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 システム管理者 クイックリファレンス


3.2.40 管理サーバ(SVP)にストレージシステムを登録する

背景

SVPの管理対象となるストレージシステムを、SVPに登録します。

所要時間は登録するストレージシステムあたり10分程度です。

ヒント

管理クライアントからSVPにリモートデスクトップ接続して、リモートでストレージシステムの登録を行うこともできます。ただし、リモートデスクトップセッションホストを使用した接続はできません。SVPにDVDドライブが搭載されていない場合は、リモートデスクトップ接続して管理クライアントのDVDドライブを使用します。リモートデスクトップ接続を行う場合は、「付録L 管理クライアントからSVPへの接続方法」を参照してください。

注意
  • 1台のSVPに最大8台のストレージシステムを登録できますが、同時に起動できるストレージシステムの台数はSVPのハードウェアに依存します。「3.1.6 SVPのハードウェア条件」に示すSVPのハードウェア条件を参照して、同時に起動できるストレージシステムの台数を確認してください。

  • ストレージシステムを起動すると、SVP内で動作するプロセスに応じて、デスクトップヒープの消費量が増加します。「3.2.41 デスクトップヒープの指定値を変更する」を参照してデスクトップヒープとして使用するメモリ領域を確保してください。

前提条件

3.2.39 インストール作業手順」の手順8から継続して作業を実施します。

操作手順

  1. SVPとストレージシステムの接続に使用するポートのIPアドレスを入力して、[Apply]をクリックします。

    メモ

    ストレージシステムの各CTLや管理クライアントとSVPを直結している場合は、ブリッジ接続時に設定したIPアドレスを入力してください。

    [図データ]
    ヒント

    IPアドレスの入力以降、この画面は表示されません。

  2. 対象ストレージシステムの一覧画面が表示されます。[Add]をクリックします。

    [図データ]
  3. [Add System]画面が表示されます。次に従い各設定項目を入力して、[Apply]をクリックします。

    [図データ]

    項目

    内容

    System Selection

    ストレージシステム情報の入力方法を選択します。

    • [Auto Discovery](デフォルト選択):ストレージシステム情報を自動で取得します。

    • [Manual]※1:ストレージシステム情報を手動で設定します。

    CTL1,CTL2※2

    maintenance utilityのネットワーク画面のCTL1とCTL2のIPアドレスを指定します。IPアドレスの代わりにDNSサーバに登録したホスト名でも指定できます。

    ホスト名で指定する場合は、[Identifier]を選択し、DNSサーバに登録したホスト名を入力してください。なお、CTL1とCTL2に同じホスト名を指定できません。

    SVPのWindowsに対する設定も必要です。[コントロールパネル]からDNSサフィックスを追加する画面を表示して、CTL1、CTL2に設定するホストのドメイン名を追加してください(「(23) DNSサフィックスの設定」参照)。

    System Name

    ストレージシステムの表示名を設定します。

    入力できる文字数は、半角文字で180文字までです。

    使用可能文字:半角英数字と記号(# $ % & ' * + - . / = ? @ ^ _ ` { | } ~)

    半角の空白は使用できません。

    Description

    ストレージシステムの説明を設定します。Descriptionは、任意の項目です。

    入力できる文字数は、半角文字で180文字までです。

    User Name

    ストレージシステムのユーザ名を入力します。

    使用可能文字:半角英数字と記号(# $ % & ' * + - . / = ? @ ^ _ ` { | } ~)

    Password

    ストレージシステムのパスワードを入力します。

    追加と同時にサービス起動を行わない ※3 ※4

    ストレージシステムを追加するのと同時にサービス起動するかを選択します。

    (デフォルトはチェックなし)

    注※1

    保守員が手動で設定します。

    ユーザは[Manual]を選択して設定しないでください。

    注※2

    ホスト名による接続先の指定ができないSVPソフトウェアのバージョンの場合は、「IP Address(CTL1), IP Address(CTL2)」と表示されます。

    注※3

    複数台のストレージシステムを登録する場合は、このチェックボックスにチェックを入れて、追加と同時にサービスが開始されないように設定することを推奨します。

    SVPの再起動時にストレージシステムのサービスを自動で開始させるための設定は、「3.20.22 Storage Device Listからストレージシステム情報を変更」を参照してください。

    注※4

    このチェックボックスをチェックすると、Storage Device Listから起動される[Edit System]画面の[SVP再起動時に自動でサービスを開始する]は、チェックが外れた状態で登録されます。

    (デフォルトでは、チェックが入っています。詳細は、「3.20.22 Storage Device Listからストレージシステム情報を変更」を参照してください。)

    なお、ストレージシステムのサービスが起動されないと、エクスポートツール(ExportTool)は使用できません。

  4. 対象ストレージシステムの一覧画面に入力したストレージシステムが追加されます。

    [図データ]
    ヒント

    間違ったストレージシステムを追加してしまった場合は、削除したいストレージシステムを選択して[Remove]をクリックしてください。

    [図データ]

  5. ストレージシステム追加と同時にファームウェアを更新するかどうかを選択します。

    更新をするかどうか変更したいストレージシステムを選択して、[Select Update Objects]をクリックします。

    [図データ]
  6. [Select Update Objects]画面が表示されます。

    [Firmware (Storage System)]のチェックを外し、[Apply]をクリックします。

    [図データ]
    ヒント

    登録するストレージシステムは自動的に[Software (Storage Navigator)]がチェックされ、変更できません。

  7. 手順2以降を繰り返して、使用するすべてのストレージシステムを登録し終わったら、対象ストレージシステムの一覧画面で[Apply]をクリックします。

    [図データ]
  8. [Update software and firmware]画面が表示されるので、[Confirm]をクリックします。

    [図データ]

    更新実行画面が表示され、ソフトウェアの更新が自動で開始されます。

    [Software (Storage Navigator)]列で、ソフトウェアの更新の状態が確認できます。

    [図データ]

    ソフトウェアの更新の状態は、以下の状態があります。

    状態

    内容

    Waiting

    ソフトウェアの更新を実施していません。

    ソフトウェアの更新は1台ずつ実行されます。すでに別のストレージシステムのソフトウェアの更新が実行されている場合は、他のストレージシステムはこの状態になります。

    In Progress

    ソフトウェアの更新を実行中です。

    Completed

    ソフトウェアの更新が完了しています。

    Failed

    ソフトウェアの更新に失敗しました。

    ストレージシステムを追加した場合は、追加が完了していない場合があります。クリックしてメッセージに従ってください。

    (Not Update)

    ソフトウェアの更新対象に選択されていません。

    ストレージシステムを追加した場合は、この状態になることはありません。

  9. ソフトウェアの更新状態が[Completed]であることを確認し、[Close]をクリックします。

    [図データ]
  10. [Confirm]をクリックして、ツールを終了します。

    [図データ]
  11. 複数台のストレージシステムのサービスを同時に開始する場合は、「3.2.41 デスクトップヒープの指定値を変更する 」を参照して指定値を変更します。