画面・帳票サポートシステム XMAP3 プログラミングガイド 画面編

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2.4.17 フィールドボックス

多量のデータをまとめて入出力するためのボックスオブジェクトです。

次のような場合に適しています。

なお,フィールドボックスの表示属性の詳細については,「付録A 属性情報一覧」を参照してください。

<この項の構成>
(1) 表示形式
(2) フィールドボックスの属性
(3) カーソル表示
(4) フィールドボックス内の文字とけい線
(5) APインタフェース
(6) フィールドボックス内のオブジェクト

(1) 表示形式

[図データ]

フィールドボックスは1画面に4個まで配置できます。

(2) フィールドボックスの属性

フィールドボックスでは次に示す表示属性などが指定できます。詳細は「付録A 属性情報一覧」を参照してください。

表示データ(プレーン)がボックスサイズより大きい場合,スクロールすることで全体を表示できます。

注※
フォーカスが位置づいていない状態でフィールドボックスのスクロールバーをマウスでスクロールしても,フィールドボックスにフォーカスは移動しません。フィールドボックスにフォーカスを位置づけたい場合は,[Tab]キーを押すか,表示データ(プレーン)の領域をマウスでクリックしてください。
入力可能なオブジェクトがフィールドボックス内に存在しない場合でも,キー操作でフィールドボックスをスクロールするため,フィールドボックスにフォーカスを移動できます。

(3) カーソル表示

入力可能なオブジェクトがフィールドボックス内に定義されている場合,そのオブジェクトすべてに標準属性または動的変更によって入力不可が指定され,フィールドボックス内に入力できるオブジェクトが一つもないときでも,フォーカスが位置づくとカーソルは表示されます。入力可能なオブジェクトがフィールドボックス内に定義されていない場合,カーソルは表示されません。

注※
入力可能なオブジェクトとは,入出力フィールド,入出力日付フィールド/入出力時刻フィールド,ポップアップフィールド,トグルフィールドを指します。

(4) フィールドボックス内の文字とけい線

文字のサイズ,書体,強調およびけい線の色はフィールドボックス単位で指定できます。文字の色やけい線の種別は,オブジェクトごとに指定できます。文字拡大(サイズ)および強調の例を次に示します。

なお,フィールドを斜体で配置する場合は,右端に1ますの余白が必要です。また,フィールドボックス内で文字を斜体にすると最後の文字が正しく表示されないことがありますが,実際の表示には影響しません。

[図データ]

(5) APインタフェース

フィールドボックス自体はAPとのインタフェースは持ちません。背景色などの表示属性はドローで定義します。

フィールドボックス内のオブジェクトのインタフェースについては,各オブジェクトの説明を参照してください。

(6) フィールドボックス内のオブジェクト

フィールドボックスの中には次に示すオブジェクトを配置できます。

(a) 固定フィールド

固定フィールドは,画面上の表のタイトルや注釈などの変化しないテキストを配置するときに使用します。固定のテキストとして,漢字を含めた日本語,または半角の英数字を設定できます。

(b) 出力フィールド

出力フィールドは,APで指定したデータを表示するときに使用します。キーボードやマウスを使用しての文字入力はできません。テキストの表示属性の標準値は文字色が「黒」,文字の拡大が「標準」です。指定できる表示属性の詳細については,「付録A 属性情報一覧」を参照してください。

(c) 入出力フィールド

入出力フィールドは,キーボードなどからデータを入力するとき,およびAPから渡されるデータを表示するときに使用します。入出力するデータの意味に応じて,種類(使用目的,詳細目的)を選びます。

初期表示値(出力データ)を表示し,書き換えが必要な場合だけ入力するような使い方ができます。

テキストの表示属性の標準値は文字色が「黒」です。指定できる表示属性の詳細については,「付録A 属性情報一覧」を参照してください。

なお,入出力フィールドの詳細については「2.4.4 入出力テキストボックス」を参照してください。「入出力テキストボックス」は「入出力フィールド」と置き換えてお読みください。ここでは,入出力テキストボックスと異なる点を示します。

(d) 日付フィールドと時刻フィールド(入出力/出力)

日付フィールドと時刻フィールド(入出力)の詳細は「2.4.5 日付テキスト・フィールドと時刻テキスト・フィールド(入出力)」を参照してください。日付フィールドと時刻フィールド(出力)の詳細は「2.4.8 日付テキスト・フィールドと時刻テキスト・フィールド(出力)」を参照してください。

(e) ポップアップフィールド

ポップアップフィールドは,決められた候補(メニュー項目)から一つを選択するときに使用します。メニュー項目に入力データの候補を表示することで,データの入力を補助します。入力するデータの内容が決まっている場合に使用することをお勧めします。なお,ポップアップフィールドの表示属性の詳細については「付録A 属性情報一覧」を参照してください。ポップアップフィールドの詳細については「2.4.10 ポップアップテキスト」を参照してください。その場合,「ポップアップテキスト」は「ポップアップフィールド」と置き換えてお読みください。ここでは,ポップアップテキストと異なる点を示します。

ポップアップフィールドでは,ポップアップメニューファイルは利用できません。
(f) トグルフィールド

「YES/NO」などの印を付けるためのオブジェクトです。表の各行末に配置して,「オン/オフ」や「済/未」を表す場合などに使います。トグルフィールドの詳細は「2.4.15 トグルフィールド」を参照してください。

(g) 塗りつぶしフィールド

フィールドボックス内の領域に色を付けるオブジェクトです。ほかのオブジェクトを重ねて配置できます。1行おきに色のパターンを付けて行を見やすくする場合などに使います。塗りつぶしフィールドの詳細は「2.4.23 塗りつぶしフィールド」を参照してください。

(h) けい線

配置した複数のオブジェクトを区切ったり,強調させたりするオブジェクトです。けい線の詳細については「2.4.21 けい線」を参照してください。

(i) フレーム(横/縦繰り返し)

フレームで指定した領域内の先頭行または先頭列にオブジェクトを配置すると,配置したオブジェクトがフレームで指定した行数分または列数分,反復表示されます。入出力フィールドと出力フィールドを1行として反復表示することもできます。APでは,この1列および1行を集団項目として扱います。また,論理マップでは反復表示されたオブジェクトを配列として展開します。