代入します。
文字列調査 文字列に指定した文字列が含まれているか,または指定した文字列で開始されているかを調査して,マッピング先に論理値を代入します。
空白除去 文字列の先頭と末尾の空白を除去します。また,文字列間の連続した空白を1つの半角スペースに置換します。
数値系 数値フォーマット変換 数値をフォーマット変換します。
数値演算 数値を演算(+,-,*,div,mod)します。
端数処理 小数点以下の端数を処理(四捨五入,切り捨て,および切り上げ)します。
総和 複数のノードセットのノードの数値を合計します。
ビット演算系 否定演算 否定演算を実行します。
論理演算 論理演算(AND,OR,XOR)を実行します。
シフト演算 シフト演算を実行します。
ノード系 ノード数取得 ノード数をマッピング先に代入します。
ノード名取得 ノード名をマッピング先に代入します。
ノード調査 指定した変換元ノードが存在するかを調査し,マッピング先にその論理値を代入します。
制御系 くり返し くり返しを対応づけます。
選択 条件によって異なる値を出力します。
その他 定数 指定した値をマッピング先に代入します。
値置換え 変換テーブルの指定に基づいて,マッピング元の値を変換してマッピング先に代入します。
基数変換 基数変換を実行します。
カスタム ユーザが作成した任意のJavaプログラムを呼び出します。
XPath XPath式を指定します。
<この節の構成>
6.5.1 複数の文字列を連結する
6.5.2 1つの文字列から一部分の文字列を取り出す
6.5.3 文字列の文字数を代入する
6.5.4 指定文字列の有無,または指定文字列の開始を調査する
6.5.5 文字列の空白を除去する
6.5.6 数値をフォーマット変換する
6.5.7 数値を演算する
6.5.8 小数点以下の端数を処理する
6.5.9 複数のノードセットのノードの数値を合計する
6.5.10 否定演算を使用する
6.5.11 論理演算を使用する
6.5.12 シフト演算を使用する
6.5.13 ノード数を代入する
6.5.14 ノード名を代入する
6.5.15 ノードの有無を調査する
6.5.16 くり返しを対応づける
6.5.17 条件によって異なる値を出力する
6.5.18 指定した値を代入する
6.5.19 変換テーブルを利用して値を変換する
6.5.20 基数変換する
6.5.21 変換元ノードの値にある値を付加する
6.5.22 変換元ノードの値を倍にする
6.5.23 ユーザが作成した任意のJavaプログラムを呼び出す
6.5.24 変換先ノードやファンクションの入力値にXPath式を指定する