ソートマージ


14.1.2 64ビット版SORT EEの環境変数

〈この項の構成〉

(1) EXSORT64DATEOPT

日付(英数字)項目でソートするときに最小値とする基準年を指定できます。この指定は,キーまたは比較項目に日付属性「g」を指定した場合だけ有効となります。

環境変数名 : EXSORT64DATEOPT

指定値   : 基準年度

基準年度には,西暦下2桁の数値を1〜2桁の10進数で指定します。

基準年度はキーの比較時に指定した値を年度の先頭に位置づけ,それより小さい値には,100を加えた値を設定します。

環境変数EXSORT64DATEOPTおよび-dateoptパラメタの両方を省略した場合は,「70」が設定されます。「0」を指定した場合は,文字項目で指定した結果と同じとなります。コマンドでの指定方法については,「5.14 -dateoptパラメタ」を参照してください。

(2) EXSORT64SORTTMPDIR

ソート用一時ファイルを割り当てるディレクトリを指定できます。この指定は,ソート機能またはレコード結合機能の実行時だけ有効となります。

指定するディレクトリには,exsort64コマンド実行ユーザの,読み込みおよび書き込み権限が必要です。また,NFSなどの共用ボリュームは指定しないでください。

コマンドでの指定方法については,「5.11 -sorttmpdirパラメタ」を参照してください。

環境変数名 : EXSORT64SORTTMPDIR

指定値   : ソート用一時ファイルのディレクトリ名

(3) EXSORT64MERGETMPDIR

マージ用一時ファイルを割り当てるディレクトリを指定できます。

指定するディレクトリには,exsort64コマンド実行ユーザの,読み込みおよび書き込み権限が必要です。また,NFSなどの共用ボリュームは指定しないでください。

この指定は,ソート機能またはレコード結合機能の実行時だけ有効となります。コマンドでの指定方法については,「5.12 -mergetmpdirパラメタ」を参照してください。

環境変数名 : EXSORT64MERGETMPDIR

指定値   : マージ用一時ファイルのディレクトリ名

(4) EXSORT64WORKSIZE

ソート機能で使用するワークバッファのサイズを指定します。この指定は,ソート機能の実行時だけ有効となります。

コマンドでの指定方法,優先順位,および注意事項については,「5.13 -worksize パラメタ」を参照してください。

環境変数名 : EXSORT64WORKSIZE

指定値   :{ ワークバッファサイズ | AUTO [,最大ワークバッファサイズ] |

INCORE [,最大ワークバッファサイズ] }

ワークバッファサイズ

ワークバッファサイズはM(MB)またはG(GB)単位の1〜7桁の数字で指定します。

指定できる範囲は,1〜2,048,000です。

単位を省略した場合は,M(MB)が設定されます。

AUTO

自動で見積もりしたワークバッファサイズが適用されます(アウトコアソート対応)。

INCORE

自動で見積もりしたワークバッファサイズが適用されます(インコアソート対応)。

最大ワークバッファサイズ

ソート処理で使用するワークバッファサイズの最大値を指定します。

最大ワークバッファサイズはM(MB)またはG(GB)単位の1〜7桁の数字で指定します。

指定できる範囲は,1〜2,048,000です。

単位を省略した場合はM(MB)が設定されます。

単位,および数字を省略した場合は,128(GB)を仮定します。

(5) EXSORT64MSGOPT

コマンド実行時のメッセージ出力オプションを指定します。指定値と意味は,OSによって異なります。

環境変数名 : EXSORT64MSGOPT

指定値   : オプション番号

環境変数EXSORT64MSGOPTを省略した場合は,SORT環境ファイルのmsg_optオプションの指定を有効とします。環境変数およびSORT環境ファイルのどちらも省略した場合は,0(ゼロ)を設定します。各オプションの意味を次の表に示します。

オプション番号

意味

0または7

すべてのメッセージを標準エラーファイルに出力する。

1または8

エラーメッセージだけを標準エラーファイルに出力する。

2

すべてのメッセージを出力しない。

3

すべてのメッセージを,環境変数EXSORT64MSGFILEまたは環境ファイルのmsg_fileオプションで指定したファイルに出力する。

4

エラーメッセージだけを,環境変数EXSORT64MSGFILEまたは環境ファイルのmsg_fileオプションで指定したファイルに出力する。

5

すべてのメッセージをイベントログファイルに出力する。

6

エラーメッセージだけをイベントログファイルに出力する。

9

すべてのメッセージを標準出力ファイルに出力する。

10

エラーメッセージだけを標準出力ファイルに出力する。

11

正常終了メッセージだけを標準出力ファイルに出力する。

12または15

正常終了メッセージだけを標準エラーファイルに出力する。

13

正常終了メッセージだけを環境変数EXSORT64MSGFILEまたは環境ファイルのmsg_fileオプションで指定したファイルに出力する。

14

正常終了メッセージだけをイベントログファイルに出力する。

16

正常終了メッセージを標準出力ファイルに,エラーメッセージを標準エラーファイルに出力する。

注※

出力ファイルが標準出力ファイルでない場合だけ,メッセージを標準出力ファイルに出力します。出力ファイルが標準出力ファイルの場合は,標準エラーファイルに表示します。

指定を省略した場合は,7を設定します。各オプションの意味を,次の表に示します。

オプション番号

意味

2

すべてのメッセージを画面に表示しない。

3

環境変数EXSORT64MSGFILEで指定したファイルに,すべてのメッセージを出力する。

4

環境変数EXSORT64MSGFILEで指定したファイルに,エラーメッセージだけを出力する。

7

標準エラーファイルにすべてのメッセージを出力する。

8

標準エラーファイルにエラーメッセージだけを出力する。

9

すべてのメッセージを標準出力ファイルに出力する。

10

エラーメッセージだけを標準出力ファイルに出力する。

11

正常終了メッセージだけを標準出力ファイルに出力する。

13

正常終了メッセージだけを環境変数EXSORT64MSGFILEで指定したファイルに出力する。

15

正常終了メッセージだけを標準エラーファイルに出力する。

16

正常終了メッセージを標準出力ファイルに,エラーメッセージを標準エラーファイルに出力する。

注※

出力ファイルが標準出力ファイルでない場合だけ,メッセージを標準出力ファイルに出力します。出力ファイルが標準出力ファイルの場合は,標準エラーファイルに出力します。

オプション番号「3」または「4」を指定したときの,ファイル出力時のメッセージ形式を次に示します。

yyyy/mm/dd△hh:mm:ss△[SORT△EE(64)]△[xx…xx]△KBLSnnnn-x△△zzz…zzz

(凡例)

△:1文字の全角スペース

yyyy/mm/dd:メッセージ発行日(年/月/日)

hh:mm:ss:メッセージ発行時刻(時:分:秒)

[SORT△EE(64)]:製品略称

[xx…xx]:コマンドを実行したコンピュータ名称

KBLSnnnn-x:メッセージID

zzz…zzz:メッセージテキスト

(6) EXSORT64MSGFILE

コマンド実行時のメッセージの出力先ファイル名を指定します。この指定は,環境変数EXSORT64MSGOPTで「3」または「4」を指定した場合にだけ有効となります。

環境変数名 : EXSORT64MSGFILE

指定値   : メッセージの出力先ファイル名

環境変数EXSORT64MSGOPTが指定されている場合は,この指定を有効とします。環境変数EXSORT64MSGOPTを省略して,SORT環境ファイルmsg_optの指定を有効とした場合,SORT環境ファイルmsg_fileオプションに指定されたファイル名を有効とします。

(7) EXSORT64MGTOPT

チェック機能の緩和に関するオプションを指定します。各オプションの指定順序は任意です。複数のオプションを指定する場合,コンマ(,)で区切って指定します。コンマの前後に空白またはタブを入れないでください。

【指定例】

EXSORT64MGTOPT=KEY_INVALID_NOCHK,SUM_INVALID_NOCHK

次の(a)〜(e)に示すオプションには,対応するコマンドオプションが用意されています。コマンドの指定はEXSORT64MGTOPTよりも優先度が高いため,これらのオプションのうち,どれかをexsort64コマンドに指定した場合,EXSORT64MGTOPTの指定はexsort64コマンド指定に置き換わります。例えば,「EXSORT64MGTOPT=KEY_INVALID_NOCHK,DATE_INVALID_NOCHK」が指定されているシステムで,「-cmdopt SUMNOCHK」を指定したexsort64コマンドを実行した場合,コマンド指定の「SUMNOCHK」だけが有効となります。

コマンドオプションについては,「表14-1 SORT EEに関係する環境変数(Windowsの場合)」または「表14-2 SORT EEに関係する環境変数(UNIXの場合)」を参照してください。

(a) KEY_INVALID_NOCHKオプション

キーまたは比較項目の属性が外部10進数または内部10進数の場合,入力データの形式が不正であってもエラーにしないオプションです。機能の詳細は,「5.5.9 10進キーのチェックオプション(KEYNOCHKオプション)」を参照してください。

環境変数名 : EXSORT64MGTOPT

指定値   : KEY_INVALID_NOCHK

(b) SUM_INVALID_NOCHKオプション

集約項目の属性が外部10進数または内部10進数の場合,入力データの形式が不正であってもエラーにしないオプションです。

機能の詳細は,「5.5.10 10進集約項目のチェックオプション(SUMNOCHKオプション)」を参照してください。

環境変数名 : EXSORT64MGTOPT

指定値   : SUM_INVALID_NOCHK

(c) VKEY_POS_NOCHKオプション

キーの指定範囲のチェックを緩和するオプションです。

  • 可変長順編成ファイルのキーの指定範囲が最小レコード長を超えていても,エラーにしません。

  • テキストファイルのキーの指定範囲が実レコード長を超えていても,エラーにしません。

機能の詳細は,「5.5.11 キー位置のチェックオプション(POSNOCHKオプション)」を参照してください。

環境変数名 : EXSORT64MGTOPT

指定値   : VKEY_POS_NOCHK

(d) DATE_INVALID_NOCHKオプション

年号に空白,Low_value(x'0000'),High_value(x'FFFF')などの値が設定されていても,エラーとしないオプションです。

機能の詳細は,「5.5.12 日付データのチェックオプション(DATENOCHKオプション)」を参照してください。

環境変数名 : EXSORT64MGTOPT

指定値   : DATE_INVALID_NOCHK

(e) DATETIME_INVALID_NOCHKオプション

キーまたは比較項目の属性が日付時刻の場合,入力データの形式が不正であってもエラーにしないオプションです。

機能の詳細は,「5.5.13 日付時刻データのチェックオプション(DATETIMENOCHKオプション)」を参照してください。

環境変数名 : EXSORT64MGTOPT

指定値   : DATETIME_INVALID_NOCHK

(f) LOCK_INVALIDオプション

SORT,SORT EE,COBOL,ISAMプログラムの処理間で,入出力ファイルのオープンモードを指定します。この指定はUNIXだけ有効となります。

機能の詳細は,「5.5.14 入出力ファイル共用・排他オプション(NOLOCK|EXCオプション)」を参照してください。

環境変数名 : EXSORT64MGTOPT

指定値   : LOCK_INVALID

(8) EXSORT64DUPOPT

重複レコードの入力順序保存機能を有効とします。この指定は,ソート機能の実行時だけ有効となります。

環境変数名 : EXSORT64DUPOPT

指定値   : YES

(9) EXSORT64IOSIZE

入力ファイル,出力ファイル,ソート用一時ファイル,およびマージ用一時ファイルに対する1回のI/Oサイズを指定します。

環境変数名 : EXSORT64IOSIZE

指定値   : I/Oサイズ

I/Oサイズは10進数(単位はKB)で指定します。

指定できる範囲は,8〜32,768です。

(10) EXSORT64INPIOSIZE

入力ファイルに対する1回のI/Oサイズを指定します。

環境変数名 : EXSORT64INPIOSIZE

指定値   : I/Oサイズ

I/Oサイズは10進数(単位はKB)で指定します。

指定できる範囲は,8〜32,768です。

(11) EXSORT64OUTIOSIZE

出力ファイルに対する1回のI/Oサイズを指定します。

環境変数名 : EXSORT64OUTIOSIZE

指定値   : I/Oサイズ

I/Oサイズは10進数(単位はKB)で指定します。

指定できる範囲は,8〜32,768です。

(12) EXSORT64SORTTMPIOSIZE

ソート用一時ファイルに対する1回のI/Oサイズを指定します。

環境変数名 : EXSORT64SORTTMPIOSIZE

指定値   : I/Oサイズ

I/Oサイズは10進数(単位はKB)で指定します。

指定できる範囲は,8〜32,768です。

(13) EXSORT64MERGETMPIOSIZE

マージ用一時ファイルに対する1回のI/Oサイズを指定します。

環境変数名 : EXSORT64MERGETMPIOSIZE

指定値   : I/Oサイズ

I/Oサイズは10進数(単位はKB)で指定します。

指定できる範囲は,8〜32,768です。

(14) EXSORT64_HI_WORKSIZE

ソート機能で使用するワークバッファのサイズを指定します。

exsort64コマンドの-worksizeパラメタ,または環境変数「EXSORT64WORKSIZE」の指定があっても,環境変数「EXSORT64_HI_WORKSIZE」で指定された値を,ワークサイズとして置き換えます。

なお,この指定はソート機能の実行時だけ有効となります。

環境変数名 : EXSORT64_HI_WORKSIZE

指定値   :{ ワークバッファサイズ | AUTO [,最大ワークバッファサイズ] |

INCORE [,最大ワークバッファサイズ] }

指定値は,「14.1.2(4) EXSORT64WORKSIZE」を参照してください。

(15) EXSORT64BOMLNGIN

Unicodeシグニチャ(以降,BOMと呼びます)の読み飛ばし機能を使用できます。

環境変数名 : EXSORT64BOMLNGIN

指定値   : UNICODE

(16) EXSORT64BOMLNGOUT

Unicodeシグニチャ(以降,BOMと呼びます)の付加機能を使用できます。

環境変数名 : EXSORT64BOMLNGOUT

指定値   : {UTF8|UTF16LE|UTF16BE|UTF32LE|UTF32BE}

(17) EXSORT64BOMGETPUT

Unicodeシグニチャ(以降,BOMと呼びます)の読み飛ばしまたは付加機能を使用できます。

環境変数名 : EXSORT64BOMGETPUT

指定値   : AUTOBOM

(18) EXSORT64STRINGDIR

ソート用ワークバッファが不足した場合に,ワークバッファ内のストリング情報を退避する一時ファイルを作成するディレクトリを指定します。

指定するディレクトリには,exsort64コマンド実行ユーザの,読み込みおよび書き込み権限が必要です。また,NFSなどの共用ボリュームは指定しないでください。

この環境変数を指定しない場合,ソート用一時ファイルのディレクトリに,ストリング情報格納一時ファイルが作成されます。この指定は,ソート機能の実行時だけ有効となります。また,ワークバッファが不足した場合にだけ,一時ファイルを作成します。

ワークバッファが不足してストリング情報格納一時ファイルを作成した場合,「KBLS1133-I ソート用ワークバッファサイズが不足しています。」のメッセージを出力します。KBLS1133-Iメッセージが出力された場合の原因と対処方法の詳細は,「付録L.4 SORTのメッセージ一覧」を参照してください。

環境変数名 : EXSORT64STRINGDIR

指定値   : ストリング情報格納一時ファイルディレクトリ

(19) EXSORT64SUPPRESSSPLITMSG

ファイル分割終了時,KBLS1010-Iメッセージの出力を抑止します。この指定は,ファイル分割機能だけで有効となります。

環境変数名 : EXSORT64SUPPRESSSPLITMSG

指定値   : YES

(20) EXSORT64SUPPRESSCATMSG

ファイル連結終了時,KBLS1011-Iメッセージの出力を抑止します。この指定は,ファイル連結機能だけで有効となります。

環境変数名 : EXSORT64SUPPRESSCATMSG

指定値   : YES

(21) EXSORT64NOCREATEZEROFILE

ファイル分割後の出力ファイルに格納するレコード件数が0件の場合,出力ファイルの作成を抑止します。また,0件レコードであったことを示すKBLS1010-Iメッセージも抑止します。この指定は,ファイル分割機能だけで有効となります。

環境変数名 : EXSORT64NOCREATEZEROFILE

指定値   : YES

(22) EXSORT64CATINPNOERR

-catinpパラメタのfileオペランドで指定した入力ファイルの一部が存在しない場合でも,連結処理を続行します。この指定は,ファイル連結機能だけで有効となります。

環境変数名 : EXSORT64CATINPNOERR

指定値   : YES

(23) EXSORT64FILESPLITNUMB

ファイル分割時,出力ファイル名に付加する追番の桁数を指定します。この指定がない場合は,追番の桁数は8を設定します。

環境変数名 : EXSORT64FILESPLITNUMB

指定値   : 追番の桁数

追番の桁数は1桁の数字で指定します。

指定できる値は,1〜8です。

(24) EXSORT64SPLITNUMBONE

ファイル分割時,分割キーを指定しても出力ファイル名に付加する追番の個数は一個とします。

環境変数名 : EXSORT64SPLITNUMBONE

指定値   : YES

(25) EXSORT64SPLITTMPDIR

ファイル分割用一時ファイルのディレクトリを指定します。この指定は,均等分割情報によるファイル分割時だけで有効となります。

指定するディレクトリには,exsort64コマンド実行ユーザの,読み込みおよび書き込み権限が必要です。また,NFSなどの共用ボリュームは指定しないでください。

環境変数名 : EXSORT64SPLITTMPDIR

指定値   : ファイル分割用一時ファイルのディレクトリ名

(26) EXSORT64SPLITTMPIOSIZE

ファイル分割用一時ファイルに対する1回のI/Oサイズを指定します。

環境変数名 : EXSORT64SPLITTMPIOSIZE

指定値   : I/Oサイズ

I/Oサイズは10進数(単位はKB)で指定します。

指定できる範囲は,8〜32,768です。

(27) EXSORT64CATNAMESEQ(Windowsの場合)

ファイル連結時,-catinpパラメタでsuffixまたはprefixオペランドを指定した場合の入力ファイルの入力順対応コードを指定します。

環境変数名 : EXSORT64CATNAMESEQ

指定値   : 入力ファイルの入力順対応コード

入力ファイルの入力順対応コードの指定値と意味については,「5.26.4 nameseqオペランド(Windowsの場合)」を参照してください。

(28) EXSORT64OVFERROPT

集約機能で集約結果がオーバーフローした場合にエラーにします。

この指定は,集約機能だけ有効となります。

環境変数名 : EXSORT64OVFERROPT

指定値   : YES

(29) EXSORT64GOPTION

CSV日付属性「g」の桁修飾文字を変更するオプションです。

環境変数名 : EXSORT64GOPTION

指定値   : YES

(30) EXSORT64PACKSIGNTYPE

内部10進数の符号の範囲を変更するオプションです。

環境変数名 : EXSORT64PACKSIGNTYPE

指定値   : {SE|MF}

(31) EXSORT64UNPACKDATATYPE

外部10進数のデータ形式を変更するオプションです。

環境変数名 : EXSORT64UNPACKDATATYPE

指定値   : {ASCII-1|ASCII-2|EBCDIK}

(32) EXSORT64DELBLANKLINE

改行だけのデータがないレコード(空行)を削除して入力できるオプションです。

このオプションは,入力ファイル編成がテキストファイル,またはCSVファイルのときに有効となります。入力ファイル編成が固定長順編成ファイル,または可変長順編成ファイルの場合は,指定しても無視されます。

環境変数名 : EXSORT64DELBLANKLINE

指定値   : YES

(33) EXSORT64OUTFILENUMUNLIMIT【08-50以降】

出力ファイル(-outfile)パラメタの指定個数を制限なしにします。

指定できる-outfileパラメタの最小値および最大値については,「3.3.1 パラメタ」の表3-7を参照してください。環境ファイルの指定方法については,環境ファイル「15.1.1(24) EXS_OUTFILENUMUNLIMIT【08-50以降】」を参照してください。

環境変数名 : EXSORT64OUTFILENUMUNLIMIT

指定値   : YES

(34) EXSORT64PRMSIZEUNLIMIT【08-50以降】

exsortパラメタファイルのサイズを制限なしにします。

exsortパラメタファイルの形式については,「4.5.1 ファイル形式」を参照してください。環境ファイルの指定方法については,環境ファイル「15.1.1(25) EXS_PRMSIZEUNLIMIT【08-50以降】」を参照してください。

環境変数名 : EXSORT64PRMSIZEUNLIMIT

指定値   : YES

(35) EXSORT64OUTFILENODUPCHK【08-50以降】

出力ファイルパラメタ(-outfile,-catoutまたは-splitoutパラメタ)で指定された出力ファイル名の重複チェックを抑止します。

環境変数名 : EXSORT64OUTFILENODUPCHK

指定値   : YES

(36) EXSORT64LOGSUPPRESS【08-50以降】

exsort64コマンドのコマンドログ情報,およびexsort64コマンド実行時のリソース使用量などのレポート情報の出力を抑止し,ログ出力量の削減を図ります。抑止する情報は,指定されたexsortパラメタファイル,出力ファイル情報,および完了メッセージの一部です。

環境変数名 : EXSORT64LOGSUPPRESS

指定値   : YES

(37) EXSORT64SORTLIBOPTION【Linux(x64) SORT EE(64) 08-41以降】

最適化したソートライブラリを使用できます。

環境変数名 : EXSORT64SORTLIBOPTION

指定値   : オプション番号

指定を省略した場合は,「1」を設定します。

オプションの意味を次の表に示します。

オプション番号

意味

1

最適化していないソートライブラリを使用する。

2

最適化したソートライブラリを使用する。

注意事項
  • SORT EE(64) 09-00以降では,環境変数の指定に関係なく,必ず「2」相当の「最適化したソートライブラリ」が使用されます。

  • オプション番号「2」を指定した場合,オプション番号「1」の指定と比べて,ソート機能,マージ機能,選択機能,集約機能,およびキーによる分割機能の処理時間が短縮できる可能性があります。ただし,入力ファイル(レコード件数),指定されたキー(ソートキー,マージキー,集約キー,分割キー,非分割データ),または比較項目の値などによって短縮できる処理時間は変動します。そのため,オプション番号「2」を適用する際は,事前に処理時間を測定し,問題ないかどうかを検証することを推奨します。

  • オプション番号「1」および「2」以外を指定してもエラーにはなりません。この場合はオプション番号「1」を設定します。

(38) EXSORT64MLTTHREAD【UNIX SORT EE(64) 09-00以降】

データの入出力をマルチスレッドで処理します。

環境変数名 : EXSORT64MLTTHREAD

指定値   : YES

最大で4個のスレッドを生成します。

次に示す機能と同時に指定できません。指定した場合,この環境変数の指定は無視されます。

環境変数「EXSORT64MAXRECLEN」と同時に指定できません。同時に指定した場合,KBLS1116-Eエラーとなります。

(39) EXSORT64AIO【UNIX SORT EE(64) 09-00以降】

データの入出力を非同期で処理します。

環境変数名 : EXSORT64AIO

指定値   : オプション

環境変数の指定値(オプション)を次の表に示します。

項番

指定値(オプション)

意味

1

READ

項番2と項番3の両方を指定したことになります。

2

READ_INPFILE

入力ファイルからの読み込みを非同期readで行います。

3

READ_TMPFILE

項番4と項番5の2つを指定したことになります。

4

READ_SORTTMPFILE

ソート用一時ファイルからの読み込みを非同期readで行います。

5

READ_MERGETMPFILE

マージ用一時ファイルからの読み込みを非同期readで行います。

6

WRITE

項番7と項番8の両方を指定したことになります。

7

WRITE_OUTFILE

出力ファイルへの書き出しを非同期writeで行います。

8

WRITE_TMPFILE

項番9と項番10の2つを指定したことになります。

9

WRITE_SORTTMPFILE

ソート用一時ファイルへの書き出しを非同期writeで行います。

10

WRITE_MERGETMPFILE

マージ用一時ファイルへの書き出しを非同期writeで行います。

注意事項
  • 各オプションの指定順序は任意です。

  • 複数のオプションを指定できます。複数指定する場合,コンマ(,)で区切って指定します。コンマの前後に空白やタブを入れないでください。

【例1】すべてのオプションを指定した指定例

EXSORT64AIO=READ,WRITE

【例2】READ_INPFILE,WRITE_OUTFILE,WRITE_TMPFILE(WRITE_MERGETMPFILEはWRITE_TMPFILEに含まれる)を指定した指定例

EXSORT64AIO=READ_INPFILE,WRITE_OUTFILE,WRITE_TMPFILE,WRITE_MERGETMPFILE

(40) EXSORT64MAXRECLEN【Linux(x64) SORT EE(64) 09-10以降】

レコード長の上限値とreclenオペランドのデフォルト値を指定します。

環境変数名 : EXSORT64MAXRECLEN

指定値   : レコード長の上限値

        [ , reclenオペランドのデフォルト値]

レコード長の上限値
  • レコード長の上限値は,K(KB)またはM(MB)単位の数字で指定します。

  • 単位を省略した場合は,K(KB)が仮定されます。

  • 指定できる範囲を次の表に示します。

    単位

    指定できる範囲

    桁数

    K(KB),省略

    64〜1,048,576

    2〜7

    M(MB)

    1〜1,024

    1〜4

reclenオペランドのデフォルト値
  • 入力ファイルパラメタ(-inpfile,-catinp,-splitinp,-joininp パラメタ)のreclenオペランドを省略した場合のデフォルト値を指定します。

  • reclenオペランドのデフォルト値は,K(KB)またはM(MB)単位の数字で指定します。

  • 指定できる範囲の最小値は,単位がK(KB)の場合は64,単位がM(MB)の場合は1です。

  • 指定できる範囲の最大値は,「レコード長の上限値」です。

  • 指定できる桁数は「レコード長の上限値」と同じです。

  • 「レコード長の上限値」と異なる単位を指定できます。

  • 単位を省略した場合は,K(KB)が仮定されます。

  • このオプションは,入力ファイル編成がテキストまたはCSVファイルのときに有効となります。

注意事項
  • 入力レコード編集機能(-inpfileパラメタの,reorgまたはcsvreorgオペランド),および中間レコード編集機能(-reorg,-csvreorgパラメタ)は同時に指定できません。入力レコード編集機能と同時に指定した場合はKBLS1107-Eエラー,中間レコード編集機能と同時に指定した場合はKBLS1118-Eエラーとなります。

  • 環境変数「EXSORT64MLTTHREAD」および「EXSORT64AIO」は同時に指定できません。同時に指定した場合,KBLS1116-Eエラーとなります。

  • 入力ファイルに標準入力(-inpfileパラメタのfileオペランドを省略)は指定できません。指定した場合,KBLS1117-Eエラーとなります。

  • reclenオペランドのデフォルト値の指定が,「レコード長の上限値」を超えた場合,KBLS1773-Eエラーとなります。

【指定例】

EXSORT64MAXRECLEN=64M,80

64M:

reclenオペランドに指定できる,レコード長の上限値を「64MB」に設定する

80:

テキストファイルまたはCSVファイルで,入力ファイルパラメタのreclenオペランドを省略した場合,最大レコード長を「80KB」に設定する