10.6.4 [監視登録・削除]エリア
(1) 画面の構成
(2) 画面の説明
表示項目を次の表に示します。
項番 |
項目 |
説明 |
---|---|---|
1 |
[接続元IP] |
接続元のIPアドレスを指定します。監視対象サービスを検出するとき,このIPアドレスに一致する接続元だけが検出されます。 デフォルトでは現在操作しているマシン(ブラウザを起動してJP1/SLMにアクセスしているマシン)のIPアドレスが表示されます。 負荷分散装置やルータなどの機器を経由したシステム構成で,IPアドレスが変換される設定になっている場合は,変換されたIPアドレスに変更する必要があります。IPアドレスは「XXX.XXX.XXX.XXX」(XXX:0〜255)の形式で入力します。 |
2 |
[検出開始]ボタンまたは[検出停止]ボタン |
|
3 |
[状態] |
監視対象サービスを検出中かどうかが表示されます。次のどちらかの状態が表示されます。 [検出中]は,監視対象サービスが検出される状態です。 [停止中]は,監視対象サービスが検出されない状態です。 |
4 |
[一行追加]ボタン |
URIを直接入力するための空行を1行追加します。 |
5 |
[監視構成]プルダウンメニュー |
JP1/PFMと連携している場合に,登録するサービスの監視構成を次の項目から選択します。
JP1/PFMと連携している場合に表示されます。 JP1/SLM - Managerのシステム定義ファイル(jp1itslm.properties)中のdashboardPrioritizeSystemプロパティの指定値によってデフォルト表示が変わります。 trueの場合:「システム」がデフォルト falseの場合:「サービス」がデフォルト |
6 |
新規サービス |
URIを検出した監視対象サービスが表示されます。サービスグループの選択,および監視対象サービスの名称の入力をします。
IPアドレスは「XXX.XXX.XXX.XXX」(XXX:0〜255)の形式で入力します。 |
7 |
[登録]ボタン |
新規サービスのチェックボックスでチェックされた監視対象サービスを登録します。登録に成功した監視対象サービスは,[登録済みサービス一覧]に表示されます。 |
8 |
[登録済みサービス一覧] |
登録された監視対象サービスの一覧が表示されます。
|
9 |
[削除]ボタン |
[登録済みサービス一覧]でチェックされた監視対象サービスを削除します。 |
注※ URIの末尾は必ず「/」にしてください。ただし,検出した直後のURIの末尾が「/」でない場合は,URIを編集しなければ,URIのすべてのパスを監視対象とする監視対象サービスとして登録できます。なお,URIは次のフォーマットで指定します。
authority path
authority
host,portに対応します。hostの長さは1〜255文字とし,255文字を超過する場合は先頭から255文字までを使用します。portは0〜65,535の整数値です。portを指定しない場合は,すべてのportを対象にします。
path
パスの長さは1〜255文字とし,255文字を超過する場合は先頭から255文字までを使用します。全角文字は使用できません。UTF-8でURLエンコードした文字は使用できます。
(3) 補足事項
監視対象サービスの検出について
監視対象サービスが1つでも開始している状態で[検出開始]ボタンをクリックすると,エラーメッセージが表示され,監視対象サービスの検出を開始できません。
[検出開始]ボタンをクリックしてから[検出停止]ボタンをクリックするまでは,[監視登録・削除]エリア以外のエリアは操作できません。
[検出開始]ボタンをクリックしてから[検出停止]ボタンをクリックするまでは,[登録]ボタンと[削除]ボタンはクリックできません。
[検出開始]ボタンをクリックしてサービスの検出を開始する場合,一部のJP1/SLM - URの処理で異常が発生したり,一部のJP1/SLM - URを停止したりしても,ほかのJP1/SLM - URでサービスを検出できるときには,サービスの検出の開始は続行されます。ただし,利用できるJP1/SLM - URがない場合は,検出開始が失敗して[停止中]のままになります。同様に,[検出停止]ボタンをクリックしてサービスの検出の停止をする場合に,一部のJP1/SLM - URに異常が発生しても,エラーメッセージは表示されますが停止処理は続行されます。
[状態]が[検出中]になっているときに,キーボードの「F5」キーを押してログアウトするか,またはブラウザを終了すると,2分後にタイムアウトが発生して検出停止の状態になります。このとき,タイムアウトが完了するまでは,再度ログインしても監視対象サービスの検出ができません。
監視対象サービスの登録について
1つのURIを別のサービス名で複数登録できます。この場合,同じURIでも別のサービスとして扱われます。
1つのサービスグループ内に同じサービス名の監視対象サービスは登録できません。同じサービス名の監視対象サービスを登録しようとすると,エラーメッセージが表示されます。ただし,複数のサービスグループに同じサービス名の監視対象サービスを登録することはできます。
複数の監視対象サービスを同時に登録する場合,リストの上にあるものから順に登録処理されます。リストの途中の監視対象サービスの登録に失敗したときは,失敗した監視対象サービス以前の監視対象サービスは登録済みになりますが,失敗した監視対象サービス以降の登録は中断されます。
ほかのブラウザから削除済みの監視対象サービスを登録した場合,エラーメッセージが表示されます。
複数人でJP1/SLM - Managerにログインしている場合,1人のサービスグループ管理者が監視対象を登録したときにほかの監視者の画面上に反映されるタイミングは,「(1) 登録されている監視対象の数が更新されるタイミング」を参照してください。
監視対象サービスのWebサーバのIPアドレスがサーバ移行などで変更された場合,新たなサービスとして再登録が必要となります。
監視対象サービスの削除について
ほかのブラウザから削除済みの監視対象サービスを削除した場合,エラーメッセージが表示されます。
複数人でJP1/SLM - Managerにログインしている場合,1人のサービスグループ管理者が監視対象を削除したときにほかの監視者の画面上に反映されるタイミングは,「(1) 登録されている監視対象の数が更新されるタイミング」を参照してください。
削除済みの監視対象サービスに属するWebトランザクションを削除しようとした場合,エラーメッセージが表示されます。
監視を停止していない監視対象サービスを削除しようとした場合,エラーメッセージが表示されます。
複数の監視対象サービスを同時に削除する場合,リストの上にあるものから順に削除処理が実行されます。なお,リストの途中の監視対象サービスの削除に失敗すると,失敗した監視対象サービス以前の監視対象サービスは削除済みになりますが,失敗した監視対象サービス以降の削除は中断されます。
監視対象サービスを削除しても,該当の監視対象サービスのデータの一部はJP1/SLM - Managerのデータベース上に残ります。監視対象サービスの削除を繰り返した場合などには,それらの不要なデータがデータベースに蓄積されるため,データベースのクリーンアップコマンドを実行して不要なデータを削除してください。
クリーンアップコマンドの詳細については,「9. コマンド」の「9.8 jslmmgrdbcleanup(データベースのクリーンアップ)」を参照してください。
監視対象サービスを削除する際,アクセス履歴は削除されません。
JP1/SLMで対応するURIについて
JP1/SLMで対応するURIは,JP1/SLMのバージョンによって異なります。次のURIを基に,JP1/SLMのバージョンごとのURIの形式を示します。
scheme://authority path <?query> <#fragment>
対応する形式を次の表に示します。
表10‒4 JP1/SLMのバージョンごとに対応する形式 項番
URIを構成する要素
対応する形式
09-50
09-51以降
1
scheme
httpだけに対応します。httpsには対応していません。
2
authority
hostだけに対応します。portを指定した場合は,監視対象サービスの監視の開始時にエラーメッセージが表示されます。hostの長さは1〜255文字とし,255文字を超過する場合は先頭から255文字までを使用します。
host,portに対応します。hostの長さは1〜255文字とし,255文字を超過する場合は先頭から255文字までを使用します。portは0〜65,535の整数値に対応します。
3
path
対応していません。
パスの形式に対応します。パスの長さは1〜255文字とし,255文字を超過する場合は先頭から255文字までを使用します。全角文字は使用できません。UTF-8でURLエンコードした文字は使用できます。
4
query
対応していません。
クエリの形式に対応します。全角文字は使用できません。UTF-8でURLエンコードした文字は使用できます。
5
fragment
対応していません。
対応している形式だけがURIと見なされます。対応していない形式を指定した場合はその形式だけ無視されます。
なお,バージョンが09-51以降のJP1/SLM - ManagerまたはJP1/SLM - URと09-50のJP1/SLM - ManagerまたはJP1/SLM - URを混合したシステム構成の場合は,09-50のURIだけに対応します。
ループバックアドレスを指定したURI,またはホスト名にlocalhostを指定したURIは登録できません。サービス検出は実行できますが,検出時,[監視登録・削除]エリアの新規サービスにURIは表示されません。