14.3.22 importecf(永続データの再配置)
この項の内容は,ディスクキャッシュ,および2Wayキャッシュを使用する場合にお読みください。
- 〈この項の構成〉
(1) 機能
指定したディレクトリのキャッシュデータファイル,およびキャッシュインデックスファイルのデータを再度putすることで,永続データを再配置します。
EADsサーバをクラスタに追加したり,EADsサーバをクラスタから削除したりする場合は,このサブコマンドを使用して,キャッシュデータファイルからデータを再配置します。
(2) 規則
-
このサブコマンドは,クラスタが次の状態のときに実行できます。
-
クラスタ稼働中(AVAILABLE)
-
-
このサブコマンドは,クラスタへの参加状況がonlineのEADsサーバを処理対象とします。ただし,クラスタへの参加状況がstandbyのEADsサーバがクラスタ内にある場合は実行できません。クラスタへの参加状況については,eztool statusコマンドで確認できます。
-
このサブコマンドは,処理対象のEADsサーバが次の状態のときに実行できます。
-
初期化状態(initialized)
-
-
稼働中のFullGCの発生を抑えるため,このサブコマンドが終了するタイミングで,各EADsサーバがFullGCを実施します。
-
このサブコマンドがEADsサーバから排他を取得している間,EADsサーバは縮退状態(isolated)になりません。なお,EADsサーバから排他を取得している間にプロセスがダウンしたり,EADsサーバが停止したりした場合は,排他を解除したあとに縮退が実行されます。
(3) 形式
eztool importecf <キャッシュデータファイルとキャッシュインデックスファイルの格納先パス名>
(4) オプションおよび引数
(a) <キャッシュデータファイルとキャッシュインデックスファイルの格納先パス名>
読み込みたいキャッシュデータファイルとキャッシュインデックスファイルの格納先パス名を指定します。
パス名には,アスタリスク(*),二重引用符("),疑問符(?),縦線(|),小なり演算子(<),大なり演算子(>)を含むディレクトリは指定できません。
キャッシュデータファイルとキャッシュインデックスファイルの格納先パスに相対パスを指定した場合,運用ディレクトリが起点となります。
(5) リターンコード
0:成功
101:失敗
(6) 注意事項
-
キャッシュ情報ファイル,キャッシュインデックスファイル,およびキャッシュデータファイルの出力先ディレクトリは指定できません。
-
このサブコマンドを実行すると,読み込み対象のディレクトリ下にあるキャッシュ永続データファイル,およびキャッシュインデックスファイルはすべて読み込まれます。
-
読み込み対象となるキャッシュデータファイル,およびキャッシュインデックスファイルが破損していたり,障害時のファイルだったりした場合は,削除したデータが復活することがあります。
-
読み込み対象となるキャッシュデータファイル,およびキャッシュインデックスファイルの処理中にエラーが発生した場合,次のキャッシュデータファイル,およびキャッシュインデックスファイルの処理を続けます。ただし,サブコマンドの結果はエラーとなります。このため,サブコマンドの結果がエラーとなった場合は,次の内容に問題がないかどうかを確認してください。
-
eztool statusコマンドでクラスタの状態を確認する。
-
eztool listcacheコマンドでキャッシュの一覧を確認する。
-
-
データを一つ一つ登録し直すため,データ数やデータ量によっては,かなりの時間が掛かります。
-
putするkeyのデータがすでに存在する場合は,keyの更新日時をチェックして,putするkeyのデータの更新日時が新しいときだけデータを上書きします。