Compute Systems Manager 導入・設定ガイド

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B.1 Compute Systems Managerサーバのプロパティ

この節の構成
B.1.1 Compute Systems Managerサーバのプロパティとは
B.1.2 Compute Systems Managerサーバのプロパティの一覧
B.1.3 Compute Systems Managerサーバのポートや機能に関するプロパティ(user.properties)
B.1.4 ログ出力に関するプロパティ(logger.properties)

B.1.1 Compute Systems Managerサーバのプロパティとは

Compute Systems Managerのポートやログに関する設定を変更するには,Compute Systems Managerサーバのプロパティを変更します。プロパティを変更したあと,Compute Systems Managerを再起動すると,設定が反映されます。

関連項目

B.1.2 Compute Systems Managerサーバのプロパティの一覧

Compute Systems Managerサーバのプロパティファイルと格納先ディレクトリの一覧を次の表に示します。

説明 プロパティファイル 格納先ディレクトリ
Compute Systems Managerサーバで使用されるポートや機能に関するプロパティ user.properties

Windows:
Compute Systems Managerのインストールディレクトリ\ComputeSystemsManager\conf

Linux:
Compute Systems Managerのインストールディレクトリ/ComputeSystemsManager/conf
ログ出力に関するプロパティ logger.properties

関連項目

B.1.3 Compute Systems Managerサーバのポートや機能に関するプロパティ(user.properties)

user.propertiesを使ってCompute Systems Managerサーバのポートを変更したり,コマンドのタイムアウト時間や温度表示などのCompute Systems Managerサーバの機能に関する設定を変更したりできます。

user.propertiesで指定できるプロパティの一覧を次の表に示します。

プロパティ 説明
snmp.trap.receive.port SNMPトラップを受信するポートを指定します。
  • 指定できる値:1~65535の整数
  • デフォルト値:162または22601
server.rmi.port Device ManagerからのRMIリクエストの受付ポートを指定します。
  • 指定できる値:1~65535の整数
  • デフォルト値:22610
server.process.timeout アラート発生時に実行するコマンドのタイムアウト時間を秒単位で指定します。
  • 指定できる値:0~100000の整数
  • デフォルト値:1800
コマンドの処理が完了するまでタイムアウトを発生させたくない場合は,「0」を指定します。
svp.alert.receive.port 日立製のサーバからのアラートを受信するポートを指定します。
  • 指定できる値:1~65535の整数
  • デフォルト値:22611
hcsm.keystore.filename 管理サーバと日立製のサーバ(ブレードサーバ上のHVMも含みます)との間のSSL通信で,Compute Systems Managerが使用するキーストアーのファイル名を文字列で指定します。
デフォルト値は,「hcsm_default.keystore」です。
指定できる値は文字列です。
powermonitoring.temperature.unit 管理クライアントに表示される温度の表示単位を指定します。
  • 「F」:華氏(Fahrenheit)で表示する場合に指定します。
  • 「C」:摂氏(Celsius)で表示する場合に指定します。
デフォルトは「C」です。
hcsm.shared.directory Compute Systems Managerが使用する作業ディレクトリのパスを指定します。
クラスタ環境で運用する場合は,共有ディスク上のディレクトリのパスを指定します。
指定したディレクトリがない場合は,デフォルトのパスが使用されます。
デフォルトは次のとおりです。

Windows:
Compute Systems Managerのインストールディレクトリ\shared
パスに円記号(\)を指定する場合は「\\」と指定してください。プロパティファイル内で円記号(\)はエスケープシーケンスを示す文字として使用されます。

Linux:
Compute Systems Managerのインストールディレクトリ/shared
winrm.maxEnvelopeSize 管理対象ホストでMaxEnvelopeSizekbに推奨値(512)以外を指定してWinRMを有効にした場合,その値を指定します。複数の管理対象ホストで異なる値を設定しているときは,それらの値の中の最大値を指定します。
  • 指定できる値:512~4194304の整数
  • デフォルト値:512
hcsm.certification.verify 管理サーバと日立製のサーバ(ブレードサーバ上のHVMも含みます)との間のSSL通信で,日立製のサーバからの証明書を,管理サーバで確認するかどうかを指定します。
  • 「Enable」:証明書を確認します。管理サーバのキーストアーに登録されている日立製のサーバの証明書と一致した場合に通信が許可されます。
  • 「Disable」:証明書を確認しません。
デフォルトは「Disable」です。
「Enable」を指定する場合は,日立製のサーバの証明書を管理サーバのキーストアーに登録してください。
hvm.lpar.migration.allow.plaintext LPARをマイグレーションする場合に,管理サーバとHVMとの間で暗号化されていない通信を許可するかどうかを指定します。
  • 「Enable」:許可します。
  • 「Disable」:許可しません。
デフォルトは「Enable」です。
svp.bind.address 管理サーバと日立製のサーバとの間のSSL通信で,日立製のサーバに登録される管理サーバのIPアドレスを指定します。
デフォルト値は空白です。
デフォルトの場合,管理サーバのOSの仕様に基づいたIPアドレスが登録されます。クラスタ環境では,実行系および待機系の各ノードのIPアドレスが登録されます。
このプロパティは,SSHプロトコルでBMCと通信するラックマウントサーバに対しては無効です。ラックマウントサーバの通信プロトコルについては,ソフトウェア添付資料を参照してください。
hcsm.display.storage.systems.list リソース]タブに,ストレージシステムの一覧を表示するかどうかを指定します。
  • 「Enable」:表示します。
  • 「Disable」:表示しません。
デフォルトは「Disable」です。

関連項目

B.1.4 ログ出力に関するプロパティ(logger.properties)

logger.propertiesを使ってログ出力の設定を変更できます。

logger.propertiesで指定できるプロパティの一覧を次の表に示します。

プロパティ 説明
message.maxFileSizeInMB メッセージログのファイルサイズ(単位:MB)を指定します。
  • 指定できる値:1~2047の整数
  • デフォルト値:1
message.maxBackupIndex メッセージログのファイル面数を指定します。
  • 指定できる値:1~16の整数
  • デフォルト値:10
message.logLevel ログに出力する情報の詳細度を指定します。
  • 指定できる値:-1~1000の整数
  • デフォルト値:20
障害の再現テスト時は,「30」の利用をお勧めします。「-1」を指定した場合は,ログの出力が行われません。

関連項目

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