画面・帳票サポートシステム XMAP3 プログラミングガイド 画面編

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2.4.5 日付テキスト・フィールドと時刻テキスト・フィールド(入出力)

日付時刻を表すデータを入出力するオブジェクトです。キーボードなどからデータを入力します。また,APから渡される可変のデータを表示できます。

表示されている出力データを必要に応じて編集したり,日付や時刻を表記する形式(表示書式)を選んだりできます。また,入出力対象にする単位(年/月/日,時/分/秒)なども指定できます。

<この項の構成>
(1) 表示形式(数字表示)
(2) 表示形式(元年表示)
(3) 表示形式の例
(4) データのチェック
(5) データ入力後の動作
(6) 画面確定時のチェック
(7) 入力とAPインタフェース
(8) 出力時のAPインタフェース
(9) 表示属性の動的変更

(1) 表示形式(数字表示)

[図データ]

(2) 表示形式(元年表示)

[図データ]

(3) 表示形式の例

日付および時刻を入力するとき,出力するときおよび格納するときのデータの形式や,入出力の対象にする単位(年/月/日,時/分/秒)はドローで定義します。ドローで定義した入力形式を基に,キーボードから入力されたデータはチェックされ,出力形式(表示書式)を基に,APから渡されるデータは表示されます。また,データは格納形式に従ってAPに格納されます。日付および時刻の入力形式と格納形式の詳細については「付録A.9 表示属性の解説」の表A-10および表A-11を参照してください。

(4) データのチェック

キーボードから入力した日付および時刻のデータをチェックします。なお,西暦下2桁(YY)の場合に「00」を指定すると,西暦2000年(うるう年)とみなされます。

(a) チェック範囲
(b) 時刻のチェック

時刻を「HH」「MM」「SS」に分け,それぞれの数字に対し最小値から最大値の範囲でチェックします。「HH」「MM」「SS」がそれぞれ「0〜23」「0〜59」「0〜59」を超えている場合,入力エラーになります。

(5) データ入力後の動作

次に示す項目で,データを入力したあとのフォーカス・カーソルの遷移や,APへ制御を返すタイミングなどを定義します。

(6) 画面確定時のチェック

画面属性ダイアログの「イベント通知コード」設定の「動作」に「AP通知(確定)」を指定している場合,画面確定時に「入力必須」を指定したテキスト・フィールドの内容が入力されているかがチェックされます。ヘルプの表示など,一時的に入力を中断してAPに通知を返すときは,「AP通知(中断)」「AP通知(取消)」を使用して,「入力必須」を指定したテキスト・フィールドが未入力でもチェックされないようにできます。

(7) 入力とAPインタフェース

デリミタ(/や−など)を除いた形式のデータをAPに渡します。和暦の場合は,先頭に元号を指定します。時刻の場合は,24時間表示で入力します。

(例)
[図データ]

「年月日」および「時刻」のデータは一まとまりに扱われます。「年」「月」「日」および「時」「分」「秒」それぞれのデータを分けて扱いたいときには入出力日付テキストまたは入出力時刻テキストの属性を定義するダイアログで下位項目を設定してください。入出力日付テキスト・フィールドまたは入出力日付テキスト・フィールドでの下位項目の利用については「6.2.11 下位項目を利用した日付テキスト・フィールドと時刻テキスト・フィールド(入出力)」を参照してください。

(8) 出力時のAPインタフェース

下位項目を指定してデータを細分化できます。下位項目はデータ型が「文字(XX)」のときに設定できます。

(9) 表示属性の動的変更

入出力の日付・時刻は,表示属性をAP実行時に変更できます。表示属性の動的変更については「1.5.6 表示属性の動的変更」を参照してください。