9.7 jslmmgrconnect(JP1/SLM - Managerの接続)
機能
JP1/SLM - Manager(Master)から接続対象とするJP1/SLM - Manager(Slave)へ接続要求を実施します。
JP1/SLM - Manager(Master)が異常終了して,JP1/SLM - Manager(Master)とJP1/SLM - Manager(Slave)の連携が解除された場合,このコマンドを実行することで再度連携させることができます。
このコマンドは,次の条件を満たした状態で実行してください。
-
JP1/SLM - Managerの次のサービスが起動している。
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サービス「JP1/SLM - Manager DB Service」(サービス名:HiRDBEmbeddedEdition_JL0)
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サービス「JP1/SLM - Manager Service」(サービス名:JP1_ITSLM_MGR_Service)
-
クラスタシステムの場合は,実行系サーバで実行してください。待機系サーバで実行するとエラーになります。
JP1/SLM – ManagerのMaster - Slave構成を使用している場合は,JP1/SLM - Manager(Master)に対してこのコマンドを実行してください。JP1/SLM - Manager(Slave)で実行した場合は,エラーになります。また,Single - Manager構成のJP1/SLM - Managerで実行した場合も,エラーとなります。
このコマンドがメッセージログに出力するメッセージには,識別子として「jslmmgrconnect」が設定されます。
メッセージログについては「7.2.4 メッセージログ」を参照してください。
コマンド実行時に出力されるメッセージについては,「11.3 メッセージの一覧」を参照してください。
形式
jslmmgrconnect△-a△IPアドレスまたはホスト名[△-p△ポート番号]
実行権限
OSのAdministratorsグループに属するユーザーアカウント
格納先フォルダ
JP1/SLM - Managerのインストール先フォルダ\mgr\bin\
引数
-a△IPアドレスまたはホスト名
接続対象とするJP1/SLM - Manager(Slave)のIPアドレスまたはホスト名を指定します。
IPアドレスまたはホスト名は次の形式で指定してください。
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ASCIIコードの0x20〜0x7e(制御文字以外)
-
1バイト以上256バイト以下(指定できるバイト数はWindowsに依存)
ただし,Windowsがホスト名に使用を禁止している文字は指定できません。
また,次に示すアドレスも指定できません。
-
0.0.0.0
-
127.0.0.1
-
255.255.255.255
指定した接続対象がSingle - Manager構成のJP1/SLM - Manager,またはMaster - Slave構成のJP1/SLM - Manager(Master)の場合はエラーとなります。
-p△ポート番号
接続対象とするJP1/SLM - Manager(Slave)のポート番号を指定します。
ポート番号は半角数字で5001〜65535を指定してください。このオプションを省略した場合は,ポート番号として「20904」が指定されます。
-aオプションでIPアドレスまたはホスト名を指定していない場合はエラーとなります。
注意事項
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次の操作はこのコマンドと排他関係になります。
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監視対象サービスの登録および削除
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Webトランザクションの登録および削除
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Webトランザクションの編集(順序の更新含む)
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レポートのテンプレートの追加,編集,コピー,および削除
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構成情報の更新
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システム性能の監視項目設定の保存
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サービス性能の監視設定
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システム性能の監視設定
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可用性監視の設定
コマンドの実行時に排他関係になる処理が実行されている場合は,コマンドがエラーとなり中断されます。コマンドの実行中に排他関係になる処理が実行された場合は,排他関係になる処理がエラーとなり中断されます。
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このコマンドの実行中は,jslmminfogetコマンドおよびjslmreportコマンド以外のコマンドを実行しないでください。
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このコマンドの実行を,コマンドを実行しているコマンドプロンプトを閉じる操作や,キーボードの「Ctrl」キー+「C」キーで中断しないでください。
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コマンドの実行を中断したあとは,データベースのロールバック処理が実行されるため,このコマンドや排他関係にあるコマンド,画面操作をロールバック処理中に実行すると,データベースエラーが発生します。コマンドの実行を中断したあとのコマンド実行および画面操作時にデータベースエラーが発生する場合は,しばらく待ってから再度実行してください。
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
JP1/SLM - Managerの接続が正常に終了しました。 |
1 |
JP1/SLM - Managerの接続に失敗しました。 |
130 |
キーボードの「Ctrl」キー+「C」キーで処理が中断されました。 |
使用例
C:\Program Files\HITACHI\JP1ITSLM\mgr\bin\jslmmgrconnect△-a△172.172.172.172△-p△20904