Hitachi

インメモリデータグリッド uCosminexus Elastic Application Data store ユーザーズガイド


23.1.1 EADsサーバで使用する定義ファイル

〈この項の構成〉

(1) サーバ定義ファイル

サーバ定義ファイルに指定できるパラメタの一覧を次の表に示します。

なお,必ず指定するパラメタを太字で表記しています。

環境依存パラメタの設計については,「7. 環境依存パラメタを設計する(EADsサーバ)」を参照してください。

チューニングパラメタの設計については,「9. チューニングパラメタを設計する」を参照してください。

表23‒1 サーバ定義ファイルに指定できるパラメタ一覧

項番

分類

パラメタ名

指定する内容

1

通信

(「7.3 通信に依存するパラメタの設計」参照)

eads.server.address

EADsサーバのIPアドレスまたはホスト名

2

eads.server.port

EADsサーバのポート番号

3

eads.consensus.message.port

EADsサーバ間の通信に使用するポート番号

4

eads.cluster.failureDetector.port

EADsサーバ間の生存確認に使用するポート番号

5

eads.restore.port

EADsサーバの復旧に使用するポート番号

6

eads.management.port

コマンドが使用するポート番号

7

ログファイル

(「7.4 ログファイルに依存するパラメタの設計」参照)

eads.logger.dir

ログファイルの出力先ディレクトリのパス

8

eads.logger.message.rotationStyle

メッセージログのローテーション方式

9

eads.logger.message.filesize

メッセージログの1ファイル当たりのファイルサイズ

10

eads.logger.message.filenum

メッセージログのファイル数

11

eads.logger.message.console.enable

メッセージログの標準出力への出力を有効にするか,無効にするか

12

eads.logger.exception.rotationStyle

例外ログのローテーション方式

13

eads.logger.exception.filesize

例外ログの1ファイル当たりのファイルサイズ

14

eads.logger.exception.filenum

例外ログのファイル数

15

eads.logger.user.rotationStyle

ユーザログのローテーション方式

16

eads.logger.user.filesize

ユーザログの1ファイル当たりのファイルサイズ

17

eads.logger.user.filenum

ユーザログのファイル数

18

eads.logger.userException.rotationStyle

ユーザ例外ログのローテーション方式

19

eads.logger.userException.filesize

ユーザ例外ログの1ファイル当たりのファイルサイズ

20

eads.logger.userException.filenum

ユーザ例外ログのファイル数

21

eads.logger.cache.rotationStyle

キャッシュファイル操作ログのローテーション方式

22

eads.logger.cache.filesize

キャッシュファイル操作ログの1ファイル当たりのファイルサイズ

23

eads.logger.cache.filenum

キャッシュファイル操作ログのファイル数

24

eads.prf.enable

PRFトレースの出力を有効にするか,無効にするか

25

eads.statistics.interval

統計情報を出力する間隔

26

eads.statistics.backupnum

統計情報の取得日数

27

eads.statistics.compaction.effect.division

統計情報で使用する,コンパクションの効果のファイル数の分布を分割する個数

28

バックアップファイル

(「7.6 バックアップファイルに依存するパラメタの設計」参照)

eads.storeData.dir

ストアデータファイルの出力先パス名

29

メモリ・バッファ

(「9.1 メモリ・バッファに関連するパラメタの設計」参照)

eads.connection.buffersize

データの送受信バッファサイズ

30

eads.server.max.datasize.enable

EADsサーバが受け付けるデータの最大サイズのチェックを有効にするか,無効にするか

31

eads.server.max.datasize

EADsサーバが受け付けるデータの最大サイズ

32

eads.consensus.message.buffersize

合意メッセージの送受信バッファサイズ

33

eads.consensus.message.send.queuesize

合意メッセージの送信キューの長さ

34

eads.consensus.message.send.max_queuedatasize

合意メッセージの送信キューに格納できるデータの最大サイズ

35

eads.restore.connection.buffersize

復旧処理で使用するデータの送受信バッファサイズ

36

eads.restore.dataSender.sendSize

復旧処理で送信するデータサイズ

37

eads.consensus.fillgap.copy.dataSize

EADsサーバに対して,更新操作の履歴の補完処理でデータをコピーする際,1回当たりに送信するデータサイズ

38

eads.consensus.external.heapsize

更新操作の履歴が格納される領域のサイズ

39

eads.management.resume.sendSize

eztool resumeコマンド実行時に転送する差分のデータサイズ

40

スレッドプールおよびコネクションプール

(「9.2 スレッドプールおよびコネクションプールに関連するパラメタの設計」参照)

eads.server.max_connections

EADsサーバへの最大同時接続数

41

eads.server.cache.max_execute_threads

データ操作の最大同時実行スレッド数

42

eads.server.function_container.max_execute_threads

ユーザファンクション全体の最大同時実行スレッド数

43

eads.cluster.controller.cache.max_execute_threads

キャッシュ単位に行われる処理の最大同時実行スレッド数

44

タイムアウト

(「9.3 タイムアウトに関連するパラメタの設計」参照)

eads.connection.timeout

クラスタ構成情報の更新確認やデータ送受信のタイムアウト時間

45

eads.cluster.heartbeat.interval

ハートビートの送信間隔

46

eads.cluster.heartbeat.timeout

ハートビートのタイムアウト時間

47

eads.cluster.failureDetector.connect.timeout

生存確認の接続タイムアウト時間

48

eads.cluster.failureDetector.read.timeout

生存確認の受信タイムアウト時間

49

eads.cluster.failureDetector.retry

生存確認タイムアウト時のリトライ回数

50

eads.cluster.assertive.threshold

EADsサーバダウンに同意するEADsサーバ数

51

eads.cluster.boot.timeout

クラスタを構成する全EADsサーバが開始するまでの最大待ち時間

52

eads.server.session.keepAlive.timeout

EADsクライアント・EADsサーバ間の接続を切断するまでの時間

53

eads.gracefulstop.wait_time

eztool isolateコマンドを実行したEADsサーバの縮退処理が完了してから,停止するまでの時間

54

eads.cache.consensus.timeout

合意処理のタイムアウト時間

55

eads.restore.dataSender.send.timeout

復旧処理でのデータ送信タイムアウト時間

56

eads.restore.dataReceiver.read.timeout

復旧処理でのデータ受信タイムアウト時間

57

eads.restore.dataSender.sendInterval

復旧処理でのデータ送信間隔

58

eads.consensus.fillgap.copy.timeout

更新操作の履歴の補完処理で,更新操作の履歴を送信する際の送信タイムアウト時間

59

eads.management.resume.sendInterval

eztool resumeコマンド実行時の差分転送間隔

60

キャッシュ

(「7.7 キャッシュの運用に依存するパラメタの設計」参照)

eads.cache.disk.getError.isolate.enable

ディスクキャッシュおよび2Wayキャッシュで,データの整合性に影響がないディスクI/Oエラーが発生した場合に,EADsサーバを縮退させるか,縮退させないか

(2) クラスタ定義ファイル

クラスタ定義ファイルに指定できるパラメタの一覧を次の表に示します。

なお,必ず指定するパラメタを太字で表記しています。

環境依存パラメタの設計については,「7. 環境依存パラメタを設計する(EADsサーバ)」を参照してください。

表23‒2 クラスタ定義ファイルに指定できるパラメタ一覧

項番

分類

パラメタ名

指定する内容

1

バックアップファイル

(「7.6 バックアップファイルに依存するパラメタの設計」参照)

eads.storeData.generation.count

eztool exportコマンド実行時に出力されるストアデータファイルの世代数の上限値

2

eads.storeData.stop_command.generation.count

eztool stopコマンド実行時に出力されるストアデータファイルの世代数の上限値

3

クラスタ構成

(「7.5 クラスタ構成に依存するパラメタの設計」参照)

eads.node.<EADsサーバID>.address

クラスタを構成するEADsサーバのIPアドレス

4

eads.node.<EADsサーバID>.port

クラスタを構成するEADsサーバのポート番号

5

eads.node.<EADsサーバID>.position

EADsサーバの位置(ハッシュ値)

6

eads.cluster.heartbeat.address

EADsサーバ間のハートビートの送信に使用するIPアドレス(マルチキャストアドレス)

7

eads.cluster.heartbeat.port

EADsサーバ間のハートビートの送信に使用するポート番号

8

eads.replication.factor

データの多重度

9

メモリ・バッファ

(「9.1 メモリ・バッファに関連するパラメタの設計」参照)

eads.server.max_key_size

クラスタに格納できるkeyの最大サイズ

10

eads.cache.prepare.num

一度に合意できる処理の最大数

(3) 起動設定ファイル

起動設定ファイルに指定できるパラメタの一覧を次の表に示します。

環境依存パラメタの設計については,「7. 環境依存パラメタを設計する(EADsサーバ)」を参照してください。

チューニングパラメタの設計については,「9. チューニングパラメタを設計する」を参照してください。

表23‒3 起動設定ファイルに指定できるパラメタ一覧

項番

分類

パラメタ名

指定する内容

1

ログファイル

(「7.4 ログファイルに依存するパラメタの設計」参照)

eads.prf.filesize

PRFトレースのファイルサイズ

2

eads.prf.filenum

PRFトレースのファイル数

3

eads.prf.level

PRFトレースの出力レベル

4

eads.java.log.filesize

Javaログ(JavaVMの保守情報)のファイルサイズ

5

eads.java.log.filenum

Javaログ(JavaVMの保守情報)のファイル数

6

メモリ・バッファ

(「9.1 メモリ・バッファに関連するパラメタの設計」参照)

eads.prf.buffersize

PRFデーモンが共用メモリに確保するバッファのサイズ

7

eads.java.heapsize

Javaヒープサイズ

8

eads.java.external.heapsize

Explicitヒープサイズ

9

eads.java.permanent.size

Permanent領域のサイズ

(4) コマンド定義ファイル

コマンド定義ファイルに指定できるパラメタの一覧を次の表に示します。

環境依存パラメタの設計については,「7. 環境依存パラメタを設計する(EADsサーバ)」を参照してください。

チューニングパラメタの設計については,「9. チューニングパラメタを設計する」を参照してください。

表23‒4 コマンド定義ファイルに指定できるパラメタ一覧

項番

分類

パラメタ名

指定する内容

1

ログファイル

(「7.4 ログファイルに依存するパラメタの設計」参照)

eads.logger.dir

ログファイルの出力先ディレクトリのパス

2

eads.logger.message.rotationStyle

メッセージログのローテーション方式

3

eads.logger.message.filesize

メッセージログの1ファイル当たりのファイルサイズ

4

eads.logger.message.filenum

メッセージログのファイル数

5

eads.logger.exception.rotationStyle

例外ログのローテーション方式

6

eads.logger.exception.filesize

例外ログの1ファイル当たりのファイルサイズ

7

eads.logger.exception.filenum

例外ログのファイル数

8

タイムアウト

(「9.3 タイムアウトに関連するパラメタの設計」参照)

eads.management.connect.timeout

コマンド実行時のクラスタ構成情報の更新確認の接続タイムアウト時間

9

eads.management.read.timeout

コマンド実行時のクラスタ構成情報の更新確認の受信タイムアウト時間

10

eads.management.command.timeout

コマンド実行開始からのタイムアウト時間

11

eads.management.long_running.read.timeout

次に示すコマンド実行時のクラスタ構成情報の更新確認の受信タイムアウト時間

12

eads.management.long_running.command.timeout

次に示すコマンドの実行開始からのタイムアウト時間

13

コンパクション

(「9.4 コンパクションに関連するパラメタの設計」参照)

eads.management.compaction.effect.threshold

次に示すコマンドで使用する,コンパクションの効果のしきい値

14

eads.management.compaction.effect.division

eztool listecfコマンドで使用する,コンパクションの効果のファイル数の分布を分割する個数

(5) キャッシュ定義ファイル

キャッシュ定義ファイルに指定できるパラメタの一覧を次の表に示します。

なお,必ず指定するパラメタを太字で表記しています。

環境依存パラメタの設計については,「7. 環境依存パラメタを設計する(EADsサーバ)」を参照してください。

表23‒5 キャッシュ定義ファイルに指定できるパラメタ一覧

項番

分類

パラメタ名

指定する内容

1

キャッシュ

(「7.7 キャッシュの運用に依存するパラメタの設計」参照)

eads.cache.type

キャッシュタイプ

2

eads.cache.disk.info.dir

キャッシュ情報ファイルおよびキャッシュインデックスファイルの格納先

3

eads.cache.disk.<n>.dir

キャッシュデータファイルの格納先

4

eads.cache.disk.filesize

キャッシュデータファイルのファイルサイズ

5

eads.cache.disk.filenum

キャッシュデータファイルの面数

6

eads.cache.disk.blocksize

キャッシュデータファイルに1回で書き込むデータサイズ

7

eads.cache.restore.dataSender.sendInterval

ディスクキャッシュ,および2Wayキャッシュの復旧処理でのデータ送信間隔

8

eads.cache.restore.dataSender.sendSize

ディスクキャッシュ,および2Wayキャッシュの復旧処理で送信するデータサイズ

(6) ファンクション定義ファイル

ファンクション定義ファイルに指定できるパラメタの一覧を次の表に示します。

チューニングパラメタの設計については,「9. チューニングパラメタを設計する」を参照してください。

表23‒6 ファンクション定義ファイルに指定できるパラメタ一覧

項番

分類

パラメタ名

指定する内容

1

スレッドプールおよびコネクションプール

(「9.2 スレッドプールおよびコネクションプールに関連するパラメタの設計」参照)

eads.function.<ユーザファンクション名>.max_execute_threads

ユーザファンクション単位の最大同時実行スレッド数