文字のサイズ,書体,強調およびけい線の色はフィールドボックス単位で指定できます。文字の色やけい線の種別は,オブジェクトごとに指定できます。文字拡大(サイズ)および強調の例を次に示します。
なお,フィールドを斜体で配置する場合は,右端に1ますの余白が必要です。また,フィールドボックス内で文字を斜体にすると最後の文字が正しく表示されないことがありますが,実際の表示には影響しません。
![[図データ]](FIGURE/ZU020700.GIF)
フィールドボックス自体はAPとのインタフェースは持ちません。背景色などの表示属性はドローで定義します。
フィールドボックス内のオブジェクトのインタフェースについては,各オブジェクトの説明を参照してください。
フィールドボックスの中には次に示すオブジェクトを配置できます。
- 固定フィールド
- 出力フィールド
- 入出力フィールド
- 入出力日付フィールド/入出力時刻フィールド
- 出力日付フィールド/出力時刻フィールド
- 予約フィールド
- ポップアップフィールド
- トグルフィールド
- 塗りつぶしフィールド
- けい線
- フレーム
固定フィールドは,画面上の表のタイトルや注釈などの変化しないテキストを配置するときに使用します。固定のテキストとして,漢字を含めた日本語,または半角の英数字を設定できます。
- 表示形式
表示されている文字に対し,文字サイズを指定できます。
- 主な機能
- 使用目的の指定
表示する文字に応じて,ドロー上で使用目的(日本語,英数)を選べます。
- 複数行にわたるサイズの配置
行を折り返して複数行にわたるサイズで配置できます。ただし,文字の拡大や反復定義との併用はできません。
出力フィールドは,APで指定したデータを表示するときに使用します。キーボードやマウスを使用しての文字入力はできません。テキストの表示属性の標準値は文字色が「黒」,文字の拡大が「標準」です。指定できる表示属性の詳細については,「付録A 属性情報一覧」を参照してください。
- 表示形式
フィールドボックスのダイアログの基準文字サイズで,表示するデータの文字サイズを「大」「中」「小」から選べます。
- 主な機能
- 反復表示
一つのオブジェクトを縦または横方向に繰り返して定義できます。表形式で,同じ属性を並べるときなどに使用できます。反復を使用すると,同じ表示属性のオブジェクトを一つずつ配置するよりも効率良く定義できます。反復の操作は[Shift]キーを押しながらマウスをドラッグすることで,オブジェクトを縦方向に繰り返して定義できます。反復したオブジェクトのデータ項目は配列(COBOLの場合,OCCURS展開)となります。
- 使用目的の指定
表示する文字に応じて,使用目的(数字,英数,日本語)を選べます。
- 複数行にわたるサイズの配置
行を折り返して複数行にわたるサイズで配置できます。ただし,文字の拡大や反復定義との併用はできません。
- 出力データの編集
出力フィールドでは,埋字や桁寄せなどのデータの編集もできます。APがデータ有無コードを格納し,出力論理マップにセットした有効データの長さが出力フィールドデータ名の領域の長さより短い場合,出力フィールドデータ名の領域の余った部分を埋字に置き換えます。また,出力データを出力フィールドデータ名の領域の右側に格納するか,左側に格納するかは,桁寄せ向きに従います。
- 出力データ
出力フィールドに設定できるデータを次に示します。
- 数字
数字データ,数字編集データを表示できます。数字編集データは,指定したPICTURE句に従って表示されます(COBOLだけ有効)。
使用できるピクチャ文字:「*」「+」「−」「\」「9」「,」「.」「Z」「/」の組み合わせで指定します。
- 日本語
全角,または全角と半角の混在文字データを表示できます。
- 英数
半角の文字データを表示できます。
- 実行時の属性変更のAPインタフェース
出力フィールドの表示属性をAP実行時に変更できます。表示属性の動的変更については「1.5.6 表示属性の動的変更」を参照してください。
入出力フィールドは,キーボードなどからデータを入力するとき,およびAPから渡されるデータを表示するときに使用します。入出力するデータの意味に応じて,種類(使用目的,詳細目的)を選びます。
初期表示値(出力データ)を表示し,書き換えが必要な場合だけ入力するような使い方ができます。
テキストの表示属性の標準値は文字色が「黒」です。指定できる表示属性の詳細については,「付録A 属性情報一覧」を参照してください。
なお,入出力フィールドの詳細については「2.4.4 入出力テキストボックス」を参照してください。「入出力テキストボックス」は「入出力フィールド」と置き換えてお読みください。ここでは,入出力テキストボックスと異なる点を示します。
- 表示形式
入出力テキストボックスと同じです。ただし,入出力フィールドの場合,アンダードットが付きます。枠は付きません。また,入力データの長さが,入力開始位置から行の最後までの長さを超える場合,入力しきれないデータを継続行として次行に入力できます。このとき,データの入力開始位置はフィールドのどこであってもかまいません。
入出力フィールドが複数行にわたる場合,復改キーでカーソルの改行動作が行われます。改行入力属性を指定している場合,改行位置に改行コードが付きます。改行入力属性を指定していない場合,改行コードは付きません。
改行入力属性を指定している場合,データの途中の改行コードは,画面表示,および画面入力時に改行コードとして入出力されます。
改行入力属性を指定していない場合,データの途中の改行コードは,画面表示,および画面入力時に不当な文字データとして入出力されます。
なお,改行入力属性を指定している場合に,改行位置からフィールドの末尾までにデータが入力されている,または埋字に「LOW(X'00')」以外が指定されていると,改行コードが挿入されないことがあります。そのため,埋字に「LOW(X'00')」と指定するか,表示後に文字データ以降をフィールドキーでクリアしてください。
- (例1)
- アンダードットの例
![[図データ]](FIGURE/ZU023000.GIF)
- (例2)
- 複数行にわたるデータの例
![[図データ]](FIGURE/ZU023100.GIF)
- 反復表示
一つのオブジェクトを縦または横方向に繰り返して定義できます。表形式で,同じ属性を並べるときなどに使用できます。反復を使用すると,同じ表示属性のオブジェクトを一つずつ配置するよりも効率良く定義できます。反復の操作は[Shift]キーを押しながらマウスをドラッグすることで,オブジェクトを縦方向に繰り返して定義できます。反復したオブジェクトのデータ項目は配列(COBOLの場合,OCCURS展開)となります。
(d) 日付フィールドと時刻フィールド(入出力/出力)
日付フィールドと時刻フィールド(入出力)の詳細は「2.4.5 日付テキスト・フィールドと時刻テキスト・フィールド(入出力)」を参照してください。日付フィールドと時刻フィールド(出力)の詳細は「2.4.8 日付テキスト・フィールドと時刻テキスト・フィールド(出力)」を参照してください。
ポップアップフィールドは,決められた候補(メニュー項目)から一つを選択するときに使用します。メニュー項目に入力データの候補を表示することで,データの入力を補助します。入力するデータの内容が決まっている場合に使用することをお勧めします。なお,ポップアップフィールドの表示属性の詳細については「付録A 属性情報一覧」を参照してください。ポップアップフィールドの詳細については「2.4.10 ポップアップテキスト」を参照してください。その場合,「ポップアップテキスト」は「ポップアップフィールド」と置き換えてお読みください。ここでは,ポップアップテキストと異なる点を示します。
- 注
- ポップアップフィールドでは,ポップアップメニューファイルは利用できません。
- 表示形式
ポップアップテキストと同じです。ただし,枠は付きません。また,キー入力できる手動ポップアップのときは,アンダードットが付きます。
- (例)
![[図データ]](FIGURE/ZU023010.GIF)
- 反復表示
一つのオブジェクトを縦または横方向に繰り返して定義できます。表形式で,同じ属性を並べるときなどに使用できます。反復を使用すると,同じ表示属性のオブジェクトを一つずつ配置するよりも効率良く定義できます。反復の操作は[Shift]キーを押しながらマウスをドラッグすることで,オブジェクトを縦方向に繰り返して定義できます。反復したオブジェクトのデータ項目は配列(COBOLの場合,OCCURS展開)となります。
(f) トグルフィールド
「YES/NO」などの印を付けるためのオブジェクトです。表の各行末に配置して,「オン/オフ」や「済/未」を表す場合などに使います。トグルフィールドの詳細は「2.4.15 トグルフィールド」を参照してください。
(g) 塗りつぶしフィールド
フィールドボックス内の領域に色を付けるオブジェクトです。ほかのオブジェクトを重ねて配置できます。1行おきに色のパターンを付けて行を見やすくする場合などに使います。塗りつぶしフィールドの詳細は「2.4.23 塗りつぶしフィールド」を参照してください。
配置した複数のオブジェクトを区切ったり,強調させたりするオブジェクトです。けい線の詳細については「2.4.21 けい線」を参照してください。
フレームで指定した領域内の先頭行または先頭列にオブジェクトを配置すると,配置したオブジェクトがフレームで指定した行数分または列数分,反復表示されます。入出力フィールドと出力フィールドを1行として反復表示することもできます。APでは,この1列および1行を集団項目として扱います。また,論理マップでは反復表示されたオブジェクトを配列として展開します。
- 表示形式
フレーム自体は表示されません。ドロー上では,オブジェクトをまとめる点線の枠で表示されます。
![[図データ]](FIGURE/ZU023020.GIF)
- フレームに配置できるオブジェクト
GUIのフィールドボックスで設定するフレームに配置できるオブジェクトは次のとおりです。なお,フレームの1枠に範囲指定で選択した複数オブジェクトを移動・複写することはできません。コピーしてから貼り付けてください。
- 入出力フィールド
- 固定フィールド
- 出力フィールド
- 入出力日付・時刻フィールド,出力日付・時刻フィールド(デリミタ含む)
- 縦/横けい線
- ポップアップフィールド
- トグルフィールド
- フレームの操作
フレームのハンドル(■)をドラッグしたり,行または列を選択して行の高さや幅を変更できます。
- フレームの反復回数とサイズの変更
フレーム全体を選択し,表示されるハンドル(■)をドラッグします。
![[図データ]](FIGURE/ZU233100.GIF)
- 行の高さまたは列の幅の変更
フレームの先頭または最終以外の行(または列)をクリックし,行(または列)に表示されるハンドル(■)をドラッグします。フレーム内のすべての行の高さ(または列の幅)が変更されます。なお,拡大する場合は,あらかじめフレームの変更する方向の領域を空けておく必要があります。
![[図データ]](FIGURE/ZU233200.GIF)
- フレームの繰り返し間隔の変更
フレームの先頭または最終以外の行(または列)をクリックし,選択した行(または列)をドラッグします。フレームの行(または列)が1行(または1列)おきに繰り返されます。
![[図データ]](FIGURE/ZU233300.GIF)
- フレームへのオブジェクトの追加
1行目(または1列目)にオブジェクトを配置します。配置すると行(または列)方向にオブジェクトが繰り返されます。
![[図データ]](FIGURE/ZU233400.GIF)
- フレーム内のオブジェクトの削除
1行目(または1列目)のオブジェクトを選択します。行(または列)のオブジェクトが選択状態になったら[削除]を選択します。
![[図データ]](FIGURE/ZU233500.GIF)
- 塗りつぶしのフィールド選択する
塗りつぶしとオブジェクトのフィールドが重なっている場合に,塗りつぶしを選択したいとき,[Shift]キーを押しながらクリックすると,塗りつぶしが選択できます。
![[図データ]](FIGURE/ZU233600.GIF)
- APインタフェース
フレームは,APインタフェースは持ちません。フレーム内に配置された各オブジェクトのAPインタフェースは有効です。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2001, 2006, Hitachi, Ltd.