Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編

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6.5.20 基数変換する

入力値を入力基数で指定した基数であるものとし,入力値を出力基数に指定した基数に変換します。入力値が入力基数で指定した基数以外の場合は,エラーの値(NaN)を返します。入力値が64ビットを超える場合,64ビットより上位ビットを切り捨てます。

なお,基数変換ファンクションは,ビッグエンディアンで処理します。

基数変換の仕様を次に示します。

<この項の構成>
(1) 使用するファンクション
(2) 設定手順
(3) 実行例

(1) 使用するファンクション

入力値を出力基数に指定した基数に変換するには,基数変換ファンクションを使用します。使用例を次に示します。

図6-21 基数変換ファンクションの使用例

[図データ]

(2) 設定手順

入力値を出力基数に指定した基数に変換する手順を次に示します。

  1. パレットから基数変換ファンクション(radix)を選択して,マッピングビューアに配置します。
  2. マッピング線を設定します。
  3. 次のどちらかの方法で[基数変換]ダイアログを表示させます。
    • 基数変換ファンクションを右クリックして,[設定]を選択します。
    • 基数変換ファンクションをダブルクリックします。
    [基数変換]ダイアログが表示されます。
    [基数変換]ダイアログの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.6.37 基数変換ダイアログ」を参照してください。
  4. [入力]に基数変換の入力値を指定する場合,[ノード選択]ボタンをクリックします。
    [ノード選択]ダイアログが表示されます。
  5. 入力値となるノードセットを指定します。
    [入力]に基数変換の入力値が設定されます。
  6. [入力]に指定されている入力値に条件を設定して,その条件を満たす場合だけマッピングさせたい場合,[ノード条件設定]ボタンをクリックします。
    [ノード条件設定]ダイアログが表示されます。
    ノード条件の設定方法については,「6.7 ノード条件を設定する」を参照してください。また,[ノード条件設定]ダイアログについては,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.6.9 ノード条件設定ダイアログ」を参照してください。
  7. [入力]に基数変換の対象とするファンクションを指定したい場合,[ファンクション選択]ボタンをクリックします。
    [ファンクション選択]ダイアログが表示されます。
    [ファンクション選択]ダイアログの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.6.7 ファンクション選択ダイアログ」を参照してください。
  8. 入力基数を指定します。
  9. 出力基数を指定します。
  10. [OK]ボタンをクリックします。

(3) 実行例

実行例を次に示します。

入力 基数変換 結果
1101 2進数→10進数 -3
0100 2進数→10進数 4
1101 2進数→16進数 d
11 10進数→2進数 0000 0000 0000 0000 0000 0000 0000 0000
0000 0000 0000 0000 0000 0000 0000 1011※1
11 10進数→16進数 00 00 00 00 00 00 00 0b※1
11 16進数→2進数 0001 0001
11 16進数→10進数 17
8b 16進数→10進数 -117
1102 2進数→10進数 NaN※2
110f 10進数→16進数 NaN※2

注※1
太字は,補完ビットです。

注※2
入力値を入力基数で指定した基数に変換できないため,結果が「NaN」となります。