14.3.23 deleteecf(キャッシュファイルの削除)
この項の内容は,ディスクキャッシュ,および2Wayキャッシュを使用する場合にお読みください。
- 〈この項の構成〉
(1) 機能
指定したキャッシュ名のキャッシュファイルを削除します。
このサブコマンドを実行すると,各EADsサーバにあるキャッシュ定義ファイルに指定したパラメタに従って,次のキャッシュファイルが削除されます。
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<キャッシュ定義のeads.cache.disk.info.dirパラメタに指定したディレクトリ>/<キャッシュ名>/eads_info_[EADsサーバID※]_[キャッシュ名].ecf
注※ 01〜96の整数です。
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<キャッシュ定義のeads.cache.disk.info.dirパラメタに指定したディレクトリ>/<キャッシュ名>/eads_index_[EADsサーバID※1]_[キャッシュ名]_[レンジID※1]_[nnnnn※2].ecf
注※1 01〜96の整数です。
注※2 ファイル数の連番(5桁の整数)です。
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<キャッシュ定義のeads.cache.disk.<n>.dirパラメタに指定したディレクトリ>/<キャッシュ名>/eads_data_[EADsサーバID※1]_[キャッシュ名]_[レンジID※1]_[nnnnn※2].ecf
注※1 01〜96の整数です。
注※2 ファイル数の連番(5桁の整数)です。
キャッシュファイルの削除後,次のディレクトリ内が空になっていれば,ディレクトリも削除します。
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<キャッシュ定義のeads.cache.disk.info.dirパラメタに指定したディレクトリ>/<キャッシュ名>
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<キャッシュ定義のeads.cache.disk.<n>.dirパラメタに指定したディレクトリ>/<キャッシュ名>
(2) 規則
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このサブコマンドは,クラスタが次の状態のときに実行できます。
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クラスタ稼働中(AVAILABLE)
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クラスタ一部稼働中(PARTIALLY_AVAILABLE)
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このサブコマンドは,クラスタへの参加状況がonlineのEADsサーバを処理対象とします。ただし,クラスタへの参加状況がstandbyのEADsサーバがクラスタ内にある場合は実行できません。クラスタへの参加状況については,eztool statusコマンドで確認できます。
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このサブコマンドは,処理対象のEADsサーバが次の状態のときに実行できます。
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初期化状態(initialized)
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稼働状態(running)
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閉塞状態(closed)
なお,-lオプションまたは--localオプションを指定した場合は,EADsサーバが停止状態のときにだけ実行できます。
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(3) 形式
eztool deleteecf <キャッシュ名> [-l]
(4) オプションおよび引数
(a) <キャッシュ名>
削除したいキャッシュファイルのキャッシュ名を指定します。
キャッシュ名には,半角32文字までの半角英数字(0〜9,A〜Z,およびa〜z)が指定できます。
(b) -lまたは--local
コマンドを実行するEADsサーバのキャッシュファイルだけを削除したい場合に指定します。
例えば,データの更新頻度や削除頻度が高いシステムで縮退状態が発生した場合,復旧に不要なキャッシュファイルをあらかじめ削除して,データの読み込み時間を削減したいときに指定します。
このオプションを指定した場合,処理対象のEADsサーバを停止するときに,キャッシュファイルが削除されます。処理対象のEADsサーバが起動中のときは削除されません。
(5) リターンコード
0:成功
101:失敗
(6) 注意事項
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EADsサーバが使用しているキャッシュのキャッシュファイルは削除できません。また,指定したキャッシュ名のキャッシュ定義ファイルが存在しない場合は,キャッシュファイルを削除できません。