Compute Systems Manager 導入・設定ガイド

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9.5.1 クラスタ環境に移行する(Windows)

非クラスタ環境で運用していたWindowsの管理サーバを,クラスタ環境に移行します。

事前に完了しておく操作

非クラスタ環境で運用していたCompute Systems Managerを,クラスタ環境に移行する手順を次に示します。

  1. 次のコマンドを実行して,データベースをエクスポートします。
    ほかのHitachi Command Suite製品がインストールされている場合は,その製品のデータベースもエクスポートされます。
    Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールディレクトリ\bin\hcmds64dbtrans /export /workpath作業用ディレクトリ /fileアーカイブファイル /auto
  2. Compute Systems Managerをアンインストールします。
    ほかのHitachi Command Suite製品がインストールされている場合は,その製品もアンインストールしてください。
  3. クラスタ管理アプリケーションで,Compute Systems Managerのサービスを登録するグループの所有者を実行系ノードに移動し,クラスタ管理IPアドレスと共有ディスクをオンラインにします。
  4. 実行系ノードにCompute Systems Managerをインストールします。
    インストールウィザードでは,クラスタ構成でのインストールを選択して,それぞれの画面で必要な情報を指定します。ほかのHitachi Command Suite製品ですでにクラスタ環境が構築されている場合は,その設定が適用されるため,再度指定する必要はありません。
  5. 次のコマンドを実行して,エクスポートしたデータベースをインポートします。
    Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールディレクトリ\bin\hcmds64dbtrans /import /workpath 作業用ディレクトリ /fileアーカイブファイル /type ALL /auto
  6. クラスタ管理アプリケーションで,Compute Systems Managerのサービスを登録するグループの所有者を待機系ノードに移動します。
  7. 待機系ノードにCompute Systems Managerをインストールします。
    インストールの際には,次の条件に従ってください。
    • インストール先を実行系ノードと同じにしてください。
    • 実行系ノードでデプロイメントマネージャーをインストールした場合は,待機系ノードでもインストールしてください。
  8. データベースが使用するポート番号をデフォルト以外の番号に変更して運用する場合は,控えておいたポート番号を実行系および待機系の各ノードで設定します。
    重要
    32ビットのHitachi Command Suite共通コンポーネントを使用する製品がインストールされている場合は,その製品が使用するポート番号と競合しないことを確認してください。
  9. 日立製のサーバを管理対象にする場合は,必要に応じて,日立製のサーバに登録される管理サーバのIPアドレスがクラスタ管理IPアドレスになるように設定を変更します。
    実行系および待機系の各ノードで,次のファイルのsvp.bind.addressプロパティに,クラスタ管理IPアドレスを指定します。
    Compute Systems Managerのインストールディレクトリ\ComputeSystemsManager\conf\user.properties
    参考
    • svp.bind.addressプロパティを指定しない場合,日立製のサーバには実行系および待機系の各ノードのIPアドレスが登録されます。
    • すでに運用中の日立製のサーバには,通信先の管理サーバのIPアドレスが登録されています。svp.bind.addressプロパティを指定すると,プロパティに指定したIPアドレスも新しく登録されます。日立製のサーバに登録されている管理サーバのIPアドレスは,Webコンソールで確認できます。使用していない管理サーバのIPアドレスが残っている場合は削除してください。
  10. 次のコマンドを実行して,Compute Systems Managerのクラスタ運用を開始します。
    Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールディレクトリ\ClusterSetup\hcmds64clustersrvstate /son /rグループ名
  11. プラグインライセンスを登録する場合は,待機系ノードでライセンスキーを入力します。
  12. クラスタ管理アプリケーションで,Compute Systems Managerのサービスを登録するグループの所有者を実行系ノードに移動します。
  13. 待機系ノードでプラグインライセンスを登録した場合は,実行系ノードでも同様にライセンスキーを入力します。
  14. デプロイメントマネージャーをインストールした場合は,デプロイメントマネージャーを使用するためのクラスタ環境を設定します。
  15. デプロイメントマネージャーのイメージファイルを共有ディスクに移動した場合は,イメージファイルをインポートします。
    イメージファイルのインポートなど,デプロイメントマネージャーのイメージファイルの管理については,マニュアル「Hitachi Command Suite Compute Systems Manager ユーザーズガイド」を参照してください。
  16. 非クラスタ環境で運用していた時に,Device ManagerがTuning Managerとリモート接続していた場合は,必要に応じて,Tuning Managerのサービスを起動したあと,Tuning Managerと連携するための設定を再度実施します。

関連項目

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