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 システム管理者 クイックリファレンス


付録G.2 SVPの機能

SVPから行うソフトウェアとファームウェアの更新手順や、Storage Device Listを使用したストレージ管理機能を説明します。また、SVPの障害時に備えて、SVPのバックアップとリストアを行う手順を説明します。

〈この項の構成〉

(1) ストレージ管理ソフトウェア、SVPソフトウェア、ファームウェアの更新

ストレージ管理ソフトウェア、SVP ソフトウェア、ストレージシステムのファームウェアを更新します。所要時間はストレージ管理ソフトウェアの更新が10 分程度、SVP ソフトウェアを更新する場合はストレージシステムあたり10 分程度、ファームウェアを更新する場合はストレージシステムあたり200 分程度です。

ヒント

SVPに登録されているストレージシステムのSVPソフトウェアを更新する場合、Storage Device Listから起動できます。ストレージ管理ソフトウェア、およびファームウェアの更新はStorage Device Listから起動できません。Storage Device ListによるSVPソフトウェアの更新の起動は、SVPソフトウェアのバージョンと、ストレージ管理ソフトウェア、およびファームウェアのバージョンの対応を維持させるため、SVPファームウェアメディアに印刷されているファームウェアバージョン(XX-nn-mm)と、更新の対象となるストレージシステムのSVPソフトウェアのバージョン(XX-nn-mm)のXX-nnが同じ場合のみ適用してください。

メモ
  • ファームウェアの更新中に「Webサーバとの間でタイムアウトエラーが発生しました。[33361-201301:00000-200000]」メッセージが表示されたら、前提条件、操作手順を再確認してください。

    前提条件、操作手順に問題が無い場合は、「サポート」へ連絡してください。

  • ストレージ管理ソフトウェア以外のアプリケーションが使用するポート番号とストレージ管理ソフトウェアのアプリケーションが使用するポート番号が重複した場合、ストレージ管理ソフトウェア、およびSVPソフトウェアは正しく動作しません。SVPソフトウェアを更新すると、ストレージ管理ソフトウェアが使用するポート番号が追加または変更されることがあります。

    追加または変更されるポート番号が、ストレージ管理ソフトウェア以外のアプリケーションで使用されていないか確認してください(「3.18.12 ポート番号を使用しているアプリケーションを確認する」を参照)。

    SVPソフトウェアのバージョンとポート番号の初期値の対応は、「3.18.15 SVPで使用するポート番号を変更する」の表を参照してください。

    追加または変更されるポート番号が、ストレージ管理ソフトウェア、およびSVPソフトウェア以外のアプリケーションで使用されている場合は、次のどちらか対処を実施してください。

    • ストレージ管理ソフトウェア以外のアプリケーションが使用するポート番号を変更するか、ストレージ管理ソフトウェア以外のアプリケーションを無効にしてください。

    • ソフトウェアの更新後に、ストレージ管理ソフトウェアのポート番号を変更してください(「付録M SVPで使用するポート番号の変更・初期化」参照)。

  • RAID Managerをユーザスクリプトで使用しているときに、ストレージ管理ソフトウェアの更新を実行すると失敗します。RAID Managerの使用を終了した後、更新作業をやり直してください。

  • RAID Managerをインストールしている環境では、ストレージ管理ソフトウェアのインストール時に、ストレージ管理ソフトウェア同梱のRAID Managerで更新ができます。「プログラムと機能」に表示されているRAID Managerのバージョンは変更されません。インストールされているバージョンの確認は、RAID Managerのraidqry -hを用いて確認してください。

    HP Enterprise製 XP7向けRAID Manager XPが手動でインストールされている場合は、更新できません。

ヒント

管理クライアントからSVPにリモートデスクトップ接続して、リモートでソフトウェアとファームウェアの更新を行うこともできます。SVPにDVDドライブが搭載されていない場合は、リモートデスクトップ接続して管理クライアントのDVDドライブを使用します。リモートデスクトップ接続を行う場合は、「付録L 管理クライアントからSVPへの接続方法」を参照してください。

注意

インストール先のドライブの空き容量を、20GB以上確保してください。

注意

SVPに、SSL通信の証明書ファイルがインストールされている場合の注意事項を示します。

下記に示すバージョン未満のストレージ管理ソフトウェアを、それ以降のバージョンに更新すると、既存の証明書ファイルは削除され、デフォルトの証明書ファイルに置換されます。

  • 88-01-02-x0/00

  • 88-03-01-x0/00

  • 88-03-04-x0/00

このため、ストレージ管理ソフトウェアを更新する前に、証明書ファイルをバックアップし、更新の完了後に、バックアップした証明書ファイルを再度インストールしてください。

なお、88-03-25-x0/00以降のストレージ管理ソフトウェアを、それ以降のバージョンに更新した場合、証明書ファイルは引き継がれます。

注意

SVPソフトウェアのダウングレードに関する注意事項を示します。

Adobe AIR環境で動作するStorage Navigatorを使用している場合に、SVPソフトウェアをAdobe AIRをサポートしていないバージョンにダウングレードする場合には、Webブラウザ上で動作するStorage Navigatorの使用が許可されている状態にしてから、ダウングレードしてください。

Webブラウザ上で動作するStorage Navigatorの使用が禁止されている状態でダウングレードすると、Storage Navigatorを使用できなくなります。Webブラウザ上で動作するStorage Navigatorの使用の禁止/許可については、Storage Navigatorユーザガイドを参照してください。

Adobe AIRをサポートしていないSVPソフトウェアバージョン:

  • 93-の場合 : 93-01-xx-xx/xx

  • 88-の場合 : 88-05-xx-xx/xx以下

(a) Javaセキュリティ設定を変更する

背景

SVPにJava7 Update55以降またはJava8 Update5以降がインストールされている場合は、Storage Navigatorとmaintenance utilityの一部の画面を開く際に、アプリケーションの実行がブロックされる場合があります。Java11ではブロックされません。

上記の現象が発生した場合は、次の操作手順に従いJavaセキュリティ設定を変更してください。

Javaのバージョンとアップデートの確認方法は、「3.19.8 Javaのバージョンとアップデートの確認方法」を参照してください。

操作手順

  1. SVPのhttp、およびhttpsのポート番号を確認します。

    デフォルトのポート番号(httpは80、httpsは443)を変更して運用している場合は、操作手順2.から操作手順6.を参照してポート番号を確認してください。

    デフォルトのポート番号で運用している場合は、操作手順7.に進んでください。

  2. SVPのWindowsのコマンドプロンプトを、管理者権限で起動します。

  3. ポート番号を表示させるバッチファイルを格納したディレクトリに移動します。

    cd /d C:\Mapp\wk\Supervisor\MappIniSet

    「C:\Mapp」は、Storage Navigatorのインストールディレクトリを示します。 インストールディレクトリに「C:\Mapp」以外を指定した場合は、指定したインストールディレクトリに置き換えてください。

  4. 下記のコマンドを実行します。

    MappPortRefer.bat [シリアル番号]

    [シリアル番号]を省略すると、Storage Device Listに登録されてるすべてのストレージシステムの情報が表示されます。

  5. SVPのhttp、およびhttpsのポート番号をメモします。

    MAPPWebServerにhttpのポート番号が表示されます。

    MAPPWebServerHttpsにhttpsのポート番号が表示されます。

  6. 「続行するには何かキーを押してください...」のメッセージが表示されます。

    コマンドプロンプトを閉じます。

  7. SVPのWindowsの[スタート]メニューから、[スタート]-[コントロールパネル]-[Java]を選択して、[Javaコントロール・パネル]を開きます。

    もしくは[すべてのプログラム]-[Java]-[Java の構成]をクリックして、[Java コントロール・パネル]を開きます。

    Windows 10の場合は、[Windowsシステムツール]-[コントロールパネル]-[Java(32ビット)]をクリックして、[Java コントロール・パネル]を開きます。

  8. [Java コントロール・パネル]の[セキュリティ]タブの[サイト・リストの編集(S)…]をクリックします。

  9. [例外サイト・リスト]に下記のURLを追加して、[OK]をクリックします。

    デフォルトのポート番号(httpは80、httpsは443)で運用している場合は、ポート番号を省略できます。

    なお、CTLはポート番号を変更する機能が未サポートのため、ポート番号の指定は不要です。

    • <http://localhost:httpのポート番号>

    • <https://localhost:httpsのポート番号>

    • <http://127.0.0.1:httpのポート番号>

    • <https://127.0.0.1:httpsのポート番号>

    • <http://(SVPのIPアドレス:httpのポート番号)>

    • <https://(SVPのIPアドレス:httpsのポート番号)>

    • <http://(CTL1のIPアドレス)>

    • <http://(CTL2のIPアドレス)>

    • <https://(CTL1のIPアドレス)>

    • <https://(CTL2のIPアドレス)>

  10. [例外サイト・リスト]にURLが追加されていることを確認してください。

  11. [詳細]タブの[署名付き証明書失効チェックを実行]、または[署名付きコード証明書失効チェックを実行]を[チェックしない(非推奨)]に設定し、[OK]をクリックします。

  12. [Javaコントロール・パネル]を閉じて、Webブラウザを再起動します。

注意

Storage Navigator、またはmaintenance utilityを使用した作業の終了後は、「3.19.7 Javaセキュリティ設定を戻す」を参照して、Javaセキュリティの設定を戻してください。

(b) GUIによる更新

前提条件

  • ストレージシステムの電源がONになっていること。

  • Windowsのイベントビューアーが起動していないこと。

操作手順

  1. Hi-Trackサービスがインストールされている場合は、「(2) Hi-Trackサービスの停止方法」を参照して、Hi-Trackサービスを停止してください。

  2. 本製品に同梱されたSVPファームウェアメディアを、SVPのDVDドライブに挿入します。

    メモ

    SVPファームウェアメディアを使用後、DVDドライブからメディアを取り出して保管してください。

  3. ドライブ直下のSetup.exeを右クリックし、[管理者として実行]をクリックします。

    インストール準備中画面が表示されます。準備が完了するまでお待ちください。

    [図データ]
  4. 準備が完了したら、Install Shield画面が表示されます。[次へ]をクリックします。

    [図データ]
  5. OSS(Open Source Software)の使用許諾の確認画面が表示されます。

    [使用許諾契約の全条項に同意します]を選択し、[次へ]をクリックします。

    [図データ]
    メモ

    “21443-200049”のメッセージが表示された場合は、「はい」をクリックしてください。

    本メッセージは、SVPソフトウェアバージョンが88-03-05-x0/00、または88-03-22-x0/00の場合、Java8からJava11にupdateする際に表示されます。

  6. 既存のOSSのバージョンにより、インストールのスキップ、またはアップデートの確認メッセージが表示されるので、どちらの場合も[Yes]をクリックします。

    インストール済みのApache、Perl、JavaまたはJRE、OpenSSL、JeTTY、PuTTYのバージョンがSVPファームウェアメディアからインストールするバージョンと同じ場合

    [図データ]

    インストール済みのApache、Perl、JavaまたはJRE、OpenSSL、JeTTY、PuTTYのバージョンがSVPファームウェアメディアからインストールするバージョンと一致していない場合

    [図データ]

    RAID Managerをインストールしている場合は、保守用PC ソフトウェア同梱のRAID Managerでの更新メッセージ“21443-200032” が表示されます。

    RAID Managerをインストールしていない、またはインストールしたフォルダ(HORCMフォルダ)をリネームしている場合は表示されません。

    更新する場合は、RAID Managerの使用を終了した後、[Yes]ボタンをクリックしてください。[No]ボタンをクリックするとRAID Managerのバージョンは維持されます。

    複数のRAID Managerをインストールしている場合は、もっとも順番が前のドライブレターのドライブにインストールしているRAID Managerが更新対象となります。

    [図データ]
    注意

    Java11に対応したインストールメディアを使用して登録する場合の注意事項を次に示します。

    下記のインストールメディアがJava11に対応しています。

    • VSP E990:全バージョン

    • VSP G130, G150, G350, G370, G700, G900, VSP F350, F370, F700, F900:88-03-23-xx/00以降

    • VSP G100, G200, G400, G600, G800, VSP F400, F600, F800:83-05-30-xx/00以降

    Java11未満のインストールメディアを使用してインストールしたStorage Device Listに、Java11に対応したインストールメディアを使用してストレージシステムを登録すると、Storage Device ListはJava11対応に更新されますが、既にStorage Device Listに登録されているStorage Navigatorのサービスが保証されません。このため既にStorage Device Listに登録されているStorage Navigator、およびストレージシステムのファームウェアも、Java11に対応したインストールメディアを使用して更新してください。

    本ストレージシステムと、VSP G100, G200, G400, G600, G800, VSP F400, F600, F800を混在して登録する場合など、Java11に対応したインストールメディアがお手元に無い場合は、弊社担当営業にお問い合わせください。

    もし上記の注意を促すメッセージ画面が表示された場合は、内容を確認して[はい(Y)]をクリックしてください。

    メモ

    セキュリティ警告の画面が表示される場合は、[アクセスを許可する]をクリックしてください。

    [図データ]

  7. 完了メッセージが表示されます。

    [設定済みです。ソフトウェアのインストールおよび更新を継続します。]を選択し、[完了]をクリックします。

    [図データ]

    ストレージ管理ソフトウェアの更新が完了すると、Environmental Settingsツールが起動します。

    メモ

    [設定済みです。後でソフトウェアのインストールおよび更新を実施します。]は選択しないでください。Environmental Settingsツールが起動しません。

    更新準備中画面が表示されます。準備が完了するまで待ってください。

    [図データ]
  8. ストレージシステムの一覧画面が表示されます。

    更新したいストレージシステムを選択して[Select Update Objects]をクリックします。

    [図データ]
    注意

    VSP E990のSVPファームウェアメディアを使用している場合、VSP G130, G150, G350, G370, G700, G900, VSP F350, F370, F700, F900とVSP G100, G200, G400, G600, G800, VSP F400, F600, F800のSoftware VersionとFirmware Versionに(Unsupported)が表示されます。

    VSP G130, G150, G350, G370, G700, G900, VSP F350, F370, F700, F900のSVPファームウェアメディアを使用している場合、VSP E990とVSP G100, G200, G400, G600, G800, VSP F400, F600, F800のSoftware VersionとFirmware Versionに(Unsupported)が表示されます。

    VSP G100, G200, G400, G600, G800, VSP F400, F600, F800のSVPファームウェアメディアを使用している場合、VSP E990とVSP G130, G150, G350, G370, G700, G900, VSP F350, F370, F700, F900のSoftware VersionとFirmware Versionに(Unsupported)が表示されます。

    Software VersionとFirmware Versionに(Unsupported)が表示されている製品のSVPソフトウェアとファームウェアを更新したい場合は、本製品のSVPソフトウェアとファームウェアを更新した後に、更新したい製品のSVPファームウェアメディアに交換して、操作手順2.からやり直してください。

  9. [Select Update Objects]画面が表示されます。SVPソフトウェアの更新を実施する場合はチェックし、更新を実施しない場合はチェックを外します。ファームウェアの更新を実施する場合はチェックし、更新を実施しない場合はチェックを外します。選択が終わったら[Apply]をクリックします。

    [図データ]
  10. [Apply]をクリックすると、[Environmental Settings]画面に戻ります。

    ファームウェアを更新する場合は、以下の操作を実施してください。

    1. 対象ストレージシステムを選択し、[Edit]をクリックします。

      [図データ]
    2. [SVPが再起動したときに自動的にサービスを開始する]のチェックボックスでチェックが外れていることを確認します。チェックされている場合は、チェックを外します。

      [図データ]
    3. 確認および入力が完了したら、[Apply]をクリックします。

  11. 手順8~10を繰り返して、すべてのストレージシステムに対して更新を実施するかを選択したら、対象ストレージシステムの一覧画面で[Apply]をクリックします。

    [図データ]
  12. [Update software and firmware]画面が表示されます。[Confirm]をクリックします。

    [図データ]

    更新実行画面が表示され、ストレージシステムのソフトウェア更新が自動で開始されます。

    [Software (Storage Navigator)]列ではソフトウェア更新の状態が確認できます。

    メモ

    アプリケーションの実行中に、アプリケーションを強制終了する操作(PC シャットダウンなど ) をしないでください。このような操作をした場合は、maintenance utilityへのログイン時にメッセージ [32061-208063] が表示されることがあります。

    この状態に陥ったと思われる場合は、以下の対処方法を実施してください。

    1. 新しく開いた maintenance utility画面で、[ファームウェア更新]画面を開きます。

    2. [ファームウェア更新設定]画面が表示されることを確認します (ファームウェア更新の進捗画面が表示された場合は、ファームウェア更新が動作中ですので 終了するまでお待ちください)。

    3. システムロック強制解除を実行します( 「2.8.5 システムロックの強制解除」参照 )。

    [図データ]

    ソフトウェア更新の状態は、次の状態があります。

    状態

    内容

    Waiting

    ソフトウェアの更新を実施していません。

    ソフトウェアの更新は1台ずつ実行されます。すでに別のストレージシステムのソフトウェア更新が実行されている場合は、他のストレージシステムはこの状態になります。

    In Progress

    ソフトウェアの更新が実行中です。

    Completed

    ソフトウェアの更新が完了しています。

    Failed

    ソフトウェアの更新に失敗しました。

    ストレージシステムを追加した場合は、追加が完了していない場合があります。クリックしてメッセージに従ってください。

    (Not Update)

    ソフトウェア更新対象に選択されていません。

    ストレージシステムを追加した場合は、この状態になることはありません。

  13. ストレージシステムにアクセスしてファームウェア更新を実施します。

    ファームウェア更新を実施するためには、[Firmware (Storage System)]列の[Update]をクリックします。ファームウェア更新は、ソフトウェア更新の実行中に実施できます。

    [図データ]
    ヒント

    手順9で[Firmware (Storage System)]のチェックを外した場合、手順13から手順17は必要ありません。

    メモ

    <Internet Explorerの場合>

    セキュリティ警告の画面が表示される場合は、[このサイトの閲覧を続行する]をクリックして、ファームウェア更新画面表示後にWebブラウザを終了してください。

    [図データ]

    <Google Chromeの場合>

    プライバシーエラーの画面が表示される場合は、次の手順を実施してください。

    1. [詳細設定]をクリックします。

      [図データ]

    2. [xxx.xxx.xxx.xxxにアクセスする(安全ではありません)]をクリックして接続します。

      [図データ]

  14. [Java Update Needed]画面が表示されます。[後で]をクリックします。

    [図データ]
  15. JAVAが起動します。

    メモ

    アプリケーションの実行中に、ファームウェア画面を開いた元の maintenance utilityをログアウトまたはアプリケーションを強制終了する操作(PCシャットダウンなど )をしないでください。このような操作をした場合は、次回ログイン時 にメッセージ[32061-208063]が表示されることがあります。

    この状態に陥ったと思われる場合は、以下の対処方法を実施してください。

    1. 新しく開いた maintenance utility画面で、[ファームウェア更新]画面を開きます。

    2. [ファームウェア更新設定]画面が表示されることを確認します (ファームウェア更新の進捗画面が表示された場合は、ファームウェア更新が動作中ですので終了するまでお待ちください)。

    3. システムロック強制解除を実行します( 「2.8.5 システムロックの強制解除」参照 )。

    JavaまたはJREのバージョンごとに、表示される画面が異なります。

    Java11の場合

    操作手順 16へ進んでください。

    JRE7、JRE8の場合

    1. 次の確認画面が表示された場合、[続行]をクリックします。画面が表示されない場合は、手順bへ進みます。

      [図データ]
    2. [セキュリティ警告]画面が表示された場合、[リスクを受け入れて、このアプリケーションを実行します。]をチェックし、[実行]をクリックします。

      画面が表示されない場合は、手順16へ進みます。

      [図データ]
      メモ

      [Javaセキュリティによってブロックされたアプリケーション]または[セキュリティ設定によってブロックされたアプリケーション]画面が表示された場合、「2.9.4 maintenance utilityの操作時にトラブルが発生した場合の対処手順」を参照して、ストレージシステムを例外サイトに登録してください。登録後、再度「3.19.1 ストレージ管理ソフトウェア、SVPソフトウェア、ファームウェアの更新」の手順を実行してください。

      Javaのバージョンによって、メッセージが異なる場合があります。

    JRE6の場合

    1. 次の確認画面が表示された場合、[はい]をクリックします。

      画面が表示されない場合は、手順bへ進みます。

      [図データ]
    2. [セキュリティー情報]画面が表示された場合、[この発行者からのコンテンツを常に信頼します]をチェックし、[実行]をクリックします。

      画面が表示されない場合は、手順16へ進みます。

      [図データ]
  16. ファームウェア更新画面が表示されるので、[適用]をクリックします。

    [図データ]
    メモ

    この画面で[キャンセル]をクリックした場合は、ファームウェア更新が完了しません。

    ソフトウェア更新完了後にツールを終了し、再度ファームウェア更新を実行してください。

    ファームウェア更新の進捗が表示されます。

    [図データ]
  17. メッセージに対して[OK] ボタンをクリックします。

  18. 進捗率画面の[×]ボタンをクリックします。

  19. GUMのリブートが完了し、Environmental Settings画面のアップデート状態がCompletedになるまで、約5 分程度待ってください。

    [図データ]
  20. [Firmware (Storage System)]列で、ファームウェア更新の状態を確認します。

    ファームウェアの更新が完了するまで待ってください。

    [図データ]

    ファームウェア更新の状態は、次の状態があります。

    項目

    内容

    (Select Update)

    ファームウェア更新画面の起動待ちです。

    [Update]をクリックしてファームウェア更新画面を表示してください。

    In Progress

    ファームウェア更新画面の起動後、ファームウェア更新が完了していません。

    ファームウェア更新をキャンセルした場合でもこの状態になります。

    Completed

    ファームウェアの更新が完了しています。

    Failed

    ファームウェアの更新に失敗しました。

    [Update]をクリックしてファームウェア更新画面を表示してエラー内容を確認してください。

    Communication Timeout

    ファームウェアの更新が時間内(200分)に完了したことを確認できていません。

    ファームウェア更新画面から状態を確認してください。

    (Not Update)

    ファームウェア更新対象に選択されていません。

  21. ソフトウェアおよびファームウェアの更新状態が[Completed]であることを確認し、[Close]をクリックします。

    [図データ]
  22. [Confirm]をクリックして、ツールを終了します。

    [図データ]
  23. [Storage Device List]画面で、ストレージシステムの[Start Service]をクリックしてサー ビスを開始します。

  24. 手順10で[SVPが再起動したときに自動的にサービスを開始する]の設定を変更した場合は、元の設定に戻してください。

  25. 手順1でHi-Trackサービスを停止した場合は、「(1) Hi-Trackサービスの起動方法」を参照して、Hi-Trackサービスを起動してください。

  26. 3.19.6 Javaセキュリティ設定を変更する」を参照して、Javaのセキュリティ設定を変更してください。Java11の場合は不要です。

メモ

ファームウェアの更新後にHitachi Storage Advisor Embeddedをご使用する場合は、Hitachi Storage Advisor Embeddedを起動するブラウザのキャッシュをクリアしてください。

(c) Javaセキュリティ設定を戻す

背景

3.19.6 Javaセキュリティ設定を変更する」でJavaセキュリティの設定を変更した場合は、Storage Navigator、またはmaintenance utilityを使用した作業の終了後に、Javaセキュリティ設定を戻してください。

操作手順

  1. SVPのWindowsの[スタート]メニューから、[スタート]-[コントロールパネル]-[Java]を選択し、[Javaコントロール・パネル]を開きます。

    もしくは[すべてのプログラム]-[Java]-[Java の構成]をクリックして、[Java コントロール・パネル]を開きます。

    Windows 10の場合は、[Windowsシステムツール]-[コントロールパネル]-[Java(32ビット)]をクリックして、[Java コントロール・パネル]を開きます。

  2. [Java コントロール・パネル]の[セキュリティ]タブの[サイト・リストの編集(S)…]をクリックします。

  3. 3.19.6 Javaセキュリティ設定を変更する」で追加したURLを[例外サイト・リスト]から選択して[削除(R)]をクリックします。

  4. [詳細]タブの[署名付き証明書失効チェックを実行]、または[署名付きコード証明書失効チェックを実行]を[信頼チェーンのすべての証明書]に設定し、[OK]をクリックします。

  5. [Javaコントロール・パネル]を閉じます。

(d) Javaのバージョンとアップデートの確認方法

操作手順

  1. SVPのWindowsの[スタート]メニューから、[スタート]-[コントロールパネル]-[Java]を選択し、[Javaコントロール・パネル]を開きます。

    もしくは[すべてのプログラム]-[Java]-[Java の構成]をクリックして、[Java コントロール・パネル]を開きます。

    Windows 10の場合は、[Windowsシステムツール]-[コントロールパネル]-[Java(32ビット)]をクリックして、[Java コントロール・パネル]を開きます。

  2. [一般]タブの[バージョン情報(B)...]をクリックします。

  3. Javaのバージョン、およびアップデートを確認したのち、[Javaについて]画面を閉じます。

  4. [Javaコントロール・パネル]を閉じます。

(2) SVPのIPアドレスを変更

背景

SVPのIPアドレスを変更した場合、Storage Device Listに登録したIPアドレスを変更する必要があります。Windowsの機能を使用してSVPのIPアドレスを変更したあと、以下の手順を実施してください。

前提条件

  • ストレージシステムをStorage Device Listに登録していないこと、または登録済みの場合はストレージシステムのサービスを停止していること。

メモ

ストレージシステム単位のサービスを停止する場合は、「3.20.23 ストレージシステム単位のサービスを停止」を参照してください。

操作手順

  1. Windowsの[スタート]メニューから、[Hitachi Device Manager-Storage Navigator]-[Storage Device List]を右クリックし、[管理者として実行]をクリックします。

    ヒント

    SVPデスクトップ上の[Open StorageDeviceList]アイコンを右クリックして、[管理者として実行]を選択することでもStorage Device Listを起動できます。

  2. [Storage Device List]画面が表示されます。右上のSVP IP Addressのテキストリンクをクリックします。

    [図データ]
  3. [Change SVP IP Address]画面が表示されます。

    [図データ]
  4. 変更後のIPアドレスを入力し[Apply]をクリックします。

    メモ

    ストレージシステムの各CTLや管理クライアントとSVPを直結している場合は、ブリッジ接続時に設定したIPアドレスを入力してください。

  5. [Storage Device List]画面右上の[SVP IP Address]横に、変更後のIPアドレスが表示されていることを確認してください。

(3) SVPへのストレージシステム追加登録

既存のSVPに管理対象のストレージシステムを追加したい場合は、ストレージシステムの追加登録が必要です。

注意
  • インストール先のドライブの空き容量を、20GB以上確保してください。

  • SVPに複数のストレージシステムを登録する場合、SVPソフトウェアをStorage Device Listに登録するイメージで、ストレージシステム毎にインストールします。SVPソフトウェアには、SVPソフトウェアのバージョンにより登録する順序があります(「3.1.15 Storage Device ListにSVPソフトウェアを登録する場合の注意事項」参照)。

  • 1台のSVPから同時に起動できるストレージシステムの台数は、SVPのハードウェアに依存します。「3.1.6 SVPのハードウェア条件」に示すSVPのハードウェア条件を参照して、同時に起動できるストレージシステムの台数を確認してください。

  • ストレージシステムを起動すると、SVP内で動作するプロセスに応じて、デスクトップヒープの消費量が増加します。「3.2.41 デスクトップヒープの指定値を変更する」を参照してデスクトップヒープとして使用するメモリ領域を確保してください。

追加するストレージシステムのファームウェアバージョン(XX-nn-mm)によって手順が異なります。

メモ

ファームウェアのバージョンは次に表示されます。

  • 追加するストレージシステムのファームウェアバージョン

    SVPファームウェアメディアの「MAIN」

  • 登録済みのストレージシステムのファームウェアバージョン

    Storage Navigatorのエクスプローラでストレージシステムを選択して表示する画面[ストレージシステム情報編集]の[ソフトウェアバージョン]の[Main]

(a) セットアッププログラムによるストレージシステム追加登録

背景

セットアッププログラムを使用して、SVPにストレージシステムを追加登録します。

ヒント

管理クライアントからSVPにリモートデスクトップ接続して、ストレージシステムの追加を行うこともできます。SVPにDVDドライブが搭載されていない場合は、リモートデスクトップ接続して管理クライアントのDVDドライブを使用します。リモートデスクトップ接続を行う場合は、「付録L 管理クライアントからSVPへの接続方法」を参照してください。

前提条件

  • ストレージシステムの電源がONになっていること。

操作手順

  1. Hi-Trackサービスがインストールされている場合は、「(2) Hi-Trackサービスの停止方法」を参照して、Hi-Trackサービスを停止してください。

  2. 本製品に同梱されたSVPファームウェアメディアを、SVPのDVDドライブに挿入します。

    メモ

    SVPファームウェアメディアを使用後、DVDドライブからメディアを取り出して保管してください。

  3. ドライブ直下のSetup.exeを右クリックし、[管理者として実行]をクリックします。

    インストール準備中画面が表示されます。準備が完了するまでお待ちください。

    [図データ]
  4. 準備が完了したら、Install Shield画面が表示されます。[次へ]をクリックします。

    [図データ]
  5. OSS(Open Source Software)の使用許諾の確認画面が表示されます。

    [使用許諾契約の全条項に同意します]を選択し、[次へ]をクリックします。

    [図データ]
    メモ
    • “21443-200049”のメッセージが表示された場合は、「はい」をクリックしてください。

      本メッセージは、SVPソフトウェアバージョンが88-03-05-x0/00、または88-03-22-x0/00の場合、Java8からJava11にupdateする際に表示されます。

    • “21443-200050”のメッセージが表示された場合は、メッセージの内容を確認し、「はい」または「いいえ」をクリックしてください。

  6. 既存のOSSのバージョンにより、インストールのスキップ、またはアップデートの確認メッセージが表示されるので、どちらの場合も[Yes]をクリックします。

    インストール済みのApache、Perl、JavaまたはJRE、OpenSSL、JeTTY、PuTTYのバージョンがSVPファームウェアメディアからインストールするバージョンと同じ場合

    [図データ]

    インストール済みのApache、Perl、JavaまたはJRE、OpenSSL、JeTTY、PuTTYのバージョンがSVPファームウェアメディアからインストールするバージョンと一致していない場合

    [図データ]

    RAID Managerをインストールしている場合は、保守用PC ソフトウェア同梱のRAID Managerでの更新メッセージ“21443-200032” が表示されます。

    RAID Managerをインストールしていない、またはインストールしたフォルダ(HORCMフォルダ)をリネームしている場合は表示されません。

    更新する場合は、RAID Managerの使用を終了した後、[Yes]ボタンをクリックしてください。[No]ボタンをクリックするとRAID Managerのバージョンは維持されます。

    複数のRAID Managerをインストールしている場合は、もっとも順番が前のドライブレターのドライブにインストールしているRAID Managerが更新対象となります。

    [図データ]
    メモ

    セキュリティ警告の画面が表示される場合は、[アクセスを許可する]をクリックしてください。

    [図データ]

  7. 完了メッセージが表示されます。

    [設定済みです。ソフトウェアのインストールおよび更新を継続します。]を選択し、[完了]をクリックします。

    [図データ]

    ストレージ管理ソフトウェアの更新が完了すると、Environmental Settingsツールが起動します。

    メモ

    [設定済みです。後でソフトウェアのインストールおよび更新を実施します。]以外は選択しないでください。Environmental Settingsツールが起動しません。

    更新準備中画面が表示されます。準備が完了するまで待ってください。

    [図データ]
  8. [Environmental Settings]の画面に表示される登録済のストレージシステムに対して、SVPソフトウェアとファームウェアのアップデートを回避する設定を行います。

    注意

    VSP E990のSVPファームウェアメディアを使用している場合、VSP G130, G150, G350, G370, G700, G900, VSP F350, F370, F700, F900とVSP G100, G200, G400, G600, G800, VSP F400, F600, F800のSoftware VersionとFirmware Versionに(Unsupported)が表示されます。

    VSP G130, G150, G350, G370, G700, G900, VSP F350, F370, F700, F900のSVPファームウェアメディアを使用している場合、VSP E990とVSP G100, G200, G400, G600, G800, VSP F400, F600, F800のSoftware VersionとFirmware Versionに(Unsupported)が表示されます。

    VSP G100, G200, G400, G600, G800, VSP F400, F600, F800のSVPファームウェアメディアを使用している場合、VSP E990とVSP G130, G150, G350, G370, G700, G900, VSP F350, F370, F700, F900のSoftware VersionとFirmware Versionに(Unsupported)が表示されます。

    Software VersionとFirmware Versionに(Unsupported)が表示されている製品のSVPソフトウェアとファームウェアを更新したい場合は、本製品のSVPソフトウェアとファームウェアを更新した後に、更新したい製品のSVPファームウェアメディアに交換して、操作手順2.からやり直してください。

    [Environmental Settings]から登録済のストレージシステムを選択し、[Select Update Objects]をクリックします。

    [図データ]
  9. [Select Update Objects]画面が表示されます。[software(Storage Navigator)]と[firmware(Storage System)]双方のチェックボックスを外します。

    [図データ]
  10. [Apply]をクリックして、[Environmental Settings]画面に戻ります。

  11. 登録済のすべてのストレージシステムに対して、手順 8~10を行ってください。

    [図データ]
  12. [Add]をクリックします。

    [図データ]
  13. [Add System]画面が表示されます。次に従い各設定項目を入力して、[Apply]をクリックします。

    [図データ]

    項目

    内容

    System Selection

    ストレージシステム情報の入力方法を選択します。

    • [Auto Discovery](デフォルト選択):ストレージシステム情報を自動で取得します。

    • [Manual]※1:ストレージシステム情報を手動で設定します。

    CTL1, CTL2※2

    maintenance utilityのネットワーク画面のCTL1とCTL2のIPアドレスを指定します。IPアドレスの代わりにDNSサーバに登録したホスト名でも指定できます。

    ホスト名で指定する場合は、[Identifier]を選択し、DNSサーバに登録したホスト名を入力してください。なお、CTL1とCTL2に同じホスト名を指定できません。

    SVPのWindowsに対する設定も必要です。[コントロールパネル]からDNSサフィックスを追加する画面を表示して、CTL1、CTL2に設定するホストのドメイン名を追加してください(「(23) DNSサフィックスの設定」参照)。

    注意事項:ホスト名で指定する場合は、次のバージョンが印字されたSVPファームウェアメディアを使用してください。
    • 93-の場合 : 93-02-01-xx/xx以降

    • 88-の場合 : 88-06-01-xx/xx以降

    上記より古いバージョンのSVPファームウェアメディアを使用しても、[Identifier]が表示されることがあります。ここでホスト名を指定すると、ストレージシステムのサービスの起動が失敗します。

    System Name

    ストレージシステムの表示名を設定します。

    入力できる文字数は、半角文字で180文字までです。

    使用可能文字:半角英数字と記号(# $ % & ' * + - . / = ? @ ^ _ ` { | } ~)

    半角の空白は使用できません。

    Description

    ストレージシステムの説明を設定します。Descriptionは、任意の項目です。

    入力できる文字数は、半角文字で180文字までです。

    User Name

    ストレージシステムのユーザ名を入力します。

    使用可能文字:半角英数字と記号(# $ % & ' * + - . / = ? @ ^ _ ` { | } ~)

    Password

    ストレージシステムのパスワードを入力します。

    追加と同時にサービス起動を行わない ※3 ※4

    ストレージシステムを追加するのと同時にサービス起動するかを選択します。

    (デフォルトはチェックなし)

    注※1

    保守員が手動で設定します。

    ユーザは[Manual]を選択して設定しないでください。

    注※2
    SVPファームウェアメディアに印字されたバージョンが下記より古い場合、ストレージ管理ソフトウェアでは、「IP Address(CTL1), IP Address(CTL2)」と表示されます。これらのバージョンでは、ホスト名による接続先の指定はできません。
    • 93-02-01-xx/xx

    • 88-06-01-xx/xx

    注※3

    複数台のストレージシステムを登録する場合は、このチェックボックスにチェックを入れて、追加と同時にサービスが開始されないように設定することを推奨します。

    SVPの再起動時にストレージシステムのサービスを自動で開始させるための設定は、「3.20.22 Storage Device Listからストレージシステム情報を変更」を参照してください。

    注※4

    「(2) Storage Device List によるストレージシステム追加登録」と異なり、このチェックボックスをチェックすると、Storage Device Listから起動される[Edit System]画面の[SVP再起動時に自動でサービスを開始する]は、チェックが外れた状態で登録されます。

    (デフォルトでは、チェックが入っています。詳細は、「3.20.22 Storage Device Listからストレージシステム情報を変更」を参照してください。)

    なお、ストレージシステムのサービスが起動されないと、エクスポートツール(ExportTool)は使用できません。

  14. [Environmental Settings]画面に入力したストレージシステムが追加されます。

    [図データ]
    ヒント

    間違ったストレージシステムを追加してしまった場合は、削除したいストレージシステムを選択して[Remove]をクリックしてください。

    [図データ]

  15. [Environmental Settings]画面から、追加したストレージシステムを選択し、[Select Update Objects]をクリックします。

    [図データ]
  16. [Select Update Objects]画面が表示されます。

    [Firmware (Storage System)]のチェックを外し、[Apply]をクリックします。

    [図データ]
    ヒント

    登録するストレージシステムは自動的に[Software (Storage Navigator)]がチェックされ、変更できません。

  17. 複数のストレージシステムを追加する場合は、手順 12~16を繰り返してください。

  18. [Environmental Settings]画面の[Apply]をクリックします。

    [図データ]
  19. [Update software and firmware]画面が表示されるので、[Confirm]をクリックします。

    [図データ]

    更新実行画面が表示され、ストレージシステムのソフトウェア更新が自動で開始されます。

    [Software (Storage Navigator)]列で、ソフトウェア更新の状態が確認できます。

    [図データ]

    ソフトウェア更新の状態は、以下の状態があります。

    状態

    内容

    Waiting

    ソフトウェアの更新を実施していません。

    ソフトウェアの更新は1台ずつ実行されます。すでに別のストレージシステムのソフトウェア更新が実行されている場合は、他のストレージシステムはこの状態になります。

    In Progress

    ソフトウェアの更新を実行中です。

    Completed

    ソフトウェアの更新が完了しています。

    Failed

    ソフトウェアの更新に失敗しました。

    ストレージシステムを追加した場合は、追加が完了していない場合があります。クリックしてメッセージに従ってください。

    (Not Update)

    ソフトウェア更新対象に選択されていません。

    ストレージシステムを追加した場合は、この状態になることはありません。

  20. ソフトウェアの更新状態が[Completed]であることを確認し、[Close]をクリックします。

    [図データ]
  21. [Confirm]をクリックして、ツールを終了します。

    [図データ]
  22. 複数台のストレージシステムのサービスを同時に開始する場合は、「3.2.41 デスクトップヒープの指定値を変更する 」を参照して指定値を変更します。

(b) Storage Device Listによるストレージシステム追加登録

背景

Storage Device Listを使用してSVPにストレージシステムを登録します。

注意

次の条件の場合は、「3.20.20 セットアッププログラムによるストレージシステム追加登録」に従ってください。次の条件の場合に、Storage Device Listを使用して、SVPにストレージシステムを追加登録すると、ストレージシステムが正しく動作しないことがあります。

  • 追加登録するストレージシステムのファームウェア※1が、SVPに登録済のストレージシステムのファームウェア※2のバージョンより新しい場合

注※1

追加登録するストレージシステムのファームウェアバージョンは、SVPファームウェアメディアに記載されている「MAIN」で確認できます。

注※2

SVPに登録済のストレージシステムのファームウェアバージョンは、Storage Navigatorのエクスプローラでストレージシステムを選択して表示する画面[ストレージシステム情報編集]の[ソフトウェアバージョン]の[Main]で確認できます。

メモ

ストレージ管理ソフトウェア、およびSVPソフトウェアの更新が完了していない状態で、この手順を使用してストレージシステムを登録すると、ストレージシステムが正常に動作しない場合があります。

この手順実施前に必ず「3.19.1 ストレージ管理ソフトウェア、SVPソフトウェア、ファームウェアの更新」の手順でストレージ管理ソフトウェアの更新を実行してください。

ヒント

管理クライアントからSVPにリモートデスクトップ接続して、ストレージシステムの登録を行うこともできます。リモートデスクトップ接続を行う場合は、「付録L 管理クライアントからSVPへの接続方法」を参照してください。

前提条件

  • 登録するストレージシステムの電源がONになっていること。

操作手順

  1. SVPのWindowsの[スタート]メニューから、[Hitachi Device Manager-Storage Navigator]-[Storage Device List]を右クリックし、[管理者として実行]をクリックします。

    ヒント

    SVPデスクトップ上の[Open StorageDeviceList]アイコンを右クリックして、[管理者として実行]を選択することでもStorage Device Listを起動できます。

  2. [Storage Device List]画面が表示されます。[+]ボタンをクリックします。

    [図データ]
  3. [Add System]画面が表示されます。次の表に従い各設定項目を入力して、[Apply]をクリックします。

    [図データ]

    項目

    内容

    Software Selection

    [Browse]をクリックして、SVPファームウェアメディアの内容をコピーしたインストール作業用フォルダ内のSoftware\productname.infを指定し、インストール情報を取得します。

    System Selection

    ストレージシステム情報の入力方法を選択します。

    • [Auto Discovery](デフォルト選択):ストレージシステム情報を自動で取得します。

    • [Manual]※1:ストレージシステム情報を手動で設定します。

    CTL1, CTL2※2

    maintenance utilityのネットワーク画面のCTL1とCTL2のIPアドレスを指定します。IPアドレスの代わりにDNSサーバに登録したホスト名でも指定できます。

    ホスト名で指定する場合は、[Identifier]を選択し、DNSサーバに登録したホスト名を入力してください。なお、CTL1とCTL2に同じホスト名を指定できません。

    SVPのWindowsに対する設定も必要です。[コントロールパネル]からDNSサフィックスを追加する画面を表示して、CTL1、CTL2に設定するホストのドメイン名を追加してください(「(23) DNSサフィックスの設定」参照)。

    注意事項:ホスト名で指定する場合は、次のバージョンが印字されたSVPファームウェアメディアを使用してください。
    • 93-の場合:93-02-01-xx/xx以降

    • 88-の場合:88-06-01-xx/xx以降

    上記より古いバージョンのSVPファームウェアメディアを使用しても、[Identifier]が表示されることがあります。ここでホスト名を指定すると、ストレージシステムのサービスの起動が失敗します。

    System Name

    ストレージシステムの表示名を設定します。

    入力できる文字数は、半角文字で180文字までです。

    Description

    ストレージシステムの説明を設定します。Descriptionは、任意の項目です。

    入力できる文字数は、半角文字で180文字までです。

    User Name

    ストレージシステムのユーザ名を入力します。

    Password

    ストレージシステムのパスワードを入力します。

    追加と同時にサービス起動を行わない ※3 ※4

    ストレージシステムを追加するのと同時にサービス起動するかどうかを選択します。

    (デフォルトはチェックなし)

    注※1

    保守員が手動で設定します。

    ユーザは[Manual]を選択して設定しないでください。

    注※2
    SVPファームウェアメディアに印字されたバージョンが下記より古い場合、ストレージ管理ソフトウェアでは、「IP Address(CTL1), IP Address(CTL2)」と表示されます。これらのバージョンでは、ホスト名による接続先の指定はできません。
    • 93-02-01-xx/xx

    • 88-06-01-xx/xx

    注※3

    複数台のストレージシステムを登録する場合は、このチェックボックスにチェックを入れて、追加と同時にサービスが開始されないように設定することを推奨します。

    SVPの再起動時にストレージシステムのサービスを自動で開始させるための設定は、「3.20.22 Storage Device Listからストレージシステム情報を変更」を参照してください。

    注※4

    「(1) セットアッププログラムによるストレージシステム追加登録」と異なり、このチェックボックスをチェックしても、Storage Device Listから起動される[Edit System]画面の[SVP再起動時に自動でサービスを開始する]のチェックに影響を与えません。

    (デフォルトでは、チェックが入っていますが、他のストレージシステムのバージョンや設定状態によって消えている場合もあります。詳細は、「3.20.22 Storage Device Listからストレージシステム情報を変更」を参照してください。)

    なお、ストレージシステムのサービスが起動されないと、エクスポートツール(ExportTool)は使用できません。

  4. 確認画面が表示されます。[Close]をクリックします。

    登録されたストレージシステムがStorage Device Listに表示されます。

    [図データ]
    ヒント

    登録したストレージシステムを操作する場合は、「3.20.24 ストレージシステム単位のサービスの開始」を実施してください。

(4) Storage Device Listを使用したSVPソフトウェアの更新

背景

SVPに登録されているストレージシステムのSVPソフトウェアを更新する場合、Storage Device Listから起動できます。

SVPソフトウェアの更新は、新しいプログラムが入っているSVPファームウェアメディアを使用します。SVPソフトウェアの更新は、ストレージシステムのサービスを停止してから行います。

なお、ストレージ管理ソフトウェア、およびファームウェアの更新はStorage Device Listから起動できません。Storage Device ListによるSVPソフトウェアの更新の起動は、SVPソフトウェアのバージョンと、ストレージ管理ソフトウェア、およびファームウェアのバージョンの対応を維持させるため、SVPファームウェアメディアに印刷されているファームウェアバージョン(XX-nn-mm)と、更新の対象となるストレージシステムのSVPソフトウェアのバージョン(XX-nn-mm)のXX-nnが同じ場合のみ適用してください。

メモ
ヒント

管理クライアントからSVPにリモートデスクトップ接続して、リモートでSVPソフトウェアの更新を行うこともできます。SVPにDVDドライブが搭載されていない場合は、リモートデスクトップ接続して管理クライアントのDVDドライブを使用します。リモートデスクトップ接続を行う場合は、「付録L 管理クライアントからSVPへの接続方法」を参照してください。

注意

SVPソフトウェアのダウングレードに関する注意事項を示します。

Adobe AIRで動作するStorage Navigatorを使用している場合に、SVPソフトウェアをAdobe AIRをサポートしていないバージョンにダウングレードする場合には、Webブラウザ上で動作するStorage Navigatorの使用が許可されている状態にしてから、ダウングレードしてください。

Webブラウザ上で動作するStorage Navigatorの使用が禁止されている状態でダウングレードすると、Storage Navigatorを使用できなくなります。Webブラウザ上で動作するStorage Navigatorの使用の禁止/許可については、Storage Navigatorユーザガイドを参照してください。

Adobe AIRをサポートしていないSVPソフトウェアバージョン:

  • 93-の場合 : 93-01-xx-xx/xx

  • 88-の場合 : 88-05-xx-xx/xx以下

前提条件

  • Windowsのイベントビューアーが起動していないこと。

操作手順

  1. Hi-Trackサービスがインストールされている場合は、「(2) Hi-Trackサービスの停止方法」を参照して、Hi-Trackサービスを停止してください。

  2. 本製品に同梱されたSVPファームウェアメディアを、SVPのDVDドライブに挿入します。

    メモ

    SVPファームウェアメディアを使用後、DVDドライブからメディアを取り出して保管してください。

  3. Windowsの[スタート]メニューから、[Hitachi Device Manager-Storage Navigator]-[Storage Device List]を右クリックし、[管理者として実行]をクリックします。

    [Storage Device List]画面が表示されます。

    現在のソフトウェアバージョンを確認します。

    ヒント

    SVPデスクトップ上の[Open StorageDeviceList]アイコンを右クリックして、[管理者として実行]を選択することでもStorage Device Listを起動できます。

  4. ストレージシステムのサービスを停止します(参照:「3.20.23 ストレージシステム単位のサービスを停止」)。

  5. [Edit]をクリックします。

    [図データ]

    [Edit System]画面が表示されます。

    [図データ]
  6. [Software]をチェックし、ソフトウェアのロケーション指定します。

    [Software Selection]で[Browse]をクリックします。

    インストール作業用フォルダの“Software\productname.inf”を指定します。

    メモ

    [System Selection]の[Manual]を選択して設定しないでください。

  7. [Apply]をクリックします。

  8. 手順1でHi-Trackサービスを停止した場合は、「(1) Hi-Trackサービスの起動方法」を参照して、Hi-Trackサービスを起動してください。

(5) Storage Device Listからストレージシステム情報を変更

前提条件

  • Windowsのイベントビューアーが起動していないこと。

操作手順

  1. [Storage Device List]画面で、編集するストレージシステムの[Edit]をクリックします。

    [図データ]

    [Edit System]画面が表示されます。

    [図データ]
  2. 変更事項を入力し、[Apply]をクリックします。

    メモ
    • [Software]を変更する場合は、[System Selection]の[Manual]を選択して設定しないでください。

    • [S/W Version]が83-01-xx の場合は、[SVP が再起動したときに自動的にサービスを開始する]のチェックをはずしてください。

    • [S/W Version]が83-01-xx 以外で、SVP の再起動時にストレージシステムのサービスを自動で開始させる場合は、[SVP が再起動したときに自動的にサービスを開始する]をチェックしてください。

    • [CTL1]と[CTL2]には、maintenance utilityのネットワーク画面のCTL1とCTL2のIPアドレスを指定します。IPアドレスの代わりにDNSサーバに登録したホスト名でも指定できます。ホスト名で指定する場合は、[Identifier]を選択し、DNSサーバに登録したホスト名を入力してください。なお、CTL1とCTL2に同じホスト名を指定できません。

      ストレージシステムを、ホスト名で登録している場合、SVPのWindowsに設定が必要です。DNSサフィックスに、CTL1、CTL2に設定しているホストのドメイン名を追加してください(「(23) DNSサフィックスの設定」を参照)。

      ホスト名で指定する場合は、次のバージョンが印字されたSVPファームウェアメディアを使用してください。
      • 93-の場合 : 93-02-01-xx/xx以降

      • 88-の場合 : 88-06-01-xx/xx以降

      SVPファームウェアメディアのバージョンが上記より古い場合、「IP Address(CTL1),IP Address(CTL2)」と表示されます。これらのバージョンでは、ホスト名による接続先の指定ができません。[Identifier]が表示される場合もありますが、ここでホスト名を指定すると、ストレージシステムのサービスの起動が失敗します。

      DNSサーバに登録済のCTL1とCTL2のIPアドレスを変更した場合は、DNSサーバの設定変更後に、SVPのコマンドプロンプトで「ipconfig /flushdns」コマンドを実行してください。このコマンドを実行しない場合、SVPのDNSキャッシュが最大1時間クリアされないため、SVPからストレージシステムに接続できません。

(6) ストレージシステム単位のサービスを停止

背景

次の場合は、Storage Device List でサービス状態が[Ready]のストレージシステムをすべて停止する必要があります。

  • SVP のソフトウェアを更新する。

  • SVPのソフトウェア設定情報をバックアップする。

  • SVPのソフトウェア設定情報をリストアする。

  • [S/W Version]が83-01-xx のストレージシステムのサービスを開始する。

メモ

[S/W Version]が83-01-xxのストレージシステムが登録されている場合は、登録しているすべてのストレージシステムに対して、SVPの再起動時に自動でサービスを開始しないように設定してください。手順は、「3.20.22 Storage Device Listからストレージシステム情報を変更」を参照してください。

操作手順

  1. [Storage Device List]画面で、サービスを停止するストレージシステムの[Stop Service]をクリックします。

    [図データ]
  2. [Confirm]をクリックします。

    [図データ]

(7) ストレージシステム単位のサービスの開始

[Storage Device List]画面で、目的のストレージシステムの[Start Service]をクリックして、サービスを開始します。サービス状態が[Ready]になることを確認してください。

複数台のストレージシステムのサービスを、同時に開始できます。ただし、次のとおり、サービスを同時に開始できる台数が異なります。

詳細は、「(9) ストレージシステムのサービスを開始できる台数」を参照してください。

(8) Storage Device List からストレージシステムの削除

背景

登録したストレージシステムを削除するには、ストレージシステムのサービスを停止してから行います。

前提条件

  • Windowsのイベントビューアーが起動していないこと。

  • 削除するストレージシステムの装置番号と同じ名称のフォルダ、およびその配下のフォルダやファイルに対して、フォルダを開く、ファイルを開く、コマンドプロンプトのカレントディレクトリを移動するなどの操作をしていないこと。

操作手順

  1. Hi-Trackサービスがインストールされている場合は、「(2) Hi-Trackサービスの停止方法」を参照して、Hi-Trackサービスを停止してください。

  2. Windowsの[スタート]メニューから、[Hitachi Device Manager-Storage Navigator]-[Storage Device List]を右クリックし、[管理者として実行]をクリックします。 [Storage Device List]画面が表示されます。

    ヒント

    SVPデスクトップ上の[Open StorageDeviceList]アイコンを右クリックして、[管理者として実行]を選択することでもStorage Device Listを起動できます。

  3. ストレージシステムのサービスを停止します(参照:「3.20.23 ストレージシステム単位のサービスを停止」)。

  4. 削除するストレージシステムの[×]をクリックします。

    [図データ]
  5. 手順1でHi-Trackサービスを停止した場合は、「(1) Hi-Trackサービスの起動方法」を参照して、Hi-Trackサービスを起動してください。

(9) SVPのソフトウェア設定情報のバックアップとリストア

SVPの障害に備えて、SVPにインストールされているソフトウェアの各種設定情報をバックアップしてください。障害復旧後のSVP、あるいは代替えのSVPにリストアすることで、元の設定に復元できます。

(a) SVPのソフトウェア設定情報のバックアップ

背景

SVPのバックアップを作成しておくことにより、SVPの故障時に、新しいSVPにバックアップした設定をリストアすることができます(「3.19.15 SVPのソフトウェア設定情報のリストア」参照)。

注意
注意

以下の表に示す情報はバックアップ対象外です。必要に応じて、対応欄に示す方法で保管または再登録を実施して下さい。

 

内容

対応

1

管理サーバ(SVP)に登録したストレージシステム情報

3.2.40 管理サーバ(SVP)にストレージシステムを登録する」を参照して再度登録ください。

2

ストレージシステムの構成レポート

Storage Navigator ユーザガイドを参照して適宜ダウンロードして保管ください。

3

「SVP接続」用証明書および「Webサーバ」接続用証明書

3.3.17 SVP接続用証明書をSVPへアップロード」と「3.3.19 Webサーバ接続用証明書をSVPへアップロード」を参照して再度アップロードください。

4

SVPへのHTTP通信を拒否する設定

付録C.20 SVPへのHTTP通信を拒否」を参照して再度設定ください。

5

HSTSの設定

3.3.24 HSTSを有効化する」を参照して再度設定ください。

6

デスクトップヒープの指定値

3.2.41 デスクトップヒープの指定値を変更する」を参照して再度設定ください。

7

Storage Navigatorのタスク一覧画面の更新間隔

Storage Navigator ユーザガイドを参照して再度設定ください。

8

Log Dumpの自動採取機能で採取したダンプ

3.19.20 Log Dump自動採取機能の仕様」を参照して適宜ダンプを保管ください。

9

SVPに保存された監査ログ

3.8.7 SVPに保存された監査ログをエクスポートする」を参照して適宜エクスポートして保管ください。

10

RAID Managerの設定情報

RAID Managerインストール・設定ガイドを参照して適宜構成定義ファイルを保管ください。

11

Performance Monitorのモニタリングデータ

「Performance Managerユーザガイド(Performance Monitor, Server Priority Manager)」を参照して適宜モニタリングデータを保管ください。

バックアップ/リストアされる情報

  • Storage Navigatorが内部的に使用する設定情報

  • 認証サーバへの接続設定

  • 鍵管理サーバへの接続設定

  • 管理クライアント内に暗号鍵をバックアップするときのパスワードポリシー

  • Storage Navigatorのユーザごとの画面表示(テーブル幅)の設定

  • Storage Navigatorのログイン画面の警告文

  • Storage Navigatorのタスクの自動削除設定情報

  • Storage Navigatorのタスク

  • SMI-Sのアプリケーションとしての設定(SMI-Sプロバイダの署名付き証明書の情報を含む)

  • SVP-管理クライアント間のSSL通信に関する情報(証明書情報など)

  • SVPで使用するポート番号

前提条件

操作手順

  1. SVPでWindowsのコマンドプロンプトを管理者権限で起動します。

  2. カレントディレクトリをツールが存在するディレクトリに移動し、次のコマンドを実行します。

    cd /d C:\Mapp\wk\Supervisor\MappIniSet

    MappBackup.bat△[バックアップファイルの格納先パス(絶対パス指定)\ファイル名]

    △:半角スペース

    []内:引数

     引数を指定した場合は、拡張子tgzファイルが指定したパスに指定したファイル名で作成されます。

     引数を指定しない場合は、“C:\Mapp\wk\Supervisor\MappIniset”下にファイル名Logs[yyyyMMddHHmmss].tgz のバックアップファイルを作成します。バックアップファイル名の“yyyyMMddHHmmss”は、作成年月日と時間を示します。

    ヒント

    C:\Mapp:ストレージ管理ソフトウェア、およびSVPソフトウェアのインストールディレクトリを示します。

    「C:\Mapp」以外をインストールディレクトリに指定した場合は、「C:\Mapp」を、指定のインストールディレクトリに置き換えてください。

  3. バックアップ完了メッセージが表示されます。

  4. 任意のキーを入力し、メッセージを終了させ、コマンドプロンプトを閉じます。

  5. 作成したバックアップファイルを、ほかのPCやUSBメモリなどの外部記憶装置に保存します。バックアップファイルの内容は編集しないでください。

(b) SVPのソフトウェア設定情報のリストア

背景

SVPの故障時などSVPを交換する場合に、「3.19.14 SVPのソフトウェア設定情報のバックアップ」で作成したバックアップを使用して新しいSVPに各種設定情報をリストアすることができます。

前提条件

操作手順

  1. バックアップファイルをSVPの任意のフォルダにコピーします。

  2. SVPでWindowsのコマンドプロンプトを管理者権限で起動します。

  3. カレントディレクトリをツールが存在するディレクトリに移動し、次のコマンドを実行します。

    cd /d C:\Mapp\wk\Supervisor\MappIniSet

    MappRestore.bat△[バックアップファイルの格納先パス(絶対パス指定)\ファイル名]

    △:半角スペース

    []内:引数

    ヒント

    C:\Mapp:ストレージ管理ソフトウェア、およびSVPソフトウェアのインストールディレクトリを示します。

    「C:\Mapp」以外をインストールディレクトリに指定した場合は、「C:\Mapp」を、指定のインストールディレクトリに置き換えてください。

  4. リストア完了メッセージが表示されます。

  5. 任意のキーを入力しメッセージを終了させ、コマンドプロンプトを閉じます。

  6. Storage Device Listに登録されている各ストレージシステムに対して、ポート番号を再割り振りします(「3.18.17 自動割り振りされたポート番号を再割り振りする」を参照)。

  7. SVPの起動時にサービスを自動で起動させたいストレージがある場合は、当該ストレージに対してサービスの自動起動を設定します(「3.20.22 Storage Device Listからストレージシステム情報を変更」参照)。

  8. SVPを再起動します(「3.18.3 SVPを再起動する」参照)。

    再起動が完了するまで約10分かかります。
    注意
    ソフトウェア設定情報をバックアップする時点のSVPソフトウェアバージョンと、リストアする時点のSVPソフトウェアバージョンの組み合わせが下記の場合、リストア後にストレージシステムのサービスが正常に起動しなくなります。

    バックアップする時点のSVPソフトウェアバージョン

    リストアする時点のSVPソフトウェアバージョン

    93-02-03-XX/00以降

    93-02-02-XX/00以下

    88-06-03-XX/00以降

    88-06-02-XX/00以下

(10) ストレージ管理ソフトウェア、およびSVPソフトウェアの削除

背景

メモ
  • ストレージ管理ソフトウェア、およびSVPソフトウェアを削除する場合は、本マニュアルに記載された手順に従ってください。

    Windowsエクスプローラーなどから直接フォルダおよびファイルの削除はしないでください。

    誤って削除してしまった場合の対処方法は、「3.22.6 ストレージ管理ソフトウェアおよびSVPソフトウェア インストール時のトラブルシューティング」を参照してください。

  • ストレージ管理ソフトウェアを削除する前に、「3.18.18 自動割り振りされたポート番号を初期化する」を実行してください。

  • ストレージ管理ソフトウェアを削除後に、不要なファイアウォールの受信の規則を削除してください。

    Windowsのスタートメニューより、[コントロールパネル]-[システムとセキュリティ]-[Windowsファイアウォール]-[詳細設定]-[受信の規則]

  • RAID Managerの操作を行ったコマンドプロンプトを閉じてから、ストレージ管理ソフトウェアを削除をしてください。コマンドプロンプトを閉じていない場合は、削除が失敗します。

  • ストレージ管理ソフトウェアに同梱されたRAID Manager以外のRAID Managerをインストールしている場合は、ユーザスクリプトでRAID Managerを使用中でも、ストレージ管理ソフトウェアを削除するとRAID Managerが削除されます。

  • ストレージ管理ソフトウェアと異なるドライブレターのドライブにRAID Managerをインストールすると、ストレージ管理ソフトウェアをインストールしていたドライブの直下にHORCMフォルダが残る場合があります。Windowsエクスプローラーを使用して、手動で削除してください。

  • ストレージ管理ソフトウェアがSVPソフトウェアバージョン83-04-01-xx/00未満で新規インストールされていた場合、ストレージ管理ソフトウェアを削除(アンインストール)すると、同一ドライブレターのドライブにインストールされているRAID Managerのフォルダも削除されます。RAID Managerのフォルダ(HORCMフォルダ)にユーザスクリプトなどのファイルを格納している場合は、ストレージ管理ソフトウェアを削除する前に、別のフォルダに退避してください。退避したファイル等は、RAID Managerの再インスト―ル後に、RAID Manager のフォルダ(HORCM フォルダ)に戻してください。また、ストレージ管理ソフトウェアと同じドライブレターのドライブにRAID Managerを手動でインストールしている場合は、RAID Managerが削除されます。(再度、RAID Managerのインストールを行なってください。)新規インストールで使用したSVP ソフトウェアバージョンが不明な場合も、上記の操作を行ってください。

前提条件

  • Windowsのイベントビューアーが起動していないこと。

  • RAID Manager を起動していないこと。

  • RAID Manager の操作を行ったコマンドプロンプトを閉じていること。

操作手順

  1. Hi-Trackサービスがインストールされている場合は、「(2) Hi-Trackサービスの停止方法」を参照して、Hi-Trackサービスを停止してください。

  2. Windowsの[スタート]メニューから、[コントロールパネル]をクリックします。

  3. [プログラムのアンインストール]アイコンをクリックします。

    [図データ]
  4. ストレージ管理ソフトウェアを選択し、[アンインストール]をクリックします。アンインストール実行時にWindowsのユーザ制御(UAC)画面が表示された場合は、[続行]をクリックしてください。

    アンインストール準備中の画面が表示されます。

    ストレージ管理ソフトウェア、およびSVPソフトウェアに同梱されたRAID Manager以外のRAID Managerをインストールしていなければ、ストレージ管理ソフトウェア、およびSVPソフトウェア同梱のRAID Managerの削除メッセージが表示されます。RAID Managerのフォルダにお客様が作成したスクリプトがある場合は、別のフォルダに退避した後、[Yes]をクリックしてください。

  5. ストレージ管理ソフトウェア、およびSVPソフトウェアを完全に削除するかどうか、確認画面が表示されます。[はい]をクリックします。

  6. システム情報のダンプ採取確認画面が表示されます。

    • すでにダンプ採取済みの場合は、[OK]をクリックしてください。

    • ダンプ採取していない場合は、ダンプの採取をしてから[OK]をクリックしてください。(「3.19.17 ダンプツールを使用した採取」参照)

  7. アンインストールの完了画面が表示されます。[完了]をクリックします。

  8. 手順1でHi-Trackサービスを停止した場合は、「(1) Hi-Trackサービスの起動方法」を参照して、Hi-Trackサービスを起動してください。

(11) OSSのバージョン確認

SVPが使用しているApache、OpenSSL、Jetty、JavaまたはJRE、Perlのバージョンを確認することができます。

SVPが使用しているOSSのバージョンを確認する場合は、“<SVPのインストール先のディレクトリ>\OSS\OSS_Version.txt”のテキストを参照してください。

(12) ストレージシステムの切り替え

背景

ストレージシステムの[S/W Version]により、ストレージシシステムを切り替えてください。

操作手順

  1. [Storage Device List]画面の既にサービスが起動しているストレージの[Stop Service]をクリックします(起動しているストレージが存在しない場合はこの操作をスキップして手順4以降を実行します)。

    [図データ]
  2. 確認メッセージが表示されます。[Confirm]をクリックします。

    [図データ]
  3. ストレージシステムのサービス状態が[Stopped]になるまで[Processing]が表示されます。

    [図データ]
  4. [Storage Device List]画面の操作したいストレージシステムの[Start Service]をクリックします。

    [図データ]
  5. 確認メッセージが表示されます。[Confirm]をクリックします。

    [図データ]

(13) サービス状態一覧

装置サービスのモジュール毎の状態一覧を表示します。

[図データ]

項目

内容

状態一覧

各サービスモジュールが取りうる状態一覧を表示します。

Services

各サービスモジュールの状態一覧を表示します。

状態がWarning、Errorの場合は、状態のエラーコードが表示されます。

エラーコードをクリックするとエラーメッセージが表示され、トラブルシュートが表示されます。

メモ

エラーメッセージにマニュアルを参照する旨、表示されている場合、「3.22.7 Storage Device List操作時のトラブルシューティング」を参照してください。

(14) ストレージシステムの登録先SVPを変更

ストレージシステムの登録を、すでに登録しているSVPから、別のSVPに移行する場合の手順を示します。

メモ
  • 1台のストレージシステムを、同時に複数のSVPに登録できません。

  • Apache証明書とポート番号の設定は、最後にリストアした設定になります。設定内容を確認し、必要であれば設定を変更してください。

注意
  • 1台のSVPから同時に起動できるストレージシステムの台数は、SVPのハードウェアに依存します。「3.1.6 SVPのハードウェア条件」に示すSVPのハードウェア条件を参照して、同時に起動できるストレージシステムの台数を確認してください。

  • ストレージシステムを起動すると、SVP内で動作するプロセスに応じて、デスクトップヒープの消費量が増加します。「3.2.41 デスクトップヒープの指定値を変更する」を参照してデスクトップヒープとして使用するメモリ領域を確保してください。

(a) 移行元SVPの作業をする

背景

操作手順

  1. 移行の対象となるすべてのストレージシステムのサービスを停止してください。

    サービスを停止しないと、移行先のSVPからStorage Navigatorが起動しません。

  2. SVPでWindowsのコマンドプロンプトを管理者権限で起動します。

  3. 移行作業を実施する前に、カレントディレクトリをツールが存在するディレクトリに移動し、次に示すコマンドを実行してください。

    cd /d C:\Mapp\wk\Supervisor\MappIniSet

    MappBackup.bat

    ヒント

    C:\Mapp:ストレージ管理ソフトウェア、およびSVPソフトウェアのインストールディレクトリを示します。

    「C:\Mapp」以外をインストールディレクトリに指定した場合は、「C:\Mapp」を、指定のインストールディレクトリに置き換えてください。

  4. 「続行するためには何かキーを押してください...」のメッセージが表示されます。任意のキーを入力します。

  5. バックアップファイル(LogsYYYYMMDDhhmmss.tgz)が生成されていることを確認してください。

  6. コマンドプロンプトを閉じます。

    移行作業後、移行先のSVPの動作に問題がなければ、移行したストレージシステムを削除してください。

(b) 移行先SVP の作業をする

操作手順

  1. 移行元で生成されたバックアップファイル(LogsYYYYMMDDhhmmss.tgz)を移行先のSVP のツールのあるフォルダにすべてコピーします。

  2. [Storage Device List]画面で移行対象のストレージシステムをすべて登録します。

  3. 移行先のSVPでWindowsのコマンドプロンプトを管理者権限で起動します。

  4. カレントディレクトリをツールが存在するディレクトリに移動し、次に示すコマンドを実行します。

    cd /d C:\Mapp\wk\Supervisor\MappIniSet

    mapprestore.bat LogsYYYYMMDDhhmmss.tgz

    メモ

    一回のコマンドごとのSVP の再起動の手順はSkipしてください。

    ヒント

    C:\Mapp:ストレージ管理ソフトウェア、およびSVPソフトウェアのインストールディレクトリを示します。

    「C:\Mapp」以外をインストールディレクトリに指定した場合は、「C:\Mapp」を、指定のインストールディレクトリに置き換えてください。

  5. 「続行するためには何かキーを押してください...」のメッセージが表示されます。任意のキーを入力します。

  6. 移行するSVPのバックアップファイルの数だけ、手順4~手順5を実行してください。

  7. コマンドプロンプトを閉じます。

  8. Storage Device Listに登録されている各ストレージシステムに対して、ポート番号を再割り振りします(「3.18.17 自動割り振りされたポート番号を再割り振りする」を参照)。

  9. SVPを再起動してください。

(15) Log Dump の自動採取

Log Dump自動採取機能により、特定の障害情報(SIM)の発生と同時に自動でログのダンプを採取できます。これにより装置に障害が発生した際に迅速な対応ができます。

メモ

障害検出時に自動採取されたダンプファイル(以下、Log Dump)を弊社保守員に送付いただくことで、復旧プランの早期提示、復旧作業の早期着手に役立ちます。

前提条件

  • サポートバージョン

    • VSP E990の場合

      DKCMAINファームウェアバージョン 93-01-02-x0/00以降

      SVPソフトウェアバージョン 93-01-02-x0/00以降

    • VSP E990以外の場合

      DKCMAINファームウェアバージョン 88-03-24-x0/xx以降

      SVPソフトウェアバージョン 88-03-24-x0/xx以降

  • Log Dumpに必要なドライブの空き容量

    SVPソフトウェアのインストール先ドライブに、ダンプファイルの格納領域として 40GB(2世代分)(VSP E990では50GB)の空き容量が必要です。

    注意

    本機能の対象は、Storage Device List に登録された装置のうち1台のみです。対象を別の装置に切り替えた場合には、別途、 40GB(2世代分)(VSP E990では50GB)が必要になります。

(a) Log Dump自動採取機能の仕様

Log Dump自動採取機能の主な仕様を示します。

表G‒1 Log Dump自動採取機能の主な仕様

項目

説明

Log Dumpの採取対象のSIMコード

デフォルトでは、エラーレベルがModerate、Serious、またはAcuteで、保守員通報されるSIMコードが設定されています。

特定のSIMコードをLog Dumpの採取対象として追加、または削除できます。詳細は、SIMリファレンスを参照してください。

採取されるLog Dumpの種別

Rapid、Normal、Detailのダンプが順番に採取されます。

Log Dump自動採取の対象となるストレージシステム

Storage Device Listに登録された、サービスが稼働しているストレージシステムのうち1台のみ、本機能を有効にできます。

Log Dump自動採取機能の有効化

操作画面「Log Dump Ex Tool画面」で本機能を有効にする必要があります。「3.19.21 Log Dump自動採取機能を利用するための準備」を参照してください。

Log Dump自動採取機能の停止・再開

SVPのStorage Device Listで、Log Dump自動採取機能を有効化した装置のサービスを停止、開始することによって、Log Dump自動採取機能が停止、再開されます。詳細は「3.19.25 Log Dump自動採取機能を停止する」と「3.19.26 Log Dump自動採取機能を再開する」を参照してください。

操作画面

Log Dump Ex Tool画面で次の操作を実行できます。詳細は、「3.19.27 Log Dump Ex Tool 画面の操作 」を参照してください。

  • Log Dumpの採取対象となるSIMの追加・削除・除外・除外解除

    (1)Log Dumpの採取対象にSIMコードを追加する

    (2)Log Dumpの採取対象からSIMコードを削除する

    (3)Log Dumpの採取対象からSIMコードを除外する

    (4)Log Dumpの除外対象からSIMコードの除外設定を解除する

  • Log Dumpのコピー

    (5)Log Dumpをコピーする

  • Log Dump採取の中止

    (6)Log Dumpの採取中に採取処理を中止する

Log Dump Ex Tool画面で発生するメッセージは、「3.19.36 Log Dump Ex Toolが表示するメッセージ」を参照してください。

Log Dump採取中の操作画面

Log Dumpの採取が始まると、Log Dump Ex Tool画面が表示されます。Log Dumpの採取が完了すると、Log Dump Ex Tool画面が最小化されます。

Log Dumpの格納ディレクトリ

C:\Mapp\wk\[装置識別番号]\dkc200\others\logdumpex

  • "C:\Mapp"は、SVPソフトウェアのデフォルトのインストールディレクトリです。インストール時の指定により異なる場合があります。

  • 装置識別番号の下6桁が、装置製番を示します。

  • 直近に発生したLog Dumpの採取対象SIM 2つ分(2世代分)のLog Dumpが、ストレージシステムごとに保持されます。

Log Dumpの名称

装置製番_hdcpyyyymmddhhmm-xxxx-種別.tgz

yyyymmddhhmmはLog Dumpを出力した時刻です。このため、Rapid、Normal、Detailで異なります。

例: 装置製番400001の装置で、SIM=2130によりLog Dumpが採取された場合

  • Rapid: 400001_hdcp201803280339-2130-Rapid.tgz

  • Normal: 400001_hdcp201803280409-2130-Normal.tgz

  • Detail: 400001_hdcp201803280418-2130-Detail.tgz

Log Dump採取のイベント通知

以下のイベントが発生すると、SVPのWindowsイベントログが出力されます。これらのイベントはASSIST通報されます。詳細は「3.19.35 Log Dumpの採取処理で発生するイベントと対処方法」を参照してください。

  • イベントID:19 Log Dumpの採取開始

  • イベントID:20 Log Dumpの採取正常終了

  • イベントID:21 Log Dumpの採取異常終了

  • イベントID:22 Log Dumpの採取中止完了

イベントログの参照方法は、「3.9.22 Windowsイベントログでストレージシステムの障害情報を監視する」を参照してください。

Log Dumpの採取が実行されない条件

以下の場合は、Log Dumpの採取が実行されません。

  • ストレージ管理ソフトウェアのインストール先ドライブの空き容量が20GB未満(VSP E990では25GB未満)

    空き容量が不足していると、空き容量を増やすことを指示するメッセージ [LOG3977E]がSVP画面に表示されます。

  • 保守操作中

  • 自動ダンプ採取対象のSIMが発行された装置に対して、SVPでダンプツール(バッチファイル)を実行中

  • Log Dumpの採取中に、Log Dumpの採取対象のSIMが発生した場合

Log Dumpの採取が中止される条件

Log Dumpの採取中にSVPをリブートした場合は、Log Dumpの採取が中止されます。

(b) Log Dump自動採取機能を利用するための準備

3.19.19 Log Dump の自動採取」に示すバージョンのSVPソフトウェアが必要です。SVPソフトウェアのバージョンがサポートバージョンより古い場合は、「3.19.2 Storage Device Listを使用したSVPソフトウェアの更新」に従ってSVP ソフトウェアを更新してください。

Storage Device Listも更新する場合は、「3.19.1 ストレージ管理ソフトウェア、SVPソフトウェア、ファームウェアの更新」に従って更新してください。

ストレージシステムのサービスを起動する

Log Dump自動採取機能を利用するには、Log Dump自動採取機能を有効化したいストレージシステムのサービスが起動されている必要があります。

Storage Device Listの画面で、Log Dump自動採取機能を有効化したいストレージシステムのアイコン左下のステータスが"Stopped"の場合は、[Start Service]ボタンをクリックしてください。サービスが起動すると、ステータスが"Ready"に変わります。

(c) Log Dump Ex Tool画面を起動する

Log Dump自動採取機能の設定は、Log Dump Ex Tool画面で行います。SVPでバッチファイルを実行するとLog Dump Ex Tool画面が起動します。

操作手順

  1. Storage Device Listの画面で、Log Dump自動採取機能を有効化したいストレージシステムのサービスが起動されていることを確認してください。

  2. コマンドプロンプトを管理者権限で起動します。

  3. カレントディレクトリを移動します。

    CD /D C:\Mapp\wk\[装置識別番号]\dkc200\mp\pc\

    メモ
    • "C:\Mapp"は、SVPソフトウェアのデフォルトのインストールディレクトリです。インストール時の指定により異なる場合があります。

    • 装置識別番号の下6桁が、装置製番を示します。

  4. 画面起動用バッチファイルを実行します。

    Start_LogDumpTool.bat

    バッチファイルの実行が完了すると、タスクバーにLog Dump Ex Tool 画面のアイコンが表示されます。

    [図データ]
  5. コマンドプロンプトを閉じます。

(d) Log Dump自動採取機能を有効にする

Log Dump自動採取機能を有効にすると、特定のSIMが発生した際にLog Dumpが自動で採取されます。

操作手順

  1. タスクバー上のアイコンを選択し、Log Dump Ex Tool画面を表示します。

  2. [Log Dump Tool Enable/Disable]をEnableに設定します。

    [図データ]
  3. 確認メッセージが表示されるので、[OK]ボタンをクリックします。

  4. [Minimize]ボタンをクリックします。

    Log Dump Ex Tool画面がタスクバーにアイコンとして表示されます。この状態で運用してください。

(e) Log Dump自動採取機能の対象ストレージシステムを変更する

Log Dump自動採取機能を有効化できるストレージシステムは、Storage Device Listに登録された、サービスが稼働しているストレージシステム1台のみです。

メモ

Log Dump自動採取機能の対象をストレージシステムAからストレージシステムBに変更するには、先にストレージシステムAのLog Dump自動採取機能を無効にしたあと、ストレージシステムBのLog Dump自動採取機能を有効にします。

操作手順

  1. Log Dump自動採取機能の無効化

    (1) タスクバー上のアイコンを選択し、Log Dump Ex Tool画面を表示します。

    (2)[Log Dump Tool Enable/Disable]をDisableに設定します。

    [図データ]

    (3)確認メッセージが表示されるので、[OK]ボタンをクリックします。

    (4)[Close]ボタンをクリックして画面を閉じます。

  2. 別の装置のLog Dump自動採取機能の有効化

    3.19.22 Log Dump Ex Tool画面を起動する」と「3.19.23 Log Dump自動採取機能を有効にする」を参照して、Log Dump自動採取機能を有効化します。

    注意

    Storage Device Listに登録されているストレージシステムの中に、Log Dump自動採取機能が有効なストレージシステムAがあっても、ストレージシステムAのサービスが稼働されていない場合には、ストレージシステムAのLog Dump自動採取機能が有効のままでも、ストレージシステムBのLog Dump自動採取機能を有効にできます。ただし、ストレージシステムBのLog Dump自動採取機能を有効にしたあとで、ストレージシステムAのサービスを開始すると、ストレージシステムAのLog Dump自動採取機能は自動で無効化されます。

(f) Log Dump自動採取機能を停止する

前提条件

SVPのStorage Device Listで、Log Dump自動採取機能を有効化した装置のサービスを停止することで、Log Dump自動採取機能も連動して停止します。

操作手順

  1. SVPのStorage Device Listで、Log Dump自動採取機能を有効化した装置のサービスを停止します。詳細は「3.20.23 ストレージシステム単位のサービスを停止」を参照してください。

  2. Log Dump Ex Tool画面が自動で閉じられます。SVPのタスクバーに、Log Dump Ex Tool画面のアイコンが表示されていないことを確認してください。

    注意

    Log Dump Ex Tool画面が自動で閉じられないことがあります。Log Dump Ex Tool画面のアイコンが表示されている場合、次の手順でLog Dump Ex Tool画面が閉じてください。Log Dump Ex Tool画面のアイコンが残ったままで、装置のサービスを再開しても、Log Dump自動採取機能が動作しません。

    1. タスクバーにあるLog Dump Tool Exのアイコンを右クリックします。

    2. コンテキストメニューから、[ウィンドウを閉じる]を選択します。

(g) Log Dump自動採取機能を再開する

前提条件

SVPのStorage Device Listで、Log Dump自動採取機能を有効化した装置のサービスを再開することで、Log Dump自動採取機能も連動して再開します。

操作手順

  1. SVPのStorage Device Listで、Log Dump自動採取機能を有効化した装置のサービスを開始します。詳細は「3.20.24 ストレージシステム単位のサービスの開始」を参照してください。

  2. Log Dump Ex Tool画面を起動します。詳細は「3.19.22 Log Dump Ex Tool画面を起動する」の「Log Dump Ex Tool画面を起動する」を参照してください。

(16) Log Dump Ex Tool 画面の操作

(a) Log Dumpの採取対象にSIMコードを追加する

操作手順

  1. タスクバー上のアイコンを選択し、Log Dump Ex Tool画面を表示します。

    [図データ]
    メモ

    タスクバーにアイコンがない場合は、Log Dump Ex Tool画面が未起動状態です。「3.19.22 Log Dump Ex Tool画面を起動する」を参照して、Log Dump Ex Tool画面を起動してください。

  2. Log Dump Ex Tool画面で、[Setting...]ボタンをクリックします。

    [図データ]
  3. Log Dump Ex Setting画面が表示されたら、[Target SIM Code]の枠内にある[Add...]ボタンをクリックします。

    [図データ]
  4. Input Target Code画面が表示されます。[Input Target Code]欄にLog Dumpの採取対象にするSIMコードの上4桁を入力し、[OK]ボタンをクリックします。

    [図データ]
    • Log Dumpの採取対象にするSIMコードが複数ある場合は、手順3、4を繰り返してください。

    • SIMコード4桁目が可変値の場合は、上3桁の固定値部分に0~9、a~f を付加したSIMコードをすべて登録してください。

  5. SIMコードの入力が完了したら、[Set]ボタンをクリックします。

    [図データ]
  6. Log Dump Ex Tool画面で、[Minimize]ボタンをクリックします。

(b) Log Dumpの採取対象からSIMコードを削除する

操作手順

  1. タスクバー上のアイコンを選択し、Log Dump Ex Tool画面を表示します。

    [図データ]
    メモ

    タスクバーにアイコンがない場合は、Log Dump Ex Tool画面が未起動状態です。「3.19.22 Log Dump Ex Tool画面を起動する」を参照して、Log Dump Ex Tool画面を起動してください。

  2. Log Dump Ex Tool画面で、[Setting...]ボタンをクリックします。

    [図データ]
  3. Log Dump Ex Setting画面が表示されます。[Target SIM Code]の枠内にあるリストから、Log Dumpの採取対象から削除するSIMコードを選択し、[Target SIM Code]の枠内にある[Delete]ボタンをクリックします。

    [図データ]
    • Log Dumpの採取対象から削除するSIMコードが複数ある場合は、本手順を繰り返してください。

  4. SIMコードの削除が完了したら、[Set]ボタンをクリックします。

    [図データ]
  5. Log Dump Ex Tool画面で、[Minimize]ボタンをクリックします。

(c) Log Dumpの採取対象からSIMコードを除外する

操作手順

  1. タスクバー上のアイコンを選択し、Log Dump Ex Tool画面を表示します。

    [図データ]
    メモ

    タスクバーにアイコンがない場合は、Log Dump Ex Tool画面が未起動状態です。「3.19.22 Log Dump Ex Tool画面を起動する」を参照して、Log Dump Ex Tool画面を起動してください。

  2. Log Dump Ex Tool画面で、[Setting...]ボタンをクリックします。

    [図データ]
  3. Log Dump Ex Setting画面が表示されたら、[Exclude SIM Code]の枠内にある[Add...]ボタンをクリックします。

    [図データ]
  4. Input Exclude Code画面が表示されます。[Input Exclude Code]欄にLog Dumpの採取対象から除外するSIMコードの上4桁を入力し、[OK]ボタンをクリックします。

    [図データ]
    • Log Dumpの採取対象から除外するSIMコードが複数ある場合は、手順3、4を繰り返してください。

    • SIMコード4桁目が可変値の場合は、上3桁の固定値部分に0~9、a~fを付加したSIMコードをすべて登録してください。

  5. SIMコードの入力が完了したら、[Set]ボタンをクリックします。

    [図データ]
  6. Log Dump Ex Tool画面で、[Minimize]ボタンをクリックします。

(d) Log Dumpの除外対象からSIMコードの除外設定を解除する

操作手順

  1. タスクバー上のアイコンを選択し、Log Dump Ex Tool画面を表示します。

    [図データ]
    メモ

    タスクバーにアイコンがない場合は、Log Dump Ex Tool画面が未起動状態です。「3.19.22 Log Dump Ex Tool画面を起動する」を参照して、Log Dump Ex Tool画面を起動してください。

  2. Log Dump Ex Tool画面で、[Setting...]ボタンをクリックします。

    [図データ]
  3. Log Dump Ex Setting画面が表示されたら、[Exclude SIM Code]の枠内にあるリストから、Log Dumpの除外対象を解除するSIMコードを選択し、[Exclude SIM Code]の枠内にある[Delete]ボタンをクリックします。

    [図データ]
    • Log Dumpの除外対象を解除するSIMコードが複数ある場合は、本手順を繰り返してください。

  4. SIMコードの解除が完了したら、[Set]ボタンをクリックします。

    [図データ]
  5. Log Dump Ex Tool画面で、[Minimize]ボタンをクリックします。

(e) Log Dumpをコピーする

操作手順

  1. タスクバー上のアイコンを選択し、Log Dump Ex Tool画面を表示します。

    [図データ]
    メモ

    タスクバーにアイコンがない場合は、Log Dump Ex Tool画面が未起動状態です。「3.19.22 Log Dump Ex Tool画面を起動する」を参照して、Log Dump Ex Tool画面を起動してください。

  2. Log Dump Ex Tool画面で、[File...]ボタンをクリックします。

    [図データ]
  3. エクスプローラーが起動され、Log Dumpが格納されているフォルダが表示されます。必要なLog Dumpをコピーします。

    [図データ]
  4. Log Dump Ex Tool画面で、[Minimize]ボタンをクリックします。

(f) Log Dumpの採取中に採取処理を中止する

背景

Log Dumpの採取中に障害の原因が判明した場合など、Log Dumpが不要になった場合は、採取を中止できます。

操作手順

  1. Log Dumpの採取中は、Log Dump Ex Tool画面が表示されています。タイトルバーの装置製番を見て、Log Dumpの採取を中止する装置であることを確認します。

    [図データ]
  2. Log Dump Ex Tool画面で、[Dump Abort]ボタンをクリックします。

    [図データ]
  3. Log Dump Ex Tool画面で、[Minimize]ボタンをクリックします。

(17) Log Dumpの採取が失敗した場合の対応

背景

Log Dumpの採取中に保守員が保守作業を始めると、採取の処理が失敗する場合があります。また予期せぬエラーにより失敗する場合もあります。

Log Dumpの採取が失敗した場合は、弊社保守員に連絡してください。

操作手順

  1. Log Dumpの採取が失敗するとLog Dump Ex Tool画面の[Logs]に[Data collection failed.]と表示されます。

    [図データ]
  2. Log Dump Tool Ex画面で、[Minimize]ボタンをクリックします。

    [図データ]

(18) Log Dumpの採取処理で発生するイベントと対処方法

Log Dumpの採取処理のプロセスを示すイベントIDと主な内容を示します。対処が必要なイベントIDが表示された場合は、下表を参照して対処してください。

表G‒2 Log Dumpの採取処理で発生するイベントと対処方法

イベントID

レベル

項目

内容

19

情報

概要

Log Dumpの採取が開始された

Detail表示

Dump collection starts

対処方法

なし

20

情報

概要

Log Dumpの採取が正常終了した

Detail表示

Dump collection ends normally

対処方法

なし

21

エラー

概要

Log Dumpの採取が異常終了した

Detail表示

Dump collection ends abnormally

対処方法

SVPのドライブの空き容量が不足しているか、Log Dumpの採取中に保守作業が実施された可能性があります。

SVPソフトウェアのインストール先ドライブに、ダンプファイル1世代分の格納領域として、20GB以上(VSP E990では25GB以上)の空き容量を確保してください。

保守作業中に本イベントが発生した場合は、対処は不要です。その他の場合は、弊社保守員に連絡してください。

22

情報

概要

Log Dumpの採取が中止された

Detail表示

Cancellation of the dump collection completed

対処方法

なし

(19) Log Dump Ex Toolが表示するメッセージ

Log Dump Ex Toolが表示するメッセージと対処方法を示します。

表G‒3 Log Dump Ex Toolが表示するメッセージと対処方法

メッセージコード

項目

内容

LOG3977E

メッセージ

HDD空き容量が(空き容量)GB未満となっています。HDD空き容量を確保してから操作を行なってください。

内容

HDDの空き容量が不足しています。

対処方法

HDDの容量を確保して、操作してください。

LOG3978E

メッセージ

Autodumpの起動に失敗しました。

内容

Autodumpの起動に失敗しました。

対処方法

弊社保守員に連絡してください。

LOG3981E

メッセージ

このコードはすでに設定されています。

内容

すでに設定されているSIMコードが入力されました。

対処方法

新たなSIMコードを設定したい場合は、再度入力してください。

LOG3982E

メッセージ

入力されたコードは正しくありません。

内容

Log Dump Ex Toolに設定できないSIMコードが入力されました。

対処方法

SIMコードを確認して、再度入力してください。

LOG4643i

メッセージ

設定の変更を確定してもよろしいですか?

内容

確認メッセージです。

対処方法

確定する場合は[OK]ボタンをクリックしてください。

LOG4644W

メッセージ

すでに他の装置(S/N:装置名)の自動LogDump採取機能の設定が「Enable」となっています。

現在の装置を「Enable」に設定する場合は、他の装置(S/N:装置名)の自動LogDump採取機能を「Disable」に設定してください。その後、現在の装置の設定変更を行なってください。

内容

他の装置の自動LogDump採取機能の設定が「Enable」に設定されている場合に表示されるメッセージです。

対処方法

現在の装置を「Enable」に設定する場合は、他の装置(S/N:装置名)の自動LogDump採取機能を「Disable」に設定してください。

(20) 不要なJRE、またはJavaのアンインストール

88-03-23-xx/00以降、または83-05-30-xx/00以降のインストールメディアを使用すると、JRE(Java8)とJava(Java11以降) がインストールされます。JRE、またはJavaはStorage Device Listに登録する(登録されている)装置のStorage Navigatorの画面表示に使われます。JRE、またはJavaのバージョンは、Storage Navigatorのバージョンによって異なります。

Storage Device Listに登録する装置

Storage Navigatorのバージョン

必要なJRE、またはJava

VSP E990

93-01-01-xx/xx以降

Java(Java11以降)

VSP G130, G150, G350, G370, G700, G900, VSP F350, F370, F700, F900

88-03-23-x0/xx 以上

JRE(Java11以降)

88-03-23-x0/xx 未満

JRE(Java8)

VSP G100, G200, G400, G600, G800, VSP F400, F600, F800

83-05-30-x0/xx以上

Java(Java11以降)

83-05-30-x0/xx未満

JRE(Java8)

なお、不要なJRE、またはJavaはアンインストールできます。JRE、またはJavaのアンインストールにはツールを使用します。以下にツールの機能を示します。

表G‒4 不要なJRE、またはJavaをアンインストールする際に使用するツール

項目

説明

JRE、またはJavaのインストール状況の確認

インストールメディアを使用してインストールされたJRE、またはJavaのインストール状態とバージョンを画面に表示します。

JRE、またはJavaのアンインストール

Storage Device Listに登録する(登録されている)装置のStorage Navigatorの実行に不要なJRE、またはJavaをアンインストールします。

不要なJRE、またはJavaをアンインストールすると、88-03-23-xx/00以降、または83-05-30-xx/00以降のインストールメディアを使用して、Storage Navigatorを更新しても、そのJRE、またはJavaはインストールされません。

最新バージョン以外のJRE、またはJavaのアンインストール

最新バージョンのJRE、またはJavaだけを残して、古いバージョンのJRE、またはJavaをアンインストールします。

古いバージョンのJRE、またはJavaをアンインストールすると、88-03-23-xx/00以降、または83-05-30-xx/00以降のインストールメディアを使用してStorage Navigatorを更新しても、アンインストールしたバージョンのJRE、またはJavaはインストールされません。

(a) JRE、またはJavaのインストール状況の確認

前提条件

  • サポートバージョン

    DKCMAINファームウェアバージョン:88-03-23-xx/00以降、または83-05-30-xx/00以降

    SVPソフトウェアバージョン:88-03-23-0x/00以降、または83-05-30-0x/00以降

操作手順

  1. SVPでWindowsのコマンドプロンプトを管理者権限で起動します。

  2. 移行作業を実施する前に、カレントディレクトリをツールが存在するディレクトリに移動し、次に示すコマンドを実行してください。

    cd /d C:\Mapp\wk\Supervisor\MappIniSet

    oss-java.bat list

    ヒント

    C:\Mapp:ストレージ管理ソフトウェア、およびSVPソフトウェアのインストールディレクトリを示します。

    「C:\Mapp」以外をインストールディレクトリに指定した場合は、「C:\Mapp」を、指定のインストールディレクトリに置き換えてください。

    出力結果の例:

    [i] java – “Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.8.0_191-b12)”

    [i] openjdk11 – “OpenJDK Runtime Environment (build 11.0.1+13-RASG)”

    メモ

    先頭の表示がインストール状態を示します。

    • [i]:インストール済み

    • [ ]:アンインストール済み

      88-03-23-xx/00以降、または83-05-30-xx/00以降のインストールメディアを使用して、Storage Navigatorを更新しても、そのJRE、またはJavaはインストールされません。

    メモ

    インストール状態の右隣に表示される文字列は、JRE、またはJavaの名称(実行例では、”java”と”openjdk11”)です。

    このJRE、またはJavaの名称を指定して「3.19.11 JRE、またはJavaのアンインストール」を実行します。

  3. コマンドプロンプトを閉じます。

(b) JRE、またはJavaのアンインストール

前提条件

  • サポートバージョン

    DKCMAINファームウェアバージョン:88-03-23-xx/00以降、または83-05-30-xx/00以降

    SVPソフトウェアバージョン:88-03-23-0x/00以降、または83-05-30-0x/00以降

操作手順

  1. 移行先のSVPでWindowsのコマンドプロンプトを管理者権限で起動します。

  2. カレントディレクトリをツールが存在するディレクトリに移動し、次に示すコマンドを実行します。

    cd /d C:\Mapp\wk\Supervisor\MappIniSet

    oss-java.bat uninstall [Java名称]

    メモ

    [Java名称]には「3.19.10 JRE、またはJavaのインストール状況の確認」で、インストール状態の右隣に表示されたJRE、またはJavaの名称を指定します。

    ヒント

    C:\Mapp:ストレージ管理ソフトウェア、およびSVPソフトウェアのインストールディレクトリを示します。

    「C:\Mapp」以外をインストールディレクトリに指定した場合は、「C:\Mapp」を、指定のインストールディレクトリに置き換えてください。

    出力結果の例:

    (Success) java has been uninstalled.

    注意
    • 指定したJRE、またはJavaがStorage Navigatorにより使用中の場合は、アンインストールできません。

    • アンインストールされたJRE、またはJavaを必要とするバージョンのインストールメディアを使用するストレージシステムを登録した場合、当該ストレージシステムのサービスが開始できません。

      当該ストレージシステムのサービスを停止した状態で、Storage Device Listを更新してJRE、またはJavaをインストールしてください。

  3. コマンドプロンプトを閉じます。

(c) 最新バージョン以外のJRE、またはJavaのアンインストール

前提条件

  • サポートバージョン

    DKCMAINファームウェアバージョン:88-03-23-xx/00以降、または83-05-30-xx/00以降

    SVPソフトウェアバージョン:88-03-23-0x/00以降、または83-05-30-0x/00以降

操作手順

  1. 移行先のSVPでWindowsのコマンドプロンプトを管理者権限で起動します。

  2. カレントディレクトリをツールが存在するディレクトリに移動し、次に示すコマンドを実行します。

    cd /d C:\Mapp\wk\Supervisor\MappIniSet

    oss-java.bat latest_only

    ヒント

    C:\Mapp:ストレージ管理ソフトウェア、およびSVPソフトウェアのインストールディレクトリを示します。

    「C:\Mapp」以外をインストールディレクトリに指定した場合は、「C:\Mapp」を、指定のインストールディレクトリに置き換えてください。

    出力結果の例:

    (Success) java has been uninstalled.

    注意

    指定したJRE、またはJavaがStorage Navigatorにより使用中の場合は、アンインストールできません。

  3. 3.19.9 不要なJRE、またはJavaのアンインストール」を実行して、最新バージョン以外のJRE、またはJavaがアンインストールされたことを確認します。

  4. コマンドプロンプトを閉じます。

(21) Web Console Launcherとjnlpファイルとの関連付け

88-03-23-xx/00 以降、または83-05-30-x0/xx以降のインストールメディアを使用すると、Web Console Launcherと.jnlpファイルとの関連付けの設定と解除ができます。

(a) Web Console Launcherとjnlpファイルとの関連付けの設定

前提条件

  • サポートバージョン

    DKCMAINファームウェアバージョン:88-03-23-xx/00以降、または83-05-30-xx/00以降

    SVPソフトウェアバージョン:88-03-23-0x/00以降、または83-05-30-0x/00以降

操作手順

  1. SVPでWindowsのコマンドプロンプトを管理者権限で起動します。

  2. 移行作業を実施する前に、カレントディレクトリをツールが存在するディレクトリに移動し、次に示すコマンドを実行してください。

    cd /d C:\Mapp\wk\Supervisor\MappIniSet

    installwclauncher.bat

    ヒント

    C:\Mapp:ストレージ管理ソフトウェア、およびSVPソフトウェアのインストールディレクトリを示します。

    「C:\Mapp」以外をインストールディレクトリに指定した場合は、「C:\Mapp」を、指定のインストールディレクトリに置き換えてください。

  3. コマンドプロンプトを閉じます。

(b) Web Console Launcherとjnlpファイルとの関連付けの解除

前提条件

  • サポートバージョン

    DKCMAINファームウェアバージョン:88-03-23-xx/00以降、または83-05-30-xx/00以降

    SVPソフトウェアバージョン:88-03-23-0x/00以降、または83-05-30-0x/00以降

操作手順

  1. 移行先のSVPでWindowsのコマンドプロンプトを管理者権限で起動します。

  2. カレントディレクトリをツールが存在するディレクトリに移動し、次に示すコマンドを実行します。

    cd /d C:\Mapp\wk\Supervisor\MappIniSet

    uninstallwclauncher.bat

  3. コマンドプロンプトを閉じます。

(22) Jettyの定期リブート

(a) Jetty定期リブートの設定

背景

定期リブートの時刻と間隔を設定します。

同じStorage Device Listに、複数のStorage Navigatorが登録されている場合、それぞれのStorage Navigatorに対して設定してください。

前提条件

SVPソフトウェアバージョンが下記であること。

  • 93で始まる場合、93-01-01-x0/00以降

  • 88-04-で始まる場合、88-04-05-x0/00以降

  • 88-03-で始まる場合、88-03-30-x0/00以降

  • 83-06-で始まる場合、83-06-08-x0/00以降

  • 83-05-で始まる場合、83-05-39-x0/00以降

操作手順

  1. SVPでWindowsのコマンドプロンプトを管理者権限で起動します。

  2. カレントディレクトリをツールがインストールされているディレクトリに移動します。

    cd /d C:\Mapp\wk\Supervisor\MappIniSet

    ヒント

    C:\Mapp:ストレージ管理ソフトウェア、およびSVPソフトウェアのインストールディレクトリを示します。

    「C:\Mapp」以外をインストールディレクトリに指定した場合は、「C:\Mapp」を、指定のインストールディレクトリに置き換えてください。

  3. バッチファイル(MappJettyRebootSetting.bat△[装置製番]△["Enable"]△[実行間隔]△[時]△[分])を実行します。

     △:半角スペース

    項目

    内容

    装置製番

    装置製番

    Storage Device Listに表示されている装置製番(S/N)を指定します。

    例えば、"S/N: 400102"と表示されている場合は、400102を指定してください。

    "Enable"

    "Enable"固定

    リブートする間隔

    1回/日:Daily

    1回/週:曜日を指定(Sunday、Monday、Tuesday、Wednesday、Thursday、Friday、Saturday)

    24時間表記、2桁で指定(00~23)

    2桁で指定(00~59)

  4. 完了メッセージを確認します。

  5. 「続行するには何かキーを押してください...」のメッセージが表示されます。任意のキーを入力します。

  6. コマンドプロンプトを閉じます。

注意
  • Jettyがリブートされると、Storage Navigatorのユーザーセッションが切断されます。

  • Jettyのリブート中は、SVPを再起動しないでください。リブートは5分ほどかかります。

  • Jettyをリブートする時間は、深夜など、管理インターフェースで装置を操作しない時間帯に設定してください。

  • 同じStorage Device Listに登録されている、複数のStorage NavigatorのJettyをリブートする場合、5分以上の間隔が空くように設定してください。

メモ

SVPが下記の場合、Jettyの定期リブートの時刻でもリブートされず、翌日の同じ時刻に繰り越されます。

  • Storage Navigatorを停止している場合

  • Storage Navigatorのサブ画面がModifyモードの場合

  • Web Console Launcherを設定、操作している場合

  • RAID Managerを使用してストレージシステムを操作している場合

(b) Jetty定期リブートの解除

背景

定期リブートを解除します。

前提条件

SVPソフトウェアバージョンが下記であること。

  • 93-01-で始まる場合、93-01-01-x0/00以降

  • 88-04-で始まる場合、88-04-05-x0/00以降

  • 88-03-で始まる場合、88-03-30-x0/00以降

  • 83-06-で始まる場合、83-06-08-x0/00以降

  • 83-05-で始まる場合、83-05-39-x0/00以降

操作手順

  1. SVPでWindowsのコマンドプロンプトを管理者権限で起動します。

  2. カレントディレクトリをツールがインストールされているディレクトリに移動します。

    cd /d C:\Mapp\wk\Supervisor\MappIniSet

    ヒント

    C:\Mapp:ストレージ管理ソフトウェア、およびSVPソフトウェアのインストールディレクトリを示します。

    「C:\Mapp」以外をインストールディレクトリに指定した場合は、「C:\Mapp」を、指定のインストールディレクトリに置き換えてください。

  3. バッチファイル(MappJettyRebootSetting.bat△[装置製番]△["Disable"])を実行します。

     △:半角スペース

  4. 完了メッセージを確認します。

  5. 「続行するには何かキーを押してください...」のメッセージが表示されます。任意のキーを入力します。

  6. コマンドプロンプトを閉じます。

(c) Jetty定期リブートの設定内容の参照

背景

定期リブートの設定内容を参照します。

前提条件

SVPソフトウェアバージョンが下記であること。

  • 93-01-で始まる場合、93-01-01-x0/00以降

  • 88-04-で始まる場合、88-04-05-x0/00以降

  • 88-03-で始まる場合、88-03-30-x0/00以降

  • 83-06-で始まる場合、83-06-08-x0/00以降

  • 83-05-で始まる場合、83-05-39-x0/00以降

操作手順

  1. SVPでWindowsのコマンドプロンプトを管理者権限で起動します。

  2. カレントディレクトリをツールがインストールされているディレクトリに移動します。

    cd /d C:\Mapp\wk\Supervisor\MappIniSet

    ヒント

    C:\Mapp:ストレージ管理ソフトウェア、およびSVPソフトウェアのインストールディレクトリを示します。

    「C:\Mapp」以外をインストールディレクトリに指定した場合は、「C:\Mapp」を、指定のインストールディレクトリに置き換えてください。

  3. バッチファイル(MappJettyRebootRefer.bat△[装置製番])を実行します。

     △:半角スペース

    バッチファイルを実行すると、次に示す設定内容が表示されます。

    項目

    内容

    SerialNumber

    装置製番

    Setting

    有効/無効

    • Enable:有効

    • Disable:無効

    Dayofweek

    リブートする間隔

    • Daily:1回/日

    • Sunday、Monday、Tuesday、Wednesday、Thursday、Friday、Saturday:週に1回、リブートする曜日

    Time

    リブートする時刻

    RebootPass

    リブート予約の有効/無効

    • 1:「3.19.41 Jetty定期リブートの設定」の「メモ」に示す要因により、リブートが翌日に繰り越されている状態

    • 0:リブートが翌日に繰り越されていない状態

  4. 完了メッセージを確認します。

  5. 「続行するには何かキーを押してください...」のメッセージが表示されます。任意のキーを入力します。

  6. コマンドプロンプトを閉じます。

(23) DNSサフィックスの設定

背景

SVPを使用して、管理LANにストレージシステムをホスト名で接続する場合、SVPのWindowsに、DNSサフィックスを設定する必要があります。

操作手順

  1. [コントロールパネル]から[ネットワークと共有センター]を開いてください。

  2. [イーサネット]をクリックしてください。

  3. [イーサネットの状態]が表示されます。

    [プロパティ]ボタンをクリックしてください。

  4. [イーサネットのプロパティ]が開きます。

    一覧の中の[インターネット プロトコルバージョン4 (TCP/IPv4)]を選択して、[プロパティ]ボタンをクリックしてください。

  5. [全般] タブから[詳細設定] ボタンをクリックしてください。

  6. [TCP/IP 詳細設定]を開いた後、[DNS]タブをクリックしてください。

  7. [以下のDNSサフィックスを順に追加する]のラジオボタンを選択し、[追加]ボタンからDNSサフィックスを追加してください。