9.8 jslmmgrdbcleanup(データベースのクリーンアップ)
機能
監視対象サービスの削除時に残った一部のデータや,データベースのエラー時に作成されたデータなど,データベース上の不要なデータを削除します。不要なデータを削除することで,データベースの空き容量を確保できます。
データベースの領域を効率的に利用するため,1日から1週間に1回を目安として定期的にデータベースのクリーンアップを実行することを推奨します。
このコマンドは,JP1/SLM - Managerの次のサービスが起動した状態で実行してください。
サービス「JP1/SLM - Manager DB Service」(サービス名:HiRDBEmbeddedEdition_JL0)
サービス「JP1/SLM - Manager Service」(サービス名:JP1_ITSLM_MGR_Service)
また,クラスタシステムの場合は,実行系サーバで実行してください。待機系サーバで実行するとエラーになります。
-rオプションを指定した場合,監視対象サービスを割り当てていないRDエリアを削除します。-rオプションを指定しない場合,RDエリア内の不要なデータは削除しますが,RDエリアは再利用するために残します。
このコマンドがメッセージログに出力するメッセージには,識別子として「jslmmgrdbcleanup」が設定されます。
メッセージログについては「7.2.4 メッセージログ」を参照してください。
コマンド実行時に出力されるメッセージについては,「11.3 メッセージの一覧」を参照してください。
形式
jslmmgrdbcleanup△[ -r ]
実行権限
OSのAdministratorsグループに属するユーザーアカウント
格納先フォルダ
JP1/SLM - Managerのインストール先フォルダ\mgr\bin\
引数
-r
データベース上の不要なデータを削除することに加えて,監視対象サービスを割り当てていないRDエリアを削除します。
注意事項
このコマンドの実行中は,jslmminfogetコマンド以外のコマンドを実行しないでください。
[アクセス履歴]は削除対象外となります。[アクセス履歴]を削除する際は,OS標準の削除コマンドなどを利用してください。
-
監視対象サービスを削除して,jslmmgrdbcleanupコマンドを実行しない場合には,該当する監視対象サービスが使用していたRDエリアは再利用されません。再利用可能なRDエリアがない場合,監視対象サービスを新規に登録した際,新規にRDエリアが作成されます。データベース領域の容量の見積りの際,監視対象サービス数に余裕を持たせていない場合には,監視対象サービスを削除したあと,jslmmgrdbcleanupコマンドを実行してRDエリアを再利用できるようにする必要があります。
-
-rオプションを指定した場合,このコマンド実行中に監視対象サービスの登録および削除の操作をしないでください。
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
データベースのクリーンアップが正常に終了しました。 |
1 |
データベースのクリーンアップに失敗しました。 |
130 |
キーボードの「Ctrl」キー+「C」キーで処理が中断されました。 |
使用例
C:\Program Files\HITACHI\JP1ITSLM\mgr\bin\jslmmgrdbcleanup