Hitachi

インメモリデータグリッド Hitachi Elastic Application Data Store ユーザーズガイド


14.3.6 listcache(キャッシュの一覧表示)

〈この項の構成〉

(1) 機能

キャッシュの一覧を表示します。

(2) 規則

(3) 形式

eztool listcache [-v]
                 [--format <フォーマット名>]
                 [--columns <列名>[,<列名>]…]
                 [--filter <フィルタの条件>]
                 [--match <一致条件>]

(4) オプションおよび引数

(a) -vまたは--verbose

コマンド実行結果の詳細を表示したい場合に指定します。

(b) --format <フォーマット名>

このオプションの詳細については,「14.4.2 表示形式の指定方法」を参照してください。

(c) --columns <列名>[,<列名>]…

このオプションの詳細については,「14.4.3 列のフィルタリングの指定方法」を参照してください。

(d) --filter <フィルタの条件>

このオプションの詳細については,「14.4.4 行のフィルタリングの指定方法」を参照してください。

(e) --match <一致条件>

このオプションの詳細については,「14.4.5 条件一致の指定方法」を参照してください。

(5) 出力例

eztool listcacheコマンドの実行結果の出力例を次に示します。

表示の構成要素については,「14.4.1 表示内容の構成要素」を参照してください。

■-vまたは--verboseオプションを指定しない場合

[図データ]

■-vまたは--verboseオプションを指定する場合

[図データ]

サマリとメインの表示内容を,それぞれ次の表に示します。

表14‒13 eztool listcacheコマンドのサマリの表示内容

項番

サマリ名

説明

表示の有無

-vまたは--verboseオプション指定

なし

あり

1

CacheCount

キャッシュ数の現在値と最大値

(凡例)

○:表示されます。

表14‒14 eztool listcacheコマンドのメインの表示内容

項番

列名

説明

表示の有無

-vまたは--verboseオプション指定

なし

あり

1

CacheName

キャッシュ名

2

CacheType

キャッシュタイプ

次のどれかが表示されます。

  • Memory

    メモリキャッシュ

  • Disk

    ディスクキャッシュ

  • 2Way

    2Wayキャッシュ

3

TotalMasterKeyCount

各キャッシュのkeyの総数

多重化によってコピーされたkeyの数は含みません。

4

Server

EADSサーバのIPアドレス,およびEADSクライアントとの通信に使用するEADSサーバのポート番号

次の形式で表示されます。

IPアドレス:ポート番号

縮退状態(isolated),または起動していないEADSサーバの場合は,何も表示されません。

×

5

MasterKeyCount

EADSサーバごとの,各キャッシュのkeyの数

多重化によってコピーされたkeyの数は含みません。

縮退状態(isolated),または起動していないEADSサーバの場合は,何も表示されません。

×

(凡例)

○:表示されます。

×:表示されません。

実行結果は,次の優先順位に従って表示されます。

  1. CacheNameの値の自然順序順に表示されます。

  2. -vまたは--verboseオプションを指定する場合,CacheNameの値が同じ行は,Serverの値の自然順序順に表示されます。

注※

実行結果に,同じ値のセルが続く場合,2行目以降のセルの値は表示が省略されます。

(6) リターンコード

次の表に示すリターンコードが返却されます。

表14‒15 eztool listcacheコマンドのリターンコード

項番

リターンコード

リターンコードの説明

コマンド定義のeads.command.compatパラメタを指定していない場合

コマンド定義のeads.command.compatパラメタに0300を指定した場合

1

0

0

コマンドの実行に成功しました。

2

101

101

コマンドの初期化に失敗しました。

3

110

接続に失敗しました。

4

111

通信タイムアウトで失敗しました。

5

120

構文不正で失敗しました。

6

130

コマンドを実行できない状態のため失敗しました。

7

150

コマンド実行中に失敗しました。

8

200

コマンドタイムアウトで失敗しました。

--matchオプションを指定した場合

条件に一致した場合は0,一致しなかった場合は1を,リターンコードとして返します。ただし,コマンドの実行に失敗したときは,--matchオプションを指定しなかった場合と同じになります。

(7) 注意事項