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JP1 Version 11 JP1/Service Level Management


3.2.11 監視項目を設定する際の注意事項

〈この項の構成〉

(1) 登録されている監視対象の数が更新されるタイミング

複数人でJP1/SLM - Managerにログインしている場合に,1人のサービスグループ管理者が監視対象を登録または削除したとき,ほかの監視者の画面上に反映されるタイミングは,登録されている監視対象の数を更新したときとなります。登録されている監視対象数の更新は,再ログイン時を除いて,1人のサービスグループ管理者が削除した監視対象に対する,ほかの監視者の操作または画面の自動更新がきっかけとなります。また,登録されている監視対象数が更新されるまでは,1人のサービスグループ管理者が監視対象を登録・削除する前の状態が保持されます。

登録されている監視対象数が更新されるタイミングを次の表に示します。

表3‒9 登録されている監視対象数が更新されるタイミング

項番

ほかの監視者が操作する画面

更新されるタイミング

1

[ログイン]画面

  • 再ログインしたとき。

2

[ホーム]画面

  • [過去7日間の発生イベント一覧]エリアで,すでに削除された監視対象の[詳細]をクリックしたとき。

  • [過去7日間の発生イベント一覧]エリアで,すでに削除された監視対象のイベントの[状態]が[未読]になっている場合に[未読]をクリックしたとき。

  • 監視対象が削除されたあとに画面が自動更新されたとき。

3

[リアルタイム監視]画面

  • [サービス一覧]エリアで,すでに削除された監視対象を選択したとき(すでに削除された監視対象を選択していた場合,ほかのサービスを選択したあとに削除された監視対象を再選択したとき)。

  • [サービス性能情報]エリアで,すでに削除された監視対象を選択したとき。

  • すでに削除された監視対象のグラフを[性能グラフ]タブに表示していた場合に,[表示期間]を変更したとき。

  • すでに削除された監視対象のグラフを[性能グラフ]タブに表示していた場合に,[性能グラフ]タブの[問題調査]ボタンをクリックしたとき。

  • すでに削除された監視対象を[イベント]タブに表示していた場合に,[詳細]をクリックしたとき。

  • [イベント]タブで,すでに削除された監視対象のイベントの[状態]が[未読]になっている場合に[未読]をクリックしたとき。

  • 監視対象が削除されたあとに画面が自動更新されたとき。

4

[問題調査]画面

  • [サービス一覧]エリアで,すでに削除された監視対象を選択したとき(すでに削除された監視対象を選択していた場合,ほかの監視対象を選択したあとに削除された監視対象を再選択,または[図データ](リロード)ボタンをクリックしたとき)。

  • [イベント]タブで,すでに削除された監視対象の[詳細]をクリックしたとき。

  • [イベント]タブで,すでに削除された監視対象のイベントの[状態]が[未読]になっている場合に,[未読]をクリックしたとき。

  • [イベント]タブで,すでに削除された監視対象のイベントを表示している場合に[図データ](リロード)ボタンをクリックしたとき。

  • すでに削除された監視対象のグラフを[性能グラフ]タブに表示していた場合に,グラフをドラッグして履歴範囲を変更したとき。

  • すでに削除された監視対象のグラフを[性能グラフ]タブに表示していた場合に[表示期間]を変更したとき。

5

[レポート]画面

  • すでに削除された監視対象のレポートを表示したとき。

6

[設定]画面

  • [監視登録・削除]エリアを表示したとき。

  • [監視登録・削除]エリアで,監視対象サービスを登録または削除したとき(すでに[監視開始・停止]エリアを表示していた場合は[監視開始・停止]エリアを再表示したとき)。

  • [監視設定]エリア表示時の[サービス一覧]エリアで,すでに削除された監視対象を選択したとき(すでに削除された監視対象を選択していた場合,ほかの監視対象を選択したあとに削除された監視対象を再選択したとき)。

  • [監視設定]エリアで,すでに削除された監視対象に対する監視設定を登録したとき。

  • [Webトランザクション設定]エリアで,Webトランザクションを登録または削除したとき。

  • [Webトランザクション設定]エリアで,すでに削除されているWebトランザクションを選択して[編集]ボタンまたは[削除]ボタンをクリックしたとき。

  • [Webトランザクション設定]エリアで,すでに削除されている監視対象サービスのWebトランザクションを選択して[編集]ボタンまたは[削除]ボタンをクリックしたとき。

  • [監視開始・停止]エリアを表示したとき(すでに[監視開始・停止]エリアを表示していた場合は[監視開始・停止]エリアを再表示したとき)。

  • [監視開始・停止]エリアで,すでに削除された監視対象サービスの監視の開始または停止をしたとき。

更新されるタイミングに該当する操作をした場合は,エラーメッセージが表示されて,画面が更新されます。更新後の画面は,更新前に開いていた画面を表示させた直後の画面となります。更新前に入力していた数値などは保持されません。

(2) 監視項目名に表示される文字列(JP1/PFMと連携する場合)

監視項目名に表示される値は,ブラウザの言語設定が日本語で,かつJP1/PFMで「JP1/SLMに表示する監視項目名(日本語)」が指定されている場合,その値が表示されます。JP1/PFMで「JP1/SLMに表示する監視項目名(日本語)」が指定されていない,またはブラウザの言語設定が日本語以外の場合は,「JP1/SLMに表示する監視項目名(英語)」の値が表示されます。監視項目については,各JP1/PFM - AgentまたはJP1/PFM - RMのマニュアルを参照してください。

(3) JP1/SLMの画面上での単位表記の注意(JP1/PFMと連携する場合)

JP1/SLM上で表示するシステム性能の監視項目の単位は,ブラウザの言語設定が日本語で,かつJP1/PFMで「JP1/SLMに表示する監視項目の単位(日本語)」が指定されている場合,その値が表示されます。「JP1/SLMに表示する監視項目の単位(日本語)」が指定されていない,またはブラウザの言語設定が日本語以外の場合は,「JP1/SLMに表示する監視項目の単位(英語)」の値,またはカスタム監視項目定義で設定されている単位が表示されます。監視項目については,各JP1/PFM - AgentまたはJP1/PFM - RMのマニュアルを参照してください。

(4) JP1/SLMとJP1/PFMとで構成情報が異なる場合の注意(JP1/PFMと連携する場合)

JP1/PFMで,業務グループの参照権限を変更したり構成変更をしたりした場合も,JP1/SLM - Managerで業務グループを更新するまでの間は,JP1/SLM - Managerからは,変更前の参照権限で監視を開始または停止できてしまいます。監視を開始または停止する処理の対象となる業務グループについて,JP1/SLM - Managerで業務グループの構成情報を変更,および更新を実施しないで未反映の構成情報の変更があるまま監視の開始または停止を実施した場合のJP1/SLMの挙動を次に示します。

表3‒10 構成情報がJP1/PFMと異なる場合の挙動

項番

変更が未反映の構成情報

処理

JP1/SLMの挙動

1

業務グループの権限の追加

監視開始

監視開始に成功する。

2

監視停止

監視停止に成功する。

3

業務グループの権限の削除

監視開始

監視開始に成功する。

4

監視停止

監視停止に成功する。

5

ホストの追加

監視開始

JP1/SLMに反映済みの構成情報の監視項目に対して監視開始に成功する。

追加された未反映のホストの監視項目は処理されない。

6

監視停止

監視停止に成功する。

7

ホストの削除

監視開始

ログに構成情報が異なる旨のメッセージを出力し,削除されたホストの監視項目の監視開始に失敗する。

8

監視停止

ログに構成情報が異なる旨のメッセージを出力し,監視停止に成功する。

9

監視エージェントの追加

監視開始

JP1/SLMに反映済みの構成情報の監視項目に対して監視開始に成功する。

追加された未反映の監視エージェントの監視項目は処理されない。

10

監視停止

監視停止に成功する。

11

監視エージェントの削除

監視開始

ログに構成情報が異なる旨のメッセージを出力し,削除された監視エージェントの監視項目の監視開始に失敗する。

12

監視停止

ログに構成情報が異なる旨のメッセージを出力し,監視停止に成功する。

13

監視エージェントのデータモデルの変更

監視開始

ログに構成情報が異なる旨のメッセージを出力し,データモデルが変更になった監視エージェントの監視開始に失敗する。

14

監視停止

監視停止に成功する。

(5) 監視項目の表示名が同一の場合の注意(JP1/PFMと連携する場合)

JP1/PFMの設定で,複数の監視項目の表示名が同一の場合,JP1/SLMの画面上では監視項目の違いを判別できません。監視項目の表示名を変更したい場合は,JP1/PFM - Managerのカスタム監視項目の定義の値を変更してください。監視項目については,各JP1/PFM - AgentまたはJP1/PFM - RMのマニュアルを参照してください。

(6) 複数インスタンスレコードの監視項目について(JP1/PFMと連携する場合)

複数インスタンスレコードの監視項目は,監視エージェントによって異なります。監視エージェントごとの監視項目については,各JP1/PFM - AgentまたはJP1/PFM - RMのマニュアルを参照してください。

(7) JP1/PFMと連携して性能データを収集する場合の注意(JP1/PFMと連携する場合)

JP1/PFM - Web Consoleに接続して,システム性能に関するデータを参照するためには,JP1/PFM側のLogプロパティを「Yes」に設定しておく必要があります。詳細は「5.4.2 JP1/SLMからJP1/PFMの性能データの保存を設定する(JP1/PFMとの連携)」を参照してください。