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 システム管理者 クイックリファレンス


3.19.20 Log Dump自動採取機能の仕様

Log Dump自動採取機能の主な仕様を示します。

表3‒17 Log Dump自動採取機能の主な仕様

項目

説明

Log Dumpの採取対象のSIMコード

デフォルトでは、エラーレベルがModerate、Serious、またはAcuteで、保守員通報されるSIMコードが設定されています。

特定のSIMコードをLog Dumpの採取対象として追加、または削除できます。詳細は、SIMリファレンスを参照してください。

採取されるLog Dumpの種別

Rapid、Normal、Detailのダンプが順番に採取されます。

Log Dump自動採取の対象となるストレージシステム

Storage Device Listに登録された、サービスが稼働しているストレージシステムのうち1台のみ、本機能を有効にできます。

Log Dump自動採取機能の有効化

操作画面「Log Dump Ex Tool画面」で本機能を有効にする必要があります。「3.19.21 Log Dump自動採取機能を利用するための準備」を参照してください。

Log Dump自動採取機能の停止・再開

SVPのStorage Device Listで、Log Dump自動採取機能を有効化した装置のサービスを停止、開始することによって、Log Dump自動採取機能が停止、再開されます。詳細は「3.19.25 Log Dump自動採取機能を停止する」と「3.19.26 Log Dump自動採取機能を再開する」を参照してください。

操作画面

Log Dump Ex Tool画面で次の操作を実行できます。詳細は、「3.19.27 Log Dump Ex Tool 画面の操作 」を参照してください。

  • Log Dumpの採取対象となるSIMの追加・削除・除外・除外解除

    (1)Log Dumpの採取対象にSIMコードを追加する

    (2)Log Dumpの採取対象からSIMコードを削除する

    (3)Log Dumpの採取対象からSIMコードを除外する

    (4)Log Dumpの除外対象からSIMコードの除外設定を解除する

  • Log Dumpのコピー

    (5)Log Dumpをコピーする

  • Log Dump採取の中止

    (6)Log Dumpの採取中に採取処理を中止する

Log Dump Ex Tool画面で発生するメッセージは、「3.19.36 Log Dump Ex Toolが表示するメッセージ」を参照してください。

Log Dump採取中の操作画面

Log Dumpの採取が始まると、Log Dump Ex Tool画面が表示されます。Log Dumpの採取が完了すると、Log Dump Ex Tool画面が最小化されます。

Log Dumpの格納ディレクトリ

C:\Mapp\wk\[装置識別番号]\dkc200\others\logdumpex

  • "C:\Mapp"は、SVPソフトウェアのデフォルトのインストールディレクトリです。インストール時の指定により異なる場合があります。

  • 装置識別番号の下6桁が、装置製番を示します。

  • 直近に発生したLog Dumpの採取対象SIM 2つ分(2世代分)のLog Dumpが、ストレージシステムごとに保持されます。

Log Dumpの名称

装置製番_hdcpyyyymmddhhmm-xxxx-種別.tgz

yyyymmddhhmmはLog Dumpを出力した時刻です。このため、Rapid、Normal、Detailで異なります。

例: 装置製番400001の装置で、SIM=2130によりLog Dumpが採取された場合

  • Rapid: 400001_hdcp201803280339-2130-Rapid.tgz

  • Normal: 400001_hdcp201803280409-2130-Normal.tgz

  • Detail: 400001_hdcp201803280418-2130-Detail.tgz

Log Dump採取のイベント通知

以下のイベントが発生すると、SVPのWindowsイベントログが出力されます。これらのイベントはASSIST通報されます。詳細は「3.19.35 Log Dumpの採取処理で発生するイベントと対処方法」を参照してください。

  • イベントID:19 Log Dumpの採取開始

  • イベントID:20 Log Dumpの採取正常終了

  • イベントID:21 Log Dumpの採取異常終了

  • イベントID:22 Log Dumpの採取中止完了

イベントログの参照方法は、「3.9.22 Windowsイベントログでストレージシステムの障害情報を監視する」を参照してください。

Log Dumpの採取が実行されない条件

以下の場合は、Log Dumpの採取が実行されません。

  • ストレージ管理ソフトウェアのインストール先ドライブの空き容量が20GB未満(VSP E990では25GB未満)

    空き容量が不足していると、空き容量を増やすことを指示するメッセージ [LOG3977E]がSVP画面に表示されます。

  • 保守操作中

  • 自動ダンプ採取対象のSIMが発行された装置に対して、SVPでダンプツール(バッチファイル)を実行中

  • Log Dumpの採取中に、Log Dumpの採取対象のSIMが発生した場合

Log Dumpの採取が中止される条件

Log Dumpの採取中にSVPをリブートした場合は、Log Dumpの採取が中止されます。