5.12 -mergetmpdirパラメタ
- 意味
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ソート処理,またはレコード結合機能で使用する,マージ用一時ファイルの割り当てディレクトリ名を指定します。
- 形式
-mergetmpdir temporary-directory2
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このパラメタは,ソート機能(-function sort),またはレコード結合機能(-joindata,-joininp,-joinout)の指定がある場合だけ有効です。ソート機能,およびレコード結合機能の指定がない場合は,指定しても無視されます。
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空白文字を含んだディレクトリ名を指定する場合は,ディレクトリ名をダブルクォーテーションで囲んで指定してください。ディレクトリ名の指定規則については,「4.4.5 ファイル名およびディレクトリ名の指定形式」を参照してください。
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指定するディレクトリには,exsortコマンドの実行ユーザの読み込み,書き込み権限が必要です。さらに,Windowsの場合は,削除権限も必要となります。
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このパラメタに,NFSなどの共用ボリュームは指定しないでください。
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一時ファイルが作成される手順を次に示します。
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ディレクトリ名の仮定
次に示す優先順位でディレクトリ名を仮定します。
1. 環境変数「EXSORTMERGETMPDIR(64ビット版は「EXSORT64MERGETMPDIR」)」に設定されたディレクトリ
2. Windowsの場合,SORTの環境ファイルのtemp_dir3オプションに設定されたディレクトリ※1
3. UNIXの場合,SORTの環境変数「SORTOPT」の-T2オプションに指定されたディレクトリ※2
4. -sorttmpdirパラメタで決定したソート用一時ファイルのディレクトリ(詳細は,「5.11 -sorttmpdirパラメタ」を参照してください)
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一時ファイルの作成
1. で仮定したディレクトリに対して,一時ファイルを作成します。
ただし,UNIXの場合,1. で仮定したディレクトリとは別のディレクトリに一時ファイルを作成する場合があります。UNIXの作成条件を次に示します。
・環境変数「TMPDIR」の指定がある場合,1. で仮定したディレクトリではなく,環境変数「TMPDIR」で設定されているディレクトリを優先します。
・環境変数「TMPDIR」で設定されたディレクトリ,または1.で仮定したディレクトリに書き込み権限がない場合,HP-UXは「/var/tmp」に,AIXまたはLinuxは「/tmp」に一時ファイルを作成します。
- 注※1
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環境ファイルの設定方法については,「15.2 SORTの環境ファイルの設定(Windowsの場合)」を参照してください。
- 注※2
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環境変数の設定方法については,「14.2 SORTの環境変数の設定(UNIXの場合)」を参照してください。
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