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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation 運用ガイド 


1.9 ユーザーの管理

JP1/AOにログインするユーザーを追加・編集したり,ロックしたりできます。なお,ユーザーを管理するには,一部の場合を除いてUser Management権限が必要です。User Management権限は,複数のユーザーに対して設定できます。

また,JP1/Baseの認証機能やActive Directoryと連携して,ユーザーを管理することもできます。

JP1/AOのユーザーの管理でできることを次に示します。

ユーザーの追加

JP1/AOにログインするユーザーを追加できます。

ユーザー情報の編集

User Management権限を持つユーザーは,すべてのユーザーのプロファイルを編集できます。User Management権限を持たないユーザーは,自分のプロファイルだけを編集できます。

パスワードの変更

User Management権限を持つユーザーは,すべてのユーザーのパスワードを変更できます。User Management権限を持たないユーザーは,自分のパスワードだけを変更できます。

なお,パスワードの条件(最小文字数,文字種の組み合わせなど)は,セキュリティ定義ファイル(security.conf)で設定できます。

User Management権限の変更

ユーザーを管理するためのUser Management権限を設定したり,解除したりできます。

ログイン中のユーザーの権限を変更した場合,そのユーザーのログイン中は変更前の権限が保持されます。そのため,ユーザーの権限を変更した場合,システム管理者は各ユーザーに直ちにログアウト・ログインをするようにアナウンスしてください。

ただし,別ウィンドウのWebブラウザーで画面(ユーザー管理,プロファイル,サービス設定・実行,サービス詳細説明,タスク詳細,応答入力)を起動した場合は,画面を開いた時点での最新の権限に基づいて動作します。

ユーザーのロック・ロック解除

ユーザーの操作をロックしたり,ロックされているユーザーのロックを解除したりできます。

ログイン中のユーザーをロックした場合,そのユーザーは操作を続行できなくなります。

なお,ログインしたユーザーが自分自身のアカウントを選択してロックすることはできません。また,一定回数連続してログインに失敗したユーザーは,自動的にロックされます。すべてのユーザーがロックされた場合は,コマンドを使用してロックを解除する必要があります。

また,外部認証連携を使用してログインするユーザーに対して,ロックおよびロック解除はできません。

ユーザーの削除

JP1/AOに追加したユーザーを削除できます。

重要
  • ユーザーを追加しただけでは,対象のユーザーはサービスを管理・実行できません。ユーザーがサービスを管理・実行するには,次の設定が必要です。
    • ユーザーをユーザーグループに追加する
    • サービスグループをユーザーグループに割り当てる
  • 外部認証連携が有効な場合,ユーザーのアカウント(ユーザーIDおよびパスワード)は,外部認証サーバとJP1/AOの両方で使用できる文字で構成されている必要があります。
ヒント

ユーザーIDでは大文字,小文字が区別されません。パスワードでは大文字,小文字が区別されます。

〈この節の構成〉