14.3.9 createcache(キャッシュの作成)
- 〈この項の構成〉
(1) 機能
キャッシュを作成します。
キャッシュはメモリキャッシュ,ディスクキャッシュ,および2Wayキャッシュの合計で,クラスタ内に最大64個作成できます。
(2) 規則
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このサブコマンドは,クラスタの状態がクラスタ稼働中(AVAILABLE)のときに実行できます。
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このサブコマンドは,クラスタへの参加状況がonlineのEADsサーバを処理対象とします。ただし,クラスタへの参加状況がstandbyのEADsサーバがクラスタ内にある場合は実行できません。クラスタへの参加状況については,eztool statusコマンドで確認できます。
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このサブコマンドは,処理対象のEADsサーバが次の状態のときに実行できます。
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初期化状態(initialized)
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閉塞状態(closed)
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(3) 形式
eztool createcache <キャッシュ名>
(4) オプションおよび引数
(a) <キャッシュ名>
新しく作成するキャッシュの名称を指定します。
キャッシュ名に指定できる文字を次に示します。
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キャッシュ定義ファイルを使用しない場合
半角32文字までの,ASCIIコード「0x20」〜「0x7E」の文字が指定できます。
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キャッシュ定義ファイルを使用する場合
半角32文字までの,半角英数字(0〜9,A〜Z,およびa〜z)が指定できます。
(5) リターンコード
0:成功
101:失敗
(6) 注意事項
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キャッシュ定義ファイルを作成していない場合は,メモリキャッシュが作成されます。
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キャッシュタイプがメモリキャッシュまたは2Wayキャッシュの場合,起動設定のeads.java.external.heapsizeパラメタのvalue部分が格納される領域のサイズが0のときはエラーになります。
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キャッシュを作成すると,キャッシュ1個につき,(データの多重度×2−1)×2個のスレッドが作成されます。スレッド数が多くなると,メモリ使用量が増加するため,注意してください。
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キャッシュの作成に失敗した場合,次のどれかの手順で再度キャッシュを作成してください。
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eztool listcacheコマンドでキャッシュの有無を確認してください。キャッシュが存在しているときは,eztool deletecacheコマンドでキャッシュを削除して,再度キャッシュを作成してください。
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キャッシュタイプがディスクキャッシュまたは2Wayキャッシュのときは,eztool listecfコマンドでキャッシュファイルの有無を確認してください。キャッシュファイルが存在しているときは,eztool deleteecfコマンドでキャッシュファイルを削除して,再度キャッシュを作成してください。
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キャッシュ定義ファイルに指定したパラメタの指定値を確認してください。誤っているときは,正しい値に変更して,再度キャッシュを作成してください。
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起動設定のeads.java.external.heapsizeパラメタの指定値を確認してください。誤っているときは,正しい値に変更して,再度キャッシュを作成してください。
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