14.3.8 listgroup(グループ名の一覧表示)
- 〈この項の構成〉
(1) 機能
キャッシュに格納されている最上位階層のグループ階層名の一覧を表示します。
(2) 規則
-
このサブコマンドは,EADSサーバが稼働状態(running)のときに実行できます。
-
EADSサーバの位置(Position)の降順に実行します。
-
サブコマンド実行前のチェックの時点で,対象範囲に存在する最上位階層のグループ数が1,000個以下の場合に実行できます。
(3) 形式
eztool listgroup [-s] [-v] [-f <強制実行時のグループ数の上限>] <キャッシュ名> [--format <フォーマット名>] [--columns <列名>[,<列名>]…] [--filter <フィルタの条件>] [--match <一致条件>]
(4) オプションおよび引数
(a) -sまたは--single
サブコマンドを実行するEADSサーバが格納先EADSサーバとなる,最上位階層のグループ階層名だけを表示したい場合に指定します。
(b) -vまたは--verbose
コマンド実行結果の詳細を表示したい場合に指定します。
(c) -f または--force <強制実行時のグループ数の上限>
対象範囲に存在するグループの数が1,000個より多い場合に,サブコマンドを実行できるグループ数の上限値を引き上げて,強制的にサブコマンドを実行したいときに指定します。
ただし,このオプションで上限値を引き上げて実行すると,サブコマンドが最後まで適切に実行できなくなったり,EADSサーバのリソースを大量に消費したりするおそれがあります。
グループ数の上限には,1001〜10000の整数が指定できます。
- 注意事項
-
対象範囲に存在するグループの数が,1,000個より僅かに多い場合などに,このオプションを指定することを検討してください。
各EADSサーバに格納されている最上位階層グループの合計数が1,000個以内であれば,このオプションではなく-sまたは--singleオプションを指定して,各EADSサーバで順番にeztool listgroupコマンドを実行することを推奨します。
(d) <キャッシュ名>
グループ名の一覧を表示するキャッシュの名称を指定します。
キャッシュ名に指定できる文字を次に示します。
-
キャッシュ作成時にキャッシュ定義ファイルを使用しなかった場合
半角32文字までの,ASCIIコード「0x20」〜「0x7E」の文字が指定できます。
-
キャッシュ作成時にキャッシュ定義ファイルを使用した場合
半角32文字までの,半角英数字(0〜9,A〜Z,およびa〜z)が指定できます。
(e) --format <フォーマット名>
このオプションの詳細については,「14.4.2 表示形式の指定方法」を参照してください。
(f) --columns <列名>[,<列名>]…
このオプションの詳細については,「14.4.3 列のフィルタリングの指定方法」を参照してください。
(g) --filter <フィルタの条件>
このオプションの詳細については,「14.4.4 行のフィルタリングの指定方法」を参照してください。
(h) --match <一致条件>
このオプションの詳細については,「14.4.5 条件一致の指定方法」を参照してください。
(5) 出力例
eztool listgroupコマンドの実行結果の出力例を次に示します。
表示の構成要素については,「14.4.1 表示内容の構成要素」を参照してください。
■-vまたは--verboseオプションを指定しない場合
■-vまたは--verboseオプションを指定する場合
サマリとメインの表示内容を,それぞれ次の表に示します。
項番 |
サマリ名 |
説明 |
表示の有無 |
|
---|---|---|---|---|
-vまたは--verboseオプション指定 |
||||
なし |
あり |
|||
1 |
GroupCount |
EADSサーバに格納されている最上位階層のグループ数 |
○ |
○ |
- (凡例)
-
○:表示されます。
項番 |
列名 |
説明 |
表示の有無 |
|
---|---|---|---|---|
-vまたは--verboseオプション指定 |
||||
なし |
あり |
|||
1 |
Server |
EADSサーバのIPアドレス,およびEADSクライアントとの通信に使用するEADSサーバのポート番号※ 次の形式で表示されます。 IPアドレス:ポート番号 |
○ |
○ |
2 |
Position |
EADSサーバの位置(ハッシュ値)※ |
○ |
○ |
3 |
ID |
EADSサーバID※ |
○ |
○ |
4 |
GroupName |
最上位階層のグループ階層名 |
○ |
○ |
5 |
HashValue |
最上位階層のグループの位置(ハッシュ値) |
× |
○ |
6 |
KeyCount |
最上位階層のグループに属しているkeyの数 |
× |
○ |
- (凡例)
-
○:表示されます。
×:表示されません。
- 注
-
実行結果は,次の優先順位に従って表示されます。
-
Positionの値の降順で表示されます。
-
Positionの値が同じ行は,GroupNameの値の自然順序順に表示されます。-vまたは--verboseオプションを指定する場合,Positionの値が同じ行は,HashValueの値の降順に表示されます。
-
- 注※
-
実行結果に,同じ値のセルが続く場合,2行目以降のセルの値は表示が省略されます。
(6) リターンコード
次の表に示すリターンコードが返却されます。
項番 |
リターンコード |
リターンコードの説明 |
|
---|---|---|---|
コマンド定義のeads.command.compatパラメタを指定していない場合 |
コマンド定義のeads.command.compatパラメタに0300を指定した場合 |
||
1 |
0 |
0 |
コマンドの実行に成功しました。 |
2 |
101 |
101 |
コマンドの初期化に失敗しました。 |
3 |
120 |
構文不正で失敗しました。 |
|
4 |
150 |
コマンド実行中に失敗しました。 |
|
5 |
200 |
コマンドタイムアウトで失敗しました。 |
- --matchオプションを指定した場合
-
条件に一致した場合は0,一致しなかった場合は1を,リターンコードとして返します。ただし,コマンドの実行に失敗したときは,--matchオプションを指定しなかった場合と同じになります。
(7) 注意事項
-
このサブコマンドを実行すると,APを作成しなくても,最上位階層のグループ階層名の一覧を確認できます。ただし,対象範囲に存在する最上位階層のグループの数が1,000個を超える場合は,APを作成する必要があります。
-
このサブコマンドの実行中に,最上位階層のグループ階層名が追加された場合,グループ階層名が格納された領域によって,次のように動作します。
-
グループ名を取得済みの領域にグループ階層名が格納されたとき
追加されたグループ階層名が一覧に表示されません。
-
グループ名を取得されていない領域にグループ階層名が格納されたとき
追加されたグループ階層名が一覧に表示されます。
なお,最上位階層のグループ階層名の数の確認は実際にグループ名の一覧を取得する前に行うため,確認後に新規グループ名を含む大量のkeyを追加すると,上限数を超えるグループ名が表示されます。
-
-
出力処理中にコマンドがタイムアウトした場合,出力結果が欠落することがあります。また,出力処理が完了していても,コマンドがタイムアウトになることがあります。このような場合には,コマンドのタイムアウト時間を大きくしてから再実行してください。
-
対象範囲に大量のグループ名が存在する場合,リソースの使用量が増加するため,注意してください。
-
グループに属していないkeyの数は確認できません。
-
このサブコマンドの実行中に,EADSサーバがクラスタに追加または復旧された場合,追加または復旧されたEADSサーバが実行対象から外れて,一部のグループ名が表示されないことがあります。その場合は,サブコマンドを再実行してください。