3.2.2 監視対象サービスを登録する
監視対象サービスを登録するには,監視対象サービスのWebページのURIをJP1/SLM - Managerに登録する必要があります。URIは,JP1/SLM - Managerにログインしているホストから,監視対象サービスのWebページにアクセスすることで自動的に検出されます。検出結果はJP1/SLM - Managerの画面に表示されます。
なお,JP1/SLM - Managerに登録できる監視対象サービスの最大数は,All Web AccessとWebトランザクションを合計して50個です。
ただし,複数のJP1/SLM - URで監視したサービスを統合し,1つのサービスとして監視することはできません。
URIが検出される流れを次の図に示します。
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JP1/SLM - Managerにログインしているホストから,監視対象サービスとして検出したいWebページにアクセスします。
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監視対象サービスへのアクセスがJP1/SLM - URによって認識されます。
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検出されたURIがJP1/SLM - Managerに通知されます。
- メモ
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Master - Slave構成の場合,JP1/SLM - Manager(Master)およびJP1/SLM - Manager(Slave)と連携しているすべてのJP1/SLM - URによって,監視対象サービスが検出されます。
(1) 作業の前に
サービスグループ管理者の権限があることを確認してください。
JP1/SLM - Managerにログインしてください。
ログインの方法については,「2.2.1 JP1/SLM - Managerへログインする」を参照してください。
JP1/SLM - Managerにアクセスしているホストから,登録したい監視対象サービスのWebページにアクセスできることを確認してください。
(2) 作業手順
この作業で使用する[設定]画面を次に示します。
[設定]ボタンをクリックする。
[設定メニュー]エリアの[監視登録・削除]を選択する。
[監視登録・削除]エリアが表示されます。このとき,[監視登録・削除]エリアの[接続元IP]に,現在操作しているマシン(ブラウザを起動してJP1/SLMにアクセスしているマシン)のIPアドレスが表示されます。
登録済みの監視対象サービスがある場合,[登録済みサービス一覧]に登録済みの監視対象サービスのサービスグループの名称,監視対象サービス名,URI,WebサーバのIPアドレス,およびJP1/SLM - URのIPアドレスが表示されます。
[監視構成]を選択する。
新規サービスの監視構成を次の項目から選択します。
サービス:サービス性能およびシステム性能の監視を行う。
システム:システム性能の監視だけを行う。
[一行追加]ボタンをクリックする。
[新規サービス]に空行が1行追加されます。
監視対象の情報を入力する。
監視構成が「サービス」の行を追加する場合,[URI]にURI,[WebサーバのIP]に監視対象サービスを実行しているWebサーバのIPアドレス,[JP1/SLM - URのIP]にJP1/SLM - URのIPアドレスを入力します。
監視対象サービス名を入力する。
[サービス]のテキストボックスをクリックすると任意の名称が入力できます。
入力の制限に従わなかった場合はエラーメッセージが表示されます。ただし,機種依存文字および制御文字を使用した場合は,エラーメッセージは表示されませんが,ログファイルの表示が異常になる場合があるため使用しないでください。
監視対象サービスが属するサービスグループを選択する。
[サービスグループ]のプルダウンメニューをクリックすると,ログインしているユーザーが監視を担当しているサービスグループ名(JP1/Baseに登録されているJP1資源グループ名)が表示されます。監視対象サービスが属するサービスグループを選択してください。
登録したい監視対象サービスをチェックする。
入力値に問題がなく,[状態]が[停止中]になっている場合,監視対象サービスのチェックボックスをチェックすると[登録]ボタンが活性化します。なお,このとき手順7.でサービスグループを選択していない場合はエラーメッセージが表示されます。
[登録]ボタンをクリックする。
登録が成功すると,監視対象サービスの登録の成功を通知するダイアログボックスが表示されます。
ダイアログボックスの[OK]ボタンをクリックすると,[登録済みサービス一覧]にサービスが追加されます。
- メモ
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URIは自動で検出することもできます。[検出開始]ボタンをクリックして検出する方法を次に示します。なお,URIを直接入力する場合の手順で示した手順1.および手順2.は,URIを自動で検出する場合の手順にも必要になります。URIを直接入力する場合の手順1.および手順2.のあとに続けて実施してください。
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負荷分散装置やルータなどの機器を経由したシステム構成で,IPアドレスが変換される設定になっている場合,[接続元IP]を変換されたIPアドレスに変更する。
IPアドレスを入力する場合は,「XXX.XXX.XXX.XXX」(XXX:0〜255)の形式で入力します。負荷分散装置やルータなどの機器を経由したシステム構成ではない場合や,負荷分散装置やルータなどの機器を経由したシステム構成でIPアドレスが変換される設定になっていない場合は,特に変更する必要はありません。
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[検出開始]ボタンをクリックする。
[状態]が[停止中]から[検出中]に変わり,URIを検出できる状態になります。[検出開始]ボタンは[検出停止]ボタンに変化します。
[状態]が[検出中]に変化した場合を次の図に示します。
図3‒25 [状態]が[検出中]に変化した場合([監視登録・削除]エリア) -
JP1/SLM - Managerにログインしているブラウザとは別のタブまたは別のブラウザを起動して,登録したい監視対象サービスのWebページにアクセスする。
このとき,JP1/SLM - Managerにログインしているブラウザはそのままで,必ず別のタブまたは別のブラウザを起動するようにしてください。
アクセスによって検出された監視対象サービスは,[新規サービス]に追加され,監視対象サービス名が[サービス]に,URIが[URI]に,監視対象サービスを実行しているWebサーバのIPアドレスが[WebサーバのIP]に,検出を実行したJP1/SLM - URのIPアドレスが[JP1/SLM - URのIP]に表示されます。
なお,検出時は[サービス]には監視対象サービス名としてURIがそのまま表示されます。URIが65文字以上の場合は,65文字以降は切り捨てられます。
異なるWebページにアクセスするたびに,監視対象サービスが追加されていきます。ただし,すでに検出されているURIは追加されません。
また,ループバックアドレスを指定したURIまたはホスト名にlocalhostを指定したURIの場合は,監視対象サービスとして表示されません。
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登録したいサービスを検出できたら,[検出停止]ボタンをクリックする。
[状態]が[検出中]から[停止中]に変わって,検出が完了します。
[状態]が[停止中]に変化した場合を次の図に示します。
図3‒26 [状態]が[停止中]に変化した場合([監視登録・削除]エリア) -
[URI]に表示されているURI,[WebサーバのIP]に表示されている監視対象サービスを実行しているWebサーバのIPアドレス,[JP1/SLM - URのIP]に表示されているJP1/SLM - URのIPアドレスを編集する場合は,それぞれテキストボックスを選択して編集する。
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監視対象サービス名を入力する。
[サービス]のテキストボックスをクリックすると任意の名称が入力できます。
入力の制限に従わなかった場合はエラーメッセージが表示されます。ただし,機種依存文字および制御文字を使用した場合は,エラーメッセージは表示されませんが,ログファイルの表示が異常になることがあるため使用しないでください。
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監視対象サービスが属するサービスグループを選択する。
[サービスグループ]のプルダウンメニューをクリックすると,ログインしているユーザーが監視を担当しているサービスグループ名(JP1/Baseに登録されているJP1資源グループ名)が表示されます。監視対象サービスが属するサービスグループを選択してください。
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登録したい監視対象サービスをチェックする。
入力値に問題がなく,[状態]が[停止中]になっている場合,監視対象サービスのチェックボックスをチェックすると[登録]ボタンが活性化します。なお,このとき手順7.でサービスグループを選択していない場合はエラーメッセージが表示されます。
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[登録]ボタンをクリックする。
登録が成功すると,監視対象サービスの登録の成功を通知するダイアログボックスが表示されます。
ダイアログボックスの[OK]ボタンをクリックすると,[登録済みサービス一覧]にサービスが追加されます。
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(3) 次の作業
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「3.2.5 監視対象となるWebトランザクションを設定する」(Webトランザクションを監視する場合)
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「3.2.7 構成情報としてシステム性能の監視項目を設定する(JP1/PFMとの連携)」(JP1/PFMと連携する場合)
「3.2.9 サービス性能の監視項目を設定する」(Webトランザクションを監視しない,またJP1/PFMと連携しない場合)