9.2.3　スレッドプールおよびコネクションプールに関連するパラメタ

(a)　eads.server.max_connections

EADsサーバへの最大同時接続数を指定します。

最大同時接続数を超える接続に対しては，エラーを返却し，通信を切断します。

接続するEADsクライアントのクライアント定義に設定したeads.connectionPool.poolsizeパラメタの値の総和以上を設定してください。

なお，eads.connectionPool.poolsizeパラメタに設定した値はListenキューのbacklogにも設定されます。設定値がOS の制限値を超えた場合は，OSの制限値が設定されます。

クライアント定義のeads.connectionPool.poolsizeパラメタに設定する値を考慮して，OSの制限値を拡張してください。制限値を拡張する方法については，OSのマニュアルを参照してください。

(b)　eads.server.cache.max_execute_threads

データ操作の最大同時実行スレッド数を指定します。

(c)　eads.server.function_container.max_execute_threads

ユーザファンクション全体の最大同時実行スレッド数を指定します。

(d)　eads.cluster.controller.cache.max_execute_threads

キャッシュ単位に行われる処理の最大同時実行スレッド数を指定します。

EADsサーバの縮退処理，復旧処理，および排他制御は，キャッシュ単位に行われるため，キャッシュ数が増えるほど実行数も多くなります。

このパラメタの指定値を大きくすると，これらの処理の並列実行性を向上させ，EADsサーバの縮退処理や復旧処理に掛かる時間を軽減できます。ただし，指定値を大きくし過ぎると，リソースを多く消費し，ほかの処理に影響を与えるおそれがあるため，注意してください。

キャッシュが1つの場合は，基本的にデフォルト値を設定してください。

キャッシュが複数で，並列実行性を向上させたい場合は，（データの多重度−1）×キャッシュ数を設定してください。

注意事項

0を指定した場合，データの多重度−1の値が設定されます。ただし，データの多重度が1の場合は，1が設定されます。

(a)　eads.function.＜ユーザファンクション名＞.max_execute_threads

ユーザファンクション単位の最大同時実行スレッド数を指定します。

ユーザファンクション名には，完全修飾クラス名を指定します。

0を指定した場合は無制限となります。

(a)　eads.connectionPool.poolsize

同一接続先に対してプールしておく，コネクションの最大個数を指定します。

指定した個数まで，コネクションを確立できます。

クライアントAPIを同時に実行するスレッド数の値を設定してください。

(b)　eads.connectionPool.exceedMaxSizeError.enable

同一接続先に対してプールしておくコネクションがすでに最大個数に達していて，すべて使用中の場合に，EADsクライアントからのリクエストをエラーにするかどうかを指定します。

true：

クライアントAPIをエラーにします。

false：

クライアントAPIをエラーにしません。クライアントAPIは処理待ちとなります。