画面・帳票サポートシステム XMAP3 プログラミングガイド 画面編
入出力テキストボックスは,キーボードなどからデータを入力するとき,およびAPから渡されるデータを表示するときに使用します。入出力するデータの意味に応じて,種類(使用目的,詳細目的)を選びます。
初期表示値(出力データ)を表示し,書き換えが必要な場合だけ入力するような使い方ができます。
ボックスの表示属性の標準値は背景色が「白」です。テキストの表示属性の標準値は文字色が「黒」です。なお,入出力テキストボックスの表示属性の詳細については「付録A 属性情報一覧」を参照してください。
表示形式は,扱うデータの種別によって次のように変わります。
扱うデータの種類を決めたり,空白の使い方を指定して,入力データをチェックします。
使用目的によって,入力データをチェックできます。使用目的と入力データの関係については,「付録A.9 表示属性の解説」の表A-8を参照してください。
詳細目的を指定して,使用目的よりも細かいチェック条件が指定できます。詳細目的とデータ型および入力できる文字の関係については,「付録A.9 表示属性の解説」の表A-9を参照してください。
データに対して挿入する空白を,半角だけにするか全角だけにするか混合にするかで指定します。選べる項目は,使用目的および詳細目的に応じて異なります。「禁止」を指定すると,空白の入力はできません。空白入力については,「付録A.2 キーエントリ・ラベル系オブジェクトの表示属性一覧(テキストとフィールド)」を参照してください。
画面属性ダイアログの「イベント通知コード」設定の「動作」に「AP通知(確定)」を指定している場合,画面確定時に「入力必須」を指定したテキスト・フィールドの内容が入力されているかがチェックされます。ヘルプの表示など,一時的に入力を中断してAPに通知を返すときは,「AP通知(中断)」「AP通知(取消)」を使用して,「入力必須」を指定したテキスト・フィールドが未入力でもチェックされないようにできます。
入出力テキストの使用目的が「金額」「数値」「日付」および「時刻」の場合,[閉じる]ボタンで画面を確定した表示画面からAPに制御が渡るとき,画面上のデータは保証されません。再表示時に前回と同じ内容を表示させたい場合は,明示的にオブジェクトの値を設定するか,画面属性ダイアログの「入力・選択状態の扱い」で「初期設定」を指定してください。
遷移条件が指定できます。
APの入力論理マップには次の内容を格納します。
実際にキー入力した文字のバイト数(半角の桁数)が入ります。入力バイト数格納項目については「5.3.8 入力バイト数格納項目の論理マップ生成規則とマッピング規則」を参照してください。
XMAP3での入出力テキスト・フィールドの定義と,APでの実行結果の関係を次の表に示します。
表2-8 入出力テキスト・フィールドとAPの実行結果例
適用例 | ドローでの定義 | 実行結果 | |||
---|---|---|---|---|---|
使用 目的 |
詳細目的 (空白入力) |
キーボード の入力 |
表示結果 | 論理マップ 格納形式 |
|
数字 コード |
数字 | 数字 | 1234 | ||
+123 | エラー | ||||
英数 コード |
英数 | 英大・数 | A001 | ||
*001 | エラー | ||||
名前 | 日本語 | 混在 (一部&全桁(半角)) |
日△△立 | ||
漢字 (禁止) |
日立 | ||||
漢字 (禁止) |
△△日立 | エラー | |||
数量 | 数値 | 数字 | 12 | ||
数字・数字記号 | +12 | ||||
金額 | 金額 | 数字 | 1234 | ||
+1234 | エラー | ||||
フリガナ | カナ | カナ・英大・マイナス・長音 | |||
エラー | |||||
パスワード | パスワード | 半角 | 1234 | ||
IDカード | MCR | 半角 | >1234 |
出力時のAPインタフェースについては,「2.4.7 出力テキストボックス」を参照してください。
入出力テキストボックスでは,表示属性をAP実行時に変更できます。表示属性の動的変更については「1.5.6 表示属性の動的変更」を参照してください。
使用目的が「金額」または「数値」で,詳細目的が「小数点付き」または「符号・小数点付き」の場合の小数点入力時の動きについて,使用目的が「金額」の場合の例を次に示します。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2001, 2006, Hitachi, Ltd.