Compute Systems Manager 導入・設定ガイド
Compute Systems Managerでは,クラスタ環境で管理サーバのフェールオーバーを設定することで,管理サーバの信頼性を高められます。
クラスタを使用してCompute Systems Managerの運用を開始するためには,Compute Systems Managerのインストールまたは非クラスタ環境からクラスタ環境への移行,ならびにクラスタ構成に関する環境の設定が必要です。
また,データベースの操作やCompute Systems Managerの起動または停止など,クラスタ環境で運用する場合の手順があります。
クラスタ環境では,2台の管理サーバを,それぞれ実行系ノード,待機系ノードとして運用します。
障害発生時は,フェールオーバーすることで,実行系ノードで使用していたシステムリソースを待機系ノードに引き継いで運用の停止を防ぎます。
- 実行系ノード
クラスタ運用しているシステムで,実際に稼働しているホストです。- 待機系ノード
クラスタ運用しているシステムで,障害発生時に,実行系ノードで使用していたシステムリソースを引き継げるように待機しているホストです。このマニュアルでは,次のクラスタ管理アプリケーションを対象としています。
- Windows
Windows Server Failover Clustering- Red Hat Enterprise Linux
Red Hat High Availability
マニュアルでは,Red Hat High Availabilityが提供するCongaを使用した手順を説明します。Congaを使用する場合は,パッケージ(luci)をインストールする必要があります。
マニュアルに記載している操作例は,次に示すバージョンのluciパッケージがインストールされていることを前提にしています。
Version:0.26.0
Release:48.el6
luciパッケージの詳細については,Red Hat High Availabilityのマニュアルを参照してください。
重要
- 障害が発生し,実行系ノードから待機系ノードにフェールオーバーした場合,実行中のタスクは失敗します。必要に応じて,失敗したタスクを再実行してください。
- ストレージシステムの一部機種のSVPと,Compute Systems Managerを同一ホストで運用する場合,SVPはクラスタ構成をサポートしていないため,Compute Systems Managerを非クラスタ構成にしてください。
対象となるストレージシステムの機種については,ソフトウェア添付資料を参照してください。
- 9.2 クラスタを運用するために使用するCompute Systems Managerのサービス
- 9.3.1 クラスタ運用を開始する環境設定手順の確認
- 9.3.2 クラスタ環境で運用する管理サーバの空き容量の確認
- 9.3.3 クラスタ管理アプリケーションを使用して設定する前の確認
- 9.4.1 クラスタ環境にインストールする(Windows)
- 9.4.2 実行系ノードで新規インストールする(Red Hat Enterprise Linux)
- 9.4.3 待機系ノードで新規インストールする(Red Hat Enterprise Linux)
- 9.5.1 クラスタ環境に移行する(Windows)
- 9.5.2 クラスタ環境に移行する(Red Hat Enterprise Linux)
- 9.10.2 クラスタ環境からCompute Systems Managerをアンインストールする(Windows)
- 9.10.3 クラスタ環境からCompute Systems Managerをアンインストールする(Red Hat Enterprise Linux)
- D.4 バージョン7.x.xからアップグレードする(クラスタ環境の場合)
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