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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation 運用ガイド 


1.15 Active Directoryとの連携

Active Directoryと連携することで,Active Directoryで管理しているユーザーおよびグループをJP1/AOで利用できます。ただし,連携できるのはJP1/AOがActive DirectoryをLDAPディレクトリサーバとして使用する場合です。

Active Directory連携を有効にするには,外部認証サーバ連携コンフィグファイルの設定が必要です。また,必要に応じて,Active Directoryにユーザーを追加したり,LDAP検索用ユーザーを登録したりしてください。

また,Active Directory連携をする際は,グループ連携するかどうかを選択できます。グループ連携するかどうかによって,できることが異なります。

次に,グループ連携しない場合,グループ連携する場合のそれぞれについて,事前の登録内容と,ユーザー認証の流れを説明します。

グループ連携しない場合

JP1/AOにログインするユーザーとして,JP1/AOのユーザーIDと,Active DirectoryのユーザーIDを一致させる形で追加します。このとき,パスワードはActive Directoryに登録するだけで,JP1/AOでの管理を省略できます。

ユーザーがJP1/AOにログインするときに,JP1/AOのユーザー情報で認証方式に「LDAP」が指定されていると,Active Directoryで管理している情報を使用してログインします。

Active Directory連携で,グループ連携しない場合のユーザー認証の流れを次の図に示します。

図1‒22 Active Directory連携でのユーザー認証の流れ(グループ連携しない場合)

[図データ]

グループ連携する場合

Active DirectoryのグループをJP1/AOのユーザーグループとして管理できます。そのため,Active Directoryのグループに登録されているユーザーは,JP1/AOに追加する必要はありません。Active Directoryのグループにサービスグループを割り当てることで,リソースを使用できるようになります。

ユーザーがJP1/AOにログインするときに,JP1/AOにユーザー情報が登録されていない場合,Active Directoryのユーザー情報を参照してログインします。

Active Directory連携で,グループ連携する場合のユーザー認証の流れを次の図に示します。

図1‒23 Active Directory連携でのユーザー認証の流れ(グループ連携する場合)

[図データ]