14.3.7 listesd(ストアデータファイルの一覧表示)
- 〈この項の構成〉
(1) 機能
クラスタ内のストアデータファイルの一覧を表示します。
(2) 規則
-
このサブコマンドは,クラスタが次の状態のときに実行できます。
-
クラスタ稼働中(AVAILABLE)
-
クラスタ一部稼働中(PARTIALLY_AVAILABLE)
-
-
このサブコマンドは,クラスタへの参加状況がonlineのEADSサーバを処理対象とします。ただし,クラスタへの参加状況がstandbyのEADSサーバがクラスタ内にある場合は実行できません。クラスタへの参加状況については,eztool statusコマンドで確認できます。
-
このサブコマンドは,処理対象のEADSサーバが次の状態のときに実行できます。
-
初期化状態(initialized)
-
稼働状態(running)
-
閉塞中(closing)
-
閉塞状態(closed)
-
(3) 形式
eztool listesd [-v] [-d <ストアデータファイルの格納先パス名>] [--format <フォーマット名>] [--columns <列名>[,<列名>]…] [--filter <フィルタの条件>] [--match <一致条件>]
(4) オプションおよび引数
(a) -vまたは--verbose
コマンド実行結果の詳細を表示したい場合に指定します。
(b) -dまたは--directory <ストアデータファイルの格納先パス名>
ストアデータファイルの格納先パス名を指定します。
指定したディレクトリ下にあるストアデータファイルの一覧を表示したい場合に指定します。
パス名には,アスタリスク(*),二重引用符("),疑問符(?),縦線(|),小なり演算子(<),大なり演算子(>)を含むディレクトリは指定できません。
ストアデータファイルの格納先パスに相対パスを指定した場合,運用ディレクトリが起点となります。
(c) --format <フォーマット名>
このオプションの詳細については,「14.4.2 表示形式の指定方法」を参照してください。
(d) --columns <列名>[,<列名>]…
このオプションの詳細については,「14.4.3 列のフィルタリングの指定方法」を参照してください。
(e) --filter <フィルタの条件>
このオプションの詳細については,「14.4.4 行のフィルタリングの指定方法」を参照してください。
(f) --match <一致条件>
このオプションの詳細については,「14.4.5 条件一致の指定方法」を参照してください。
(5) 出力例
eztool listesdコマンドの実行結果の出力例を次に示します。
表示の構成要素については,「14.4.1 表示内容の構成要素」を参照してください。
■-vまたは--verboseオプションを指定しない場合
■-vまたは--verboseオプションを指定する場合
サマリとメインの表示内容を,それぞれ次の表に示します。
項番 |
サマリ名 |
説明 |
表示の有無 |
|
---|---|---|---|---|
-vまたは--verboseオプション指定 |
||||
なし |
あり |
|||
1 |
TotalCount |
全ストアデータファイルキー数 |
○ |
○ |
2 |
export |
eztool exportコマンド(引数指定なし)実行時に出力されるストアデータファイルのストアデータファイルキー数と世代数の上限値 次の形式で表示されます。 ストアデータファイルキー数 / 世代数の上限値 世代数の上限値に0を指定している場合は表示されません。 |
○ |
○ |
3 |
stop |
eztool stopコマンド実行時に出力されるストアデータファイルのストアデータファイルキー数と世代数の上限値 次の形式で表示されます。 ストアデータファイルキー数 / 世代数の上限値 世代数の上限値に0を指定している場合は表示されません。 |
○ |
○ |
4 |
other |
eztool exportコマンド(引数や-sまたは--singleオプション指定あり)実行時に出力されるストアデータファイルのストアデータファイルキー数 |
○ |
○ |
5 |
latest |
eztool importコマンド(引数指定なし)実行時に読み込み対象となるストアデータファイルのストアデータファイルキー 存在しない場合はnoneが表示されます。 |
○ |
○ |
- (凡例)
-
○:表示されます。
項番 |
列名 |
説明 |
表示の有無 |
|
---|---|---|---|---|
-vまたは--verboseオプション指定 |
||||
なし |
あり |
|||
1 |
Type |
ストアデータファイルの種別※ 次のどれかが表示されます。
|
○ |
○ |
2 |
StoreDataFileKey |
ストアデータファイルキー※ |
○ |
○ |
3 |
FileName |
ストアデータファイル名 |
× |
○ |
4 |
FileSize(MB) |
ストアデータファイルサイズ (単位:メガバイト) 小数点以下の値は切り捨てて表示されます。 |
× |
○ |
5 |
Server |
ストアデータファイルがあるEADSサーバのIPアドレス,およびEADSクライアントとの通信に使用するEADSサーバのポート番号 次の形式で表示されます。 IPアドレス:ポート番号 |
× |
○ |
6 |
AbsolutePath |
ストアデータファイル名(絶対パス) |
× |
○ |
- (凡例)
-
○:表示されます。
×:表示されません。
- 注
-
実行結果は,次の優先順位に従って表示されます。
-
Typeの値がexport,stop,otherの順に表示されます。
-
Typeの値が同じ行は,StoreDataFileKeyの値の自然順序順に表示されます。
-
-vまたは--verboseオプションを指定する場合,Typeの値およびStoreDataFileKeyの値が同じ行は,Serverの値の自然順序順に表示されます。
-
- 注※
-
実行結果に,同じ値のセルが続く場合,2行目以降のセルの値は表示が省略されます。
(6) リターンコード
次の表に示すリターンコードが返却されます。
項番 |
リターンコード |
リターンコードの説明 |
|
---|---|---|---|
コマンド定義のeads.command.compatパラメタを指定していない場合 |
コマンド定義のeads.command.compatパラメタに0300を指定した場合 |
||
1 |
0 |
0 |
コマンドの実行に成功しました。 |
2 |
101 |
101 |
コマンドの初期化に失敗しました。 |
3 |
110 |
接続に失敗しました。 |
|
4 |
111 |
通信タイムアウトで失敗しました。 |
|
5 |
120 |
構文不正で失敗しました。 |
|
6 |
130 |
コマンドを実行できない状態のため失敗しました。 |
|
7 |
150 |
コマンド実行中に失敗しました。 |
|
8 |
200 |
コマンドタイムアウトで失敗しました。 |
- --matchオプションを指定した場合
-
条件に一致した場合は0,一致しなかった場合は1を,リターンコードとして返します。ただし,コマンドの実行に失敗したときは,--matchオプションを指定しなかった場合と同じになります。
(7) 注意事項
出力処理中にコマンドがタイムアウトした場合,出力結果が欠落することがあります。また,出力処理が完了していても,コマンドがタイムアウトになることがあります。このような場合には,コマンドのタイムアウト時間を大きくしてから再実行してください。