9.6　jslmmgrconfig（監視対象サービスの設定）

機能

このコマンドには次の機能があります。

• 監視対象サービスの監視構成の変更

• JP1/PFM構成情報およびシステム監視項目設定の取得

• JP1/PFM構成情報およびシステム監視項目設定の更新

• 監視対象サービスの監視設定の取得

• 監視対象サービスの監視設定の更新

• 監視対象サービスの追加

このコマンドは，次の条件を満たした状態で実行してください。

• JP1/SLM - Managerの次のサービスが起動している。

  • サービス「JP1/SLM - Manager DB Service」（サービス名：HiRDBEmbeddedEdition_JL0）

  • サービス「JP1/SLM - Manager Service」（サービス名：JP1_ITSLM_MGR_Service）

• 設定を変更する監視対象サービスの監視が停止している。

クラスタシステムの場合は，実行系サーバで実行してください。待機系サーバで実行するとエラーになります。

JP1/SLM - Manager(Slave)に対してコマンドを実行する場合，-tオプションで指定できるオプションはeditだけです。edit以外のオプションを使用した場合は，エラーになります。

-tオプションにsetを指定してコマンドを実行する場合は，事前に-tオプションにgetを指定して実行し，出力されるCSVファイルを引数に指定してください。この前提条件は，-mオプションでconfigまたはmonitorのどちらを指定する場合でも，それぞれの-mオプションごとに実行してください。-tオプションにgetを指定して実行しない状態で，setを指定して実行した場合はエラーになります。

このコマンドがメッセージログに出力するメッセージには，識別子として「jslmmgrconfig」が設定されます。

メッセージログについては「7.2.4　メッセージログ」を参照してください。

コマンド実行時に出力されるメッセージについては，「11.3　メッセージの一覧」を参照してください。

形式

• 監視対象サービスの監視構成の変更

  jslmmgrconfig△-t△edit
                △-g△サービスグループ名△-s△サービス名
                △-c△{ service△WebサーバのIPアドレス△JP1/SLM - URのIPアドレス△URI
                       | system }

• JP1/PFM構成情報およびシステム監視項目設定の取得

  jslmmgrconfig△-t△get△-m△config
                △-g△サービスグループ名△-s△サービス名
                △[ -r ]△-o△出力先のCSVファイルパス△[ -f ]

• JP1/PFM構成情報 およびシステム監視項目設定の更新

  jslmmgrconfig△-t△set△-m△config
                △[ -f ]△-i△入力元のCSVファイルパス

• 監視対象サービスの監視設定の取得

  jslmmgrconfig△-t△get△-m△monitor
                △-g△サービスグループ名△-s△サービス名
                △-type△{ service | system }△-o△出力先のCSVファイルパス△[ -f ]

• 監視対象サービスの監視設定の更新

  jslmmgrconfig△-t△set△-m△monitor
                △-i△入力元のCSVファイルパス

• 監視対象サービスの追加

  jslmmgrconfig△-t△add
                △[ -p△{ 登録先JP1/SLM - Managerのホスト名 | 登録先JP1/SLM - ManagerのIPアドレス } ]
                △-g△サービスグループ名△-s△サービス名
                △-c△{ service△WebサーバのIPアドレス△JP1/SLM - URのIPアドレス△URI
                        | system }

実行権限

OSのAdministratorsグループに属するユーザーアカウント

格納先フォルダ

JP1/SLM - Managerのインストール先フォルダ\mgr\bin\

引数

-g△サービスグループ名

監視対象サービスのサービスグループの名称を指定します。ただし，「‐」（ハイフン）で始まる名称は指定できません。

-s△サービス名

監視対象サービスの名称を指定します。ただし，「‐」（ハイフン）で始まる名称は指定できません。

-c

サービスの監視構成を異なる監視構成に変更します。指定方法を次に示します。

• service

  サービス監視構成の監視対象サービスを追加する場合，またはシステム監視構成の監視対象サービスをサービス監視構成に変更する場合に指定します。WebサーバのIPアドレス，URのIPアドレス，URI は次のように指定します。

  WebサーバのIPアドレス

  監視対象サービスを提供するWebサーバのIPアドレスを指定します。

  JP1/SLM - URのIPアドレス

  JP1/SLM - URのIPアドレスを指定します。

  URI

  監視対象サービスのURIを指定します。

  入力できる文字数は1〜255文字です。スペース，「"」「#」「<」「>」「?」「［」「\」「］」「^」「`」「{」「|」「}」，およびASCII文字以外は入力できません。なお，表記はRFC3986に従います。

  入力できるのはユーザーが実アクセスできるURIです。

  URIの末尾は必ず「/」にしてください。ただし，検出した直後のURIの末尾が「/」でない場合は，URIを編集しなければ，URIのすべてのパスを監視対象とする監視対象サービスとして登録できます。なお，URIは次のフォーマットで指定します。

  authority path

  それぞれの値の意味は，次のとおりです。

  authority

  host，portに対応します。hostの長さは1〜255文字とし，255文字を超過する場合は先頭から255文字までを使用します。portは0〜65,535の整数値です。portを指定しない場合は，すべてのportを対象にします。

  path

  パスの長さは1〜255文字とし，255文字を超過する場合は先頭から255文字までを使用します。全角文字は使用できません。UTF-8でURLエンコードした文字は使用できます。

• system

  サービス監視構成の監視対象サービスをシステム監視構成に変更する場合に指定します。システム監視構成への変更に伴い，次の項目は削除されます。

  • サービス性能の監視設定

  • Webトランザクション

  • サービス性能情報

  監視構成の変更前にアクセス履歴機能を使用しており，かつ変更後に登録済みのすべての監視対象サービスでアクセス履歴機能を使用しない場合は， JP1/SLM - URのシステム定義のプロパティ(accessLogFilePath)に指定したフォルダを手動で削除し，プロパティの指定も削除する必要があります。

-o△出力先のCSVファイルパス

取得した情報の出力先のファイルパスを指定します。取得した情報はCSV形式で出力します。ファイルパス名には，絶対ファイルパスが指定できます。

指定されたディレクトリが存在しないとエラーになります。

指定された出力ファイルがすでに存在する場合は，-fオプションの指定に従います。

CSVファイルの出力フォーマット

CSVファイルの出力フォーマットを次に示します。取得した情報によって，出力フォーマットが異なります。

• JP1/PFM構成情報およびシステム監視項目設定を取得した場合

  JP1/PFM構成情報およびシステム監視項目設定を取得した場合の出力フォーマットを次に示します。

  サービスグループ名,サービス名
  Registor,Business group,Host,Monitored target,Monitor item,Key field 1,Key field 2,Key field 3,Key field 4,Key field 5,Key field 6,Key field 7,Key field 8,Key field 9,Key field 10
  Register値,Business group値,Host値,Monitored target値,Monitor item値,Key field 1値,Key field 2値,Key field 3値,Key field 4値,Key field 5値,Key field 6値,Key field 7値,Key field 8値,Key field 9値,Key field 10値

  出力フォーマットのフォーマット情報を次に示します。

  表9‒3　出力フォーマットのフォーマット情報

  行番号	分類	説明
  1行目	サービス情報	取得対象サービスの情報
  2行目	データ部のヘッダ情報	データ部の項目情報
  3行目以降	データ部	データ部に入る実データ

  出力フォーマットの出力情報を次に示します。

  表9‒4　出力フォーマットの出力情報

  分類	項目	説明
  サービス情報	サービスグループ名	監視構成情報の取得対象サービスグループ名
  	サービス名	監視構成情報の取得対象サービス名
  データ部	Register値	次の値が出力されます。 0：指定したサービスに登録なし 1：指定したサービスに登録あり
  	Business group値	業務グループ名
  	Host値	ホスト名
  	Monitored target値	監視対象名
  	Monitor item値	監視項目名
  	Key field 1値〜Key field 10値	キー値 キー値を設定していない場合は空文字が出力されます。

• 監視対象サービスの監視設定を取得した場合

  監視対象サービスの監視設定（サービス監視設定またはシステム監視設定）を取得した場合の出力フォーマットを次に示します。

  サービス監視設定

  サービスグループ名,サービス名,service,Period値
  Monitored target,Avg.response-Reg,Threshold,Trend monitor-Reg,Trend monitor,Throughput-Reg,Threshold,Trend monitor-Reg,Trend monitor,Error rate-Reg,Threshold,Days in baseline calculation,Days till start,Error Predict. Settings-Reg(Avg. response),Sensitivity(Avg. response),Correlated items,Error Predict. Settings-Reg(Throughput),Sensitivity(Throughput),Error Predict. Settings-Reg(Error rate),Sensitivity(Error rate)
  Monitored target値,Avg.response-Reg値,Threshold値,Trend monitor-Reg値,Trend monitor値,Throughput-Reg値,Threshold値,Trend monitor-Reg値,Trend monitor値,Error rate-Reg値,Threshold値,Days in baseline calculation値,Days till start値,Error Predict. Settings-Reg(Avg. response),Sensitivity(Avg. response),Correlated items,Error Predict. Settings-Reg(Throughput),Sensitivity(Throughput),Error Predict. Settings-Reg(Error rate),Sensitivity(Error rate)
  

  出力フォーマットのフォーマット情報を次に示します。

  表9‒5　出力フォーマットのフォーマット情報

  行番号	分類	説明
  1行目	サービス情報	取得対象サービスの情報
  2行目	データ部のヘッダ情報	データ部の項目情報
  3行目以降	データ部	データ部に入る実データ

  出力フォーマットの出力情報を次に示します。

  表9‒6　出力フォーマットの出力情報

  分類	項目	説明
  監視設定情報	サービスグループ名 サービス名 service	取得したときに参照したサービスのサービス監視設定の情報です。
  外れ値検知の分析期間	Period値	設定している外れ値検知の分析期間を次のどちらかで出力します。 Short range：直近60日間 Long range：直近5年間
  対象	Monitored target値	指定したサービスが持っているサービス監視設定の対象を次のどちらかで出力されます。 All△Web△Access Web トランザクション名 Webトランザクション名は登録順に表示します。
  監視フラグ	Avg. response-Reg値 平均応答時間の有無 Trend monitor-Reg値 平均応答時間の有無（傾向監視） Throughput-Reg値 スループットの有無 Trend monitor-Reg値 スループットの有無（傾向監視） Error rate-Reg値 エラー率の有無 Error Predict. Settings(Avg. response) 値 平均応答時間の有無（外れ値検知） Error Predict. Settings(Throughput) 値 スループットの有無（外れ値検知） Error Predict. Settings(Error rate) 値 エラー率の有無	監視を実施しているかどうかの情報を次の値で出力されます。 0：監視フラグなし 1：監視フラグあり
  値入力	Threshold値 平均応答時間のしきい値 Trend monitor値 平均応答時間（傾向監視） Threshold値 スループットのしきい値 Trend monitor値 スループット（傾向監視） Threshold値 エラー率のしきい値 Days in baseline calculation値 ベースラインの蓄積日数 Days till start値 開始時期	設定している値が出力されます。
  感度入力	Sensitivity(Avg. response) 値 外れ値検知の応答時間の感度 Sensitivity(Throughput) 値 外れ値検知のスループットの感度 Sensitivity(Error rate) 値 外れ値検知のエラー率の感度	監視設定の感度の情報を次の値で出力されます。 l：低 m：中 h：高 大文字・小文字の区別はされません。
  相関項目	Correlated items値	応答時間との相関対象に設定している情報を次の値で出力されます。 NO：なし TH：スループット

  システム監視設定

  サービスグループ名,サービス名,system,Period値
  Host Name,Monitored target Name,Monitor item Name,SLO monitor-Reg,Threshold,Times exceeded,measured,Trend monitor-Reg,hours,Error Predict-Reg,Days in baseline calculation,Days till start,Sensitivity,Times exceeded,measured,Select
  Host Name値,Monitored target Name値,Monitor item Name値,SLO monitor-Reg値,Threshold値,Trend monitor値,Times exceeded値,measured値,Trend monitor-Reg値,hours値,Error Predict-Reg値,Days in baseline calculation値,Days till start値,Sensitivity値,Times exceeded値,measured値,Select値
  

  出力フォーマットのフォーマット情報を次に示します。

  表9‒7　出力フォーマットのフォーマット情報

  行番号	分類	説明
  1行目	サービス情報	取得対象サービスの情報
  2行目	データ部のヘッダ情報	データ部の項目情報
  3行目以降	データ部	データ部に入る実データ

  出力フォーマットの出力情報を次に示します。

  表9‒8　出力フォーマットの出力情報

  分類	項目	説明
  監視設定情報	サービスグループ名 サービス名 system	取得したときに参照したサービスのシステム監視設定の情報です。
  外れ値検知の分析期間	Period値	設定している外れ値検知の分析期間を次のどちらかで出力します。 Short range：直近60日間 Long range：直近5年間
  対象	Host Name値 監視対象ホスト名 Monitored target Name値 監視対象名 Monitor item Name値 監視項目名	指定したサービスが持っているシステム監視設定の対象です。
  監視フラグ	SLO monitor-Reg値 しきい値監視の有無 Trend monitor-Reg値 傾向監視の有無 Error Predict-Reg値 外れ値検知の有無	監視を実施しているかどうかの情報を次の値で出力されます。 0：監視フラグなし 1：監視フラグあり
  値入力	Threshold値 しきい値 Times exceeded値 しきい値の超過回数 measured値 しきい値の測定回数 hours値 傾向監視時間 Days in baseline calculation値 ベースラインの蓄積日数 Days till start値 外れ値検知の開始時期 Times exceeded値 外れ値検知の超過回数 measured値 外れ値検知の測定回数	設定している値が出力されます。
  感度入力	Sensitivity値	外れ値検知の感度の情報を次の値で出力されます。 l：低 m：中 h：高 大文字・小文字の区別はされません。
  基準選択	Select値	システム監視構成の場合に，ベースラインの作成の基準となる項目を選択するかを次の値で出力されます。 0：基準選択としない 1：基準選択とする

出力文字コード

UTF-8で出力されます。

-i△入力元のCSVファイルパス

更新情報の入力元のファイルパスを指定します。ファイルはCSV形式で入力します。ファイルパス名には，絶対ファイルパスが指定できます。

指定されたディレクトリが存在しないとエラーになります。

CSVファイルの入力フォーマット

CSVファイルの入力フォーマットを次に示します。更新する情報によって，入力フォーマットが異なります。

• JP1/PFM構成情報およびシステム監視項目設定を更新する場合

  JP1/PFM構成情報およびシステム監視項目設定を更新する場合の入力フォーマットを次に示します。

  サービスグループ名,サービス名
  Registor,Host,Business group,Monitored target,Monitor item,Key field 1,Key field 2,Key field 3,Key field 4,Key field 5,Key field 6,Key field 7,Key field 8,Key field 9,Key field 10
  Register値,Business group値,Host値,Monitored target値,Monitor item値,Key field 1値,Key field 2値,Key field 3値,Key field 4値,Key field 5値,Key field 6値,Key field 7値,Key field 8値,Key field 9値,Key field 10値,itemAddName値
  

  入力フォーマットのフォーマット情報を次に示します。

  表9‒9　入力フォーマットのフォーマット情報

  行番号	分類	説明
  1行目	サービス情報	更新対象サービスの情報
  2行目	データ部のヘッダ情報	データ部の項目情報
  3行目以降	データ部	データ部に入る実データ

  入力フォーマットの入力情報を次に示します。

  表9‒10　入力フォーマットの入力情報

  分類	項目	説明
  サービス情報	サービスグループ名	更新対象のサービスグループ名
  	サービス名	更新対象のサービス名
  データ部	Register値	Register値を次の値で入力します。 0：指定したサービスに登録しない 1：指定したサービスに登録する 2：指定したサービスから削除する
  	Business group値	業務グループ名
  	Host値	ホスト名
  	Monitored target値	監視対象名
  	Monitor item値	監視項目名
  	Key field 1値〜Key field 10値	キー値の入力。 キー値を設定していない場合は空文字を入力します。
  	itemAddName値	登録時に監視対象名の後ろに追加する文字列。Monitored target値とitemAddName値を結合した文字列が監視項目名になります。 キー値を指定する場合にだけこの項目の指定は有効となり，キー値を含まない監視項目の場合は指定を無視します。 この項目に指定できる文字サイズは，UTF-8形式で1024バイト以内です。

• 監視対象サービスの監視設定を更新する場合

  監視対象サービスの監視設定（サービス監視設定またはシステム監視設定）を更新する場合の入力フォーマットを次に示します。

  サービス監視設定

  サービスグループ名,サービス名,service,Period値
  Monitored target,Avg.response-Reg,Threshold,Trend monitor-Reg,Trend monitor,Throughput-Reg,Threshold,Trend monitor-Reg,Trend monitor,Error rate-Reg,Threshold,Days in baseline calculation,Days till start,Error Predict. Settings-Reg(Avg. response),Sensitivity(Avg. response),Correlated items,Error Predict. Settings-Reg(Throughput),Sensitivity(Throughput),Error Predict. Settings-Reg(Error rate),Sensitivity(Error rate)
  Monitored target値,Avg.response-Reg値,Threshold値,Trend monitor-Reg値,Trend monitor値,Throughput-Reg値,Threshold値,Trend monitor-Reg値,Trend monitor値,Error rate-Reg値,Threshold値,Days in baseline calculation値,Days till start値,Error Predict. Settings-Reg(Avg. response)値,Sensitivity(Avg. response)値,Correlated items値,Error Predict. Settings-Reg(Throughput)値,Sensitivity(Throughput)値,Error Predict. Settings-Reg(Error rate)値,Sensitivity(Error rate)値
  

  入力フォーマットの入力情報を次に示します。

  表9‒11　入力フォーマットのフォーマット情報

  行番号	分類	説明
  1行目	サービス情報	更新対象サービスの情報
  2行目	データ部のヘッダ情報	データ部の項目情報
  3行目以降	データ部	データ部に入る実データ

  入力フォーマットの入力情報を次に示します。

  表9‒12　入力フォーマットの入力情報

  分類	項目	説明
  監視設定情報	サービスグループ名 サービス名 service	更新時に参照するサービスのサービス監視設定の情報です。
  外れ値検知の分析期間	Period値	設定している外れ値検知の分析期間を次のどちらかで入力します。 Short range：直近60日間 Long range：直近5年間
  対象	Monitored target値	指定するサービスが持っているサービス監視設定の対象を次のどちらかで入力します。 All△Web△Access Web トランザクション名
  監視フラグ	Avg. response-Reg値 平均応答時間の有無 Trend monitor-Reg値 平均応答時間の有無（傾向監視） Throughput-Reg値 スループットの有無 Trend monitor-Reg値 スループットの有無（傾向監視） Error rate-Reg値 エラー率の有無 Error Predict. Settings(Avg. response)値 平均応答時間の有無（外れ値検知） Error Predict. Settings(Throughput)値 スループットの有無（外れ値検知） Error Predict. Settings(Error rate)値 エラー率の有無	監視を実施するかどうかの情報を次の値で入力します。 0：監視フラグなし 1：監視フラグあり 2：監視フラグ解除
  値入力	Threshold値 平均応答時間のしきい値 Trend monitor値 平均応答時間（傾向監視） Threshold値 スループットのしきい値 Trend monitor値 スループット（傾向監視） Threshold値 エラー率のしきい値 Days in baseline calculation値 ベースラインの蓄積日数 Days till start値 開始時期	更新したい値を入力します。 上限値を超えた値を設定した場合はエラーになります。
  感度入力	Sensitivity(Avg. response)値 外れ値検知の応答時間の感度 Sensitivity(Throughput)値 外れ値検知のスループットの感度 Sensitivity(Error rate)値 外れ値検知のエラー率の感度	監視設定の感度の情報を次の値で入力します。 l：低 m：中 h：高 大文字・小文字の区別はされません。
  相関項目	Correlated items値	応答時間との相関対象に設定する情報を次の値で入力します。 NO：なし TH：スループット

  システム監視設定

  サービスグループ名,サービス名,system,Period値
  Host Name,Monitored target Name,Monitor item Name,SLO monitor-Reg,Threshold,Times exceeded,measured,Trend monitor-Reg,hours,Error Predict-Reg,Days in baseline calculation,Days till start,Sensitivity,Times exceeded,measured,Select
  Host Name値,Monitored target Name値,Monitor item Name値,SLO monitor-Reg値,Threshold値,Trend monitor値,Times exceeded値,measured値,Trend monitor-Reg値,hours値,Error Predict-Reg値,Days in baseline calculation値,Days till start値,Sensitivity値,Times exceeded値,measured値,Select値
  

  入力フォーマットの入力情報を次に示します。

  表9‒13　入力フォーマットのフォーマット情報

  行番号	分類	説明
  1行目	サービス情報	更新対象サービスの情報
  2行目	データ部のヘッダ情報	データ部の項目情報
  3行目以降	データ部	データ部に入る実データ

  入力フォーマットの入力情報を次に示します。

  表9‒14　入力フォーマットの入力情報

  分類	項目	説明
  監視設定情報	サービスグループ名 サービス名 system	更新時に参照するサービスのシステム監視設定の情報です。
  外れ値検知の分析期間	Period値	設定している外れ値検知の分析期間を次のどちらかで入力します。 Short range：直近60日間 Long range：直近5年間
  対象	Host Name値 監視対象ホスト名 Monitored target Name値 監視対象名 Monitor item Name値 監視項目名	指定したサービスが持っているシステム監視設定の対象です。
  監視フラグ	SLO monitor-Reg値 しきい値監視の有無 Trend monitor-Reg値 傾向監視の有無 Error Predict-Reg値 外れ値検知の有無	監視を実施するかどうかの情報を次の値で入力します。 0：監視フラグなし 1：監視フラグあり 2：監視フラグ解除
  値入力	Threshold値 しきい値 Times exceeded値 しきい値の超過回数 measured値 しきい値の測定回数 hours値 傾向監視時間 Days in baseline calculation値 ベースラインの蓄積日数 Days till start値 外れ値検知の開始時期 Times exceeded値 外れ値検知の超過回数 measured値 外れ値検知の測定回数	更新したい値を入力します。 上限値を超えた値を設定した場合はエラーになります。
  感度入力	Sensitivity値	監視設定の感度の情報を次の値で入力します。 l：低 m：中 h：高 大文字・小文字の区別はされません。
  基準選択	Select値	システム監視構成の場合に，ベースラインの作成の基準となる項目を選択するかを次の値で入力します。 0：基準選択としない 1：基準選択とする ただし，「1」を指定できるのは，1ファイル内で1監視項目だけです。

入力文字コード

UTF-8で入力します。

-type

取得する監視設定を指定します。指定方法を次に示します。

• service

  サービス監視設定を取得する場合に指定します。

• system

  システム監視設定を取得する場合に指定します。

-f

このオプションは，同時に指定するオプションが-t△getか-t△setかによって，機能が異なります。

• 同時に指定するオプションが-t△getの場合

  -oオプションで指定する出力ファイルがすでに存在する場合に，出力ファイルを上書きするときに指定します。

  このオプションを省略した場合に出力ファイルが存在したときは，エラーになります。

• 同時に指定するオプションが-t△setの場合

  データベースに存在しない監視項目が構成情報を入力するCSVファイルにあった場合，CSVファイルから該当する監視項目を削除してから，監視項目を登録します。

-r

登録済みサービスの構成情報には存在しているが，JP1/PFMの構成情報に存在していない監視項目がある場合，登録済みサービスから監視項目を削除します。

このオプションを省略した場合に上記差分があったときは，エラーになります。

-p

監視対象サービスを登録するJP1/SLM - Managerを指定します。指定方法を次に示します。

• 登録先JP1/SLM - Managerのホスト名

  登録先JP1/SLM - Managerのホスト名を指定します。

• 登録先JP1/SLM - ManagerのIPアドレス

  登録先JP1/SLM - ManagerのIPアドレスを指定します。

登録先JP1/SLM - Managerのホスト名，およびIPアドレスの指定形式は，「5.6.2　編集できる定義」の「(1)　JP1/SLMで編集できる定義の一覧」に記載されている「managerHost」の指定範囲を参照してください。

-tオプションおよび-mオプションで指定できるオプション一覧を次に示します。

表9‒15　-tオプションおよび-mオプションで指定できるオプション一覧

-tオプションおよび-mオプション	指定できるオプション
	-g	-s	-c	-f	-o	-r	-i	-type	-p
-t△edit	◎	◎	◎	×	×	×	×	×	×
-t△get△-m△config	◎	◎	×	○	◎	○	×	×	×
-t△get△-m△monitor	◎	◎	×	○	◎	×	×	◎	×
-t△set△-m△config	×	×	×	○	×	×	◎	×	×
-t△set△-m△monitor	×	×	×	×	×	×	◎	×	×
-t△add	◎	◎	◎	×	×	×	×	×	○

（凡例）

◎：必ず指定します。

○：指定は任意です。

×：指定できません。

注意事項

• 次の操作および状態はこのコマンドと排他関係になります。

  • 監視対象サービスの検出開始および停止

  • 監視対象サービスの登録および削除

  • Webトランザクションの検出開始および停止

  • Webトランザクションの登録および削除

  • Webトランザクションの編集（順序の更新含む）

  • 変更対象となる監視対象サービスの監視が開始している状態

  • 監視対象サービスの監視開始および監視停止

  • レポートのテンプレートの追加，編集，コピー，および削除

  • 構成情報の更新

  • システム性能の監視項目設定の保存

  • サービス性能の監視設定

  • システム性能の監視設定

  • 可用性監視の設定

  コマンドの実行時に排他関係になる処理が実行されている場合は，コマンドがエラーとなり中断されます。コマンドの実行中に排他関係になる処理が実行された場合は，排他関係になる処理がエラーとなり中断されます。ただし，コマンド実行時に指定するオプションによって，上記操作と排他関係にはならないで処理が中断しないことがあります。

• このコマンドの実行中は，jslmminfogetコマンド以外のコマンドを実行しないでください。

• サービス監視構成からシステム監視構成へと変更した場合，サービスの性能情報が破棄され，システムの性能情報だけが残ります。

• 監視構成の変更によって不要となったデータベース上のデータを削除するために，このコマンドの実行後にjslmmgrdbcleanupコマンドの実行を推奨します。

• このコマンドの実行による変更を画面に反映させるためには，再ログインが必要です。再ログインせずに操作を続行した場合，KNAS15011-Eまたはデータベースの操作でエラーが発生した旨のメッセージを出力し，ログイン画面に戻ります。この場合は再ログインして操作を継続してください。

• Master - Slave構成でサービスグループ名およびサービス名が等しいサービスが複数ある場合，該当するサービスグループ名およびサービス名を指定してこのコマンドを実行しないでください。実行した場合，登録日時が最も新しいサービスがこのコマンドの対象になります。

• このコマンドの実行を，コマンドを実行しているコマンドプロンプトを閉じる操作や，キーボードの「Ctrl」キー＋「C」キーで中断しないでください。

• コマンドの実行を中断したあとは，データベースのロールバック処理が実行されるため，このコマンドや排他関係にあるコマンド，画面操作をロールバック処理中に実行すると，データベースエラーが発生します。コマンドの実行を中断したあとのコマンド実行および画面操作時にデータベースエラーが発生する場合は，しばらく待ってから再度実行してください。

• このコマンドで監視対象サービスの監視設定の更新をする場合，「ホスト名」「監視対象名」「監視項目名」の組み合わせがサービス内で一意になるように，更新情報の入力元ファイルで指定してください。

• このコマンドでJP1/PFM構成情報およびシステム監視項目設定の更新をする場合，登録後の「監視項目名」が重複しないように更新情報の入力元ファイルで指定してください。

戻り値

戻り値	説明
0	監視対象サービスの設定が正常に終了しました。
1	監視対象サービスの設定に失敗しました。
130	キーボードの「Ctrl」キー＋「C」キーで処理が中断されました。

使用例

• 監視対象サービスの監視構成の変更

  C:\Program Files\HITACHI\JP1ITSLM\mgr\bin\jslmmgrconfig△-t△edit△-g△GroupA△-s△ServiceA△-c△service△10.150.100.10△10.150.200.20 10.150.200.10/

• JP1/PFM構成情報およびシステム監視項目設定の取得

  C:\Program Files\HITACHI\JP1ITSLM\mgr\bin\jslmmgrconfig△–t△get△–m△config△–g△group1△–s△service△–f△–r△–o△C:\ITSLM\result.csv

• JP1/PFM構成情報 およびシステム監視項目設定の更新

  C:\Program Files\HITACHI\JP1ITSLM\mgr\bin\jslmmgrconfig△–t△set△–m△config△–f△–i△C:\ITSLM\result.csv

• 監視対象サービスの監視設定の取得

  C:\Program Files\HITACHI\JP1ITSLM\mgr\bin\jslmmgrconfig△–t△get△–m△monitor△–g△group1△–s△service△–type△service△–f△–o△C:\ITSLM\result.csv

• 監視対象サービスの監視設定の更新

  C:\Program Files\HITACHI\JP1ITSLM\mgr\bin\jslmmgrconfig△–t△set△–m△monitor△–i△C:\ITSLM\result.csv

• 監視対象サービスの追加

  C:\Program Files\HITACHI\JP1ITSLM\mgr\bin\jslmmgrconfig△–p△172.17.2.99△–g△Group1△–s△newser△–c△service△172.17.2.99△172.17.2.99△172.17.2.99/