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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation 運用ガイド 


1.2 運用前に知っておきたいJP1/AOの機能一覧

JP1/AOでは,自動処理を定義したり,実行したりできる「運用手順を自動化するための機能」,ユーザーやエージェントレス接続先,Webサービス接続先を管理できる「操作対象を管理するための機能」,エラー時のメール通知や,目的の画面を直接表示できるダイレクトアクセスURLなど「他製品と連携するための機能」を提供しています。

JP1/AOの機能一覧を次に示します。

各機能の詳細については,それぞれの説明個所を参照してください。

表1‒1 運用手順を自動化するための機能一覧

機能

概要

説明個所

サービステンプレートの管理

JP1/AOにサービステンプレートをインポートできます。また,不要になったサービステンプレートを削除したり,独自のサービステンプレートを作成したりもできます。

1.3 サービステンプレートの管理

サービスの管理

サービステンプレートを利用して,実行対象のサービスを作成できます。また,作成したサービスの編集をしたり,不要になったサービスを削除したりできます。

さらに,サービスのプロパティ値をまとめて定義したファイル(プロパティファイル)をインポートおよびエクスポートできます。これによって,あるサービスで設定したプロパティ値をほかのサービスにも流用できます。

1.4 サービスの管理

サービスの実行

目的の運用手順を自動処理するためにサービスを実行します。サービス実行時には,実行ごとに必要なプロパティ値を入力し,スケジュール種別を指定します。入力が必要なプロパティ値はサービスごとに異なります。サービスを実行すると,対応するタスクが生成され,スケジュール種別で指定したタイミングで処理が開始されます。

1.5 サービスの実行

タスクの管理

タスクの状態や進捗を確認したり,処理を制御したりできます。また,処理が終了したタスクは,タスク一覧から履歴一覧に移動できます。

1.6 タスクの管理

サービス共有プロパティの設定

サービス間で値を共有するサービス共有プロパティを設定できます。また,JP1/AO内で共通の設定として,JP1/AOにあらかじめ定義されているビルトインサービス共有プロパティも設定できます。

1.7 サービス共有プロパティの設定

タグの設定

サービス,タスクおよびサービステンプレートを,用途や種類を示すタグで分類できます。

1.8 タグの設定

表1‒2 操作対象を管理するための機能一覧

機能

概要

説明個所

ユーザーの管理

JP1/AOにログインするユーザーを追加・編集・削除できます。また,ユーザーのパスワードの変更やユーザーのロック状態を変更できます。

1.9 ユーザーの管理

グループの管理

サービスグループとユーザーグループを作成・編集・削除できます。

ユーザーを登録したユーザーグループに,サービスグループを割り当てることでユーザーごとに操作対象へのアクセスを制御できます。また,サービスグループには,操作できる機能を設定したロールを割り当てることで,ユーザーごとに利用できる機能を設定できます。

1.10 グループの管理

Webサービス接続先の管理

Webサービスと連携する場合,この機能でWebサービスに接続するための設定情報を管理できます。設定を事前に登録しておくことで,JP1/AOのサービスで値を参照できるようになります。

1.11 Webサービス接続先定義の管理

エージェントレス接続先の管理

操作対象をエージェントレス接続先として管理できます。接続を許可したい機器を,エージェントレス接続先定義としてJP1/AOに事前に登録することで,サービス実行時にアクセスできるようになります。なお,アクセスできる範囲は,タスクが所属するサービスグループに基づいて制限できます。

1.12 エージェントレス接続先の管理

表1‒3 他製品と連携するための機能一覧

機能

概要

説明個所

JP1/Baseの認証機能との連携

JP1/Baseの認証機能と連携することで,JP1/AOのユーザーの管理およびユーザー認証ができます。

JP1/Baseの認証機能を利用すれば,JP1/AOでのユーザーやユーザーグループの管理が不要になります。また,ほかのJP1製品ですでに使用しているJP1ユーザーを利用できます。

1.14 JP1/Baseの認証機能との連携

Active Directoryとの連携

Active Directoryと連携することで,Active Directoryで管理しているユーザーおよびグループをJP1/AOで利用できます。なお,連携できるのは,JP1/AOがActive DirectoryをLDAPディレクトリサーバとして使用する場合です。

1.15 Active Directoryとの連携

JP1/IMのイベント監視機能との連携

JP1/AOをJP1/IMと連携させることで,JP1/AOが発行するJP1イベントをJP1/IMで一元監視できます。

1.16 JP1/IMのイベント監視機能との連携

メール通知

タスクが異常検出または失敗の状態になったことを検出した場合に,タスクの異常をメールで通知できます。

1.17 メール通知

ダイレクトアクセスURL

操作画面のURLを指定することで,目的の画面をログイン後に直接表示できます。

1.18 ダイレクトアクセスURL

JP1/IM - NPの業務コンテンツとの連携

JP1/AOの操作画面から,JP1/IM - NPの画面をシングルサインオンで起動できます。

1.19 JP1/IM - NPの業務コンテンツとの連携