14.3.5 listconf(最新パラメタの一覧表示)
- 〈この項の構成〉
(1) 機能
EADSサーバのシステムプロパティに設定されている,「eads.」で始まるパラメタの一覧を表示します。ただし,03-60以前の古いパラメタ名で設定されている場合は,新しいパラメタ名で表示されます。
(2) 規則
-
このサブコマンドは,クラスタの状態に関係なく,EADSサーバが次の状態のときに実行できます。
-
初期化中(initializing)
-
初期化状態(initialized)
-
稼働状態(running)
-
閉塞中(closing)
-
閉塞状態(closed)
-
縮退状態(isolated)
-
停止中(stopping)
-
(3) 形式
eztool listconf [-v] [-s] [--file <定義ファイルの種別>] [--non_default] [--format <フォーマット名>] [--columns <列名>[,<列名>]…] [--filter <フィルタの条件>] [--match <一致条件>]
(4) オプションおよび引数
(a) -vまたは--verbose
コマンド実行結果の詳細を表示したい場合に指定します。
(b) -sまたは--single
クラスタ全体ではなく,コマンドを実行するEADSサーバ上の定義ファイルのパラメタだけを確認したい場合に指定します。
(c) --file <定義ファイルの種別>
特定の定義ファイルに指定するパラメタだけを確認したい場合に指定します。
次に示す定義ファイルの種別が指定できます。
-
server:サーバ定義ファイル
-
cluster:クラスタ定義ファイル
-
shared:共通設定ファイル
このオプションを指定しない場合,次に示す定義ファイルに指定するパラメタすべてが表示されます。
-
サーバ定義ファイル
-
クラスタ定義ファイル
-
共通設定ファイル
(d) --non_default
設定値がデフォルト値以外のEADSサーバが存在するパラメタだけを表示します。ただし,デフォルト値が存在しないパラメタは対象に含まれません。
(e) --format <フォーマット名>
このオプションの詳細については,「14.4.2 表示形式の指定方法」を参照してください。
(f) --columns <列名>[,<列名>]…
このオプションの詳細については,「14.4.3 列のフィルタリングの指定方法」を参照してください。
(g) --filter <フィルタの条件>
このオプションの詳細については,「14.4.4 行のフィルタリングの指定方法」を参照してください。
(h) --match <一致条件>
このオプションの詳細については,「14.4.5 条件一致の指定方法」を参照してください。
(5) 出力例
eztool listconfコマンドの実行結果の出力例を次に示します。
表示の構成要素については,「14.4.1 表示内容の構成要素」を参照してください。
■-vまたは--verboseオプションを指定しない場合
■-vまたは--verboseオプションを指定する場合
サマリとメインの表示内容を,それぞれ次の表に示します。
項番 |
サマリ名 |
説明 |
表示の有無 |
|
---|---|---|---|---|
-vまたは--verboseオプション指定 |
||||
なし |
あり |
|||
1 |
ParameterCount |
パラメタの数 |
○ |
○ |
2 |
NonDefaultCount |
設定値がデフォルト値以外のEADSサーバが存在するパラメタの数 |
○ |
○ |
- (凡例)
-
○:表示されます。
項番 |
列名 |
説明 |
表示の有無 |
|
---|---|---|---|---|
-vまたは--verboseオプション指定 |
||||
なし |
あり |
|||
1 |
Parameter |
パラメタ名 自然順序順に表示されます。 |
○ |
○ |
2 |
DefaultValue |
パラメタのデフォルト値 デフォルト値がないパラメタの場合は,何も表示されません。 EADSサーバごとにデフォルト値が異なる場合は,UNMATCHが表示されます。 |
○ |
○ |
3 |
MinValue |
パラメタの最小値(数値) 数値以外を指定できるパラメタの場合は,何も表示されません。 EADSサーバごとに最小値が異なる場合は,UNMATCHが表示されます。 |
× |
○ |
4 |
MaxValue |
パラメタの最大値(数値) 数値以外を指定できるパラメタの場合は,何も表示されません。 EADSサーバごとに最大値が異なる場合は,UNMATCHが表示されます。 |
× |
○ |
5 |
MinLength |
パラメタの文字列の長さの最小値 長さの最小値がないパラメタの場合,何も表示されません。 EADSサーバごとに最小値が異なる場合は,UNMATCHが表示されます。 |
× |
○ |
6 |
MaxLength |
パラメタの文字列の長さの最大値 長さの最大値がないパラメタの場合,何も表示されません。 EADSサーバごとに最大値が異なる場合は,UNMATCHが表示されます。 |
× |
○ |
7 |
ServerID:<EADSサーバID> |
各EADSサーバでのパラメタの設定値 情報が取得できたEADSサーバの中で,EADSサーバIDが小さいEADSサーバから順に,各EADSサーバの情報が表示されます。 -sまたは--singleオプションを指定した場合は,コマンドを実行したEADSサーバの情報だけが表示されます。 クラスタに追加するEADSサーバのEADSサーバIDが,クラスタにまだ参加していないために未決定の場合,<EADSサーバID>にはハイフン(-)が表示されます。 |
○ |
○ |
- (凡例)
-
○:表示されます。
×:表示されません。
(6) リターンコード
次の表に示すリターンコードが返却されます。
項番 |
リターンコード |
リターンコードの説明 |
|
---|---|---|---|
コマンド定義のeads.command.compatパラメタを指定していない場合 |
コマンド定義のeads.command.compatパラメタに0300を指定した場合 |
||
1 |
0 |
0 |
コマンドの実行に成功しました。 |
2 |
101 |
101 |
コマンドの初期化に失敗しました。 |
3 |
110 |
接続に失敗しました。 |
|
4 |
111 |
通信タイムアウトで失敗しました。 |
|
5 |
120 |
構文不正で失敗しました。 |
|
6 |
130 |
コマンドを実行できない状態のため失敗しました。 |
|
7 |
150 |
コマンド実行中に失敗しました。 |
|
8 |
200 |
コマンドタイムアウトで失敗しました。 |
- --matchオプションを指定した場合
-
条件に一致した場合は0,一致しなかった場合は1を,リターンコードとして返します。ただし,コマンドの実行に失敗したときは,--matchオプションを指定しなかった場合と同じになります。
(7) 注意事項
-
出力処理中にコマンドがタイムアウトした場合,出力結果が欠落することがあります。また,出力処理が完了していても,コマンドがタイムアウトになることがあります。このような場合には,コマンドのタイムアウト時間を大きくしてから再実行してください。
-
システムプロパティに設定されている値は,指定値そのものではなく,ベリファイされた値です。また,機能としてパラメタの値を適用するときは,さらに別の値が使用されることがあるパラメタも存在します。