Hitachi Protection Manager Software Console ユーザーズガイド
Protection Manager Consoleを使用して,Exchangeデータベースに対して次の操作を実行できます。
- バックアップ※
- 一つのストレージサブシステムの中で,Exchangeデータベースを,主ボリュームから副ボリュームにバックアップできます。バックアップは,データベース全体またはストレージグループ単位で実行できます。
- Exchange 2000 ServerまたはExchange Server 2003 Standard Editionの場合は,データベース全体をバックアップします。Exchange 2000 Enterprise Server,Exchange Server 2003 Enterprise Edition,またはExchange Server 2007の場合は,データベース全体またはストレージグループ単位でバックアップします。
- また,バックアップジョブを登録することで,指定したスケジュールに従って,バックアップを自動実行できます。
- Exchangeデータベースのバックアップは,データベースサーバのProtection Manager Consoleから実行します。
- Exchangeデータベースのバックアップ時には,次のオプションが指定できます。
- [Backup Comment](バックアップコメント)
- [Generation Name](世代識別名)
- [Backup Mode](バックアップモード):Cold,Online,VSS
- [Truncate Transaction Log](トランザクションログの削除)
- [Cluster Option](クラスタオプション):Offline,Online
- [Source Storage Group](対象ストレージグループ):All,Select
- [Eventlog checking before backup](イベントログチェック)
- [Advanced Options](ユーザースクリプトの設定)
- [Job Registration](バックアップジョブの登録)
- バックアップ時に指定できるオプションについては,「6.4.1 Exchangeデータベースのバックアップオプション」を参照してください。
- リストア※
- Exchangeデータベースを副ボリュームから主ボリュームにリストアできます。リストアは,データベース全体,ストレージグループ単位,またはインフォメーションストア単位で実行できます。
- リストア処理では,再同期することでデータの複写が行われ,主ボリュームの内容が副ボリュームの内容と同じになります。このリストア処理は,リストアの対象となっているデータベースとファイルシステムをアンマウントした状態で行われ,処理の終了後はマウントされます。
- クラスタ構成の場合には,バックアップ対象のデータベースを含むリソースとディスクリソースをオフラインにして,ボリュームがリストアされます。リストアが終了すると,ディスクリソースがオンラインにされ,そのあとデータベースを含むクラスタリソースがオンラインにされます。
- Exchangeデータベースのリストアは,データベースサーバのProtection Manager Consoleから実行します。
- Exchangeデータベースのリストア時には,次のオプションが指定できます。
- [Source Storage Group / Information Store](対象ストレージグループ,および対象インフォメーションストア):All,Select
- [Roll Forward](リカバリ)
- [Force](強制)
リストア時に指定できるオプションについては,「6.4.2 Exchangeデータベースのリストアオプション」を参照してください。
- バックアップジョブの操作
- バックアップジョブを登録できます。また,バックアップジョブを登録したあとに,オプションの変更やバックアップジョブの削除などの操作ができます。バックアップジョブの操作については「6.5 バックアップジョブの操作」を参照してください。
- コピーグループのロック
- 特定のコピーグループの内容を保持(ロック)できます。コピーグループをロックする方法については「6.6 コピーグループをロックする」を参照してください。
- ロック時には,次のオプションが指定できます。
- [Lock Mode](ロックモード):Lock,Unlock
- コピーグループの再同期
- 特定のコピーグループを再同期できます。コピーグループを再同期する方法については「6.7 コピーグループを再同期する」を参照してください。
- 副ボリュームのマウント
- バックアップサーバのProtection Manager Consoleから,副ボリュームをマウントできます。副ボリュームのマウント方法については「6.8.1 副ボリュームをマウントする」を参照してください。
- 副ボリュームのアンマウント
- バックアップサーバのProtection Manager Consoleから,副ボリュームをアンマウントできます。副ボリュームのアンマウント方法については「6.8.2 副ボリュームをアンマウントする」を参照してください。
- アプリケーション情報の参照
- アプリケーション情報を参照できます。アプリケーション情報の参照方法については「6.1.2 アプリケーション情報を参照する」を参照してください。
- カタログ情報の参照
- カタログ情報を参照できます。カタログ情報の参照方法については「6.1.3 カタログ情報を参照する」を参照してください。
- バックアップジョブ情報の参照
- バックアップジョブ情報を参照できます。バックアップジョブ情報の参照方法については「6.1.4 バックアップジョブ情報を参照する」を参照してください。
- アプリケーション情報,カタログ情報,またはバックアップジョブ情報のファイルへの出力
- データベースサーバのProtection Manager Consoleから,アプリケーション情報,カタログ情報,またはバックアップジョブ情報の表示内容をファイル(タブで区切られた形式)に出力できます。
- 注※
- データベースサーバとバックアップサーバから構成されるシステムの場合,バックアップ操作,リストア操作はデータベースサーバだけから実行できます。
- この節の構成
- 6.4.1 Exchangeデータベースのバックアップオプション
- 6.4.2 Exchangeデータベースのリストアオプション
- 6.4.3 Exchangeデータベースのバックアップとリストアの運用例
- 6.4.4 ストレージグループを副ボリュームへバックアップする(コールドバックアップの場合)
- 6.4.5 ストレージグループを副ボリュームへバックアップする(オンラインバックアップの場合)
- 6.4.6 ストレージグループを副ボリュームへバックアップする(VSSを使用する場合)
- 6.4.7 ストレージグループを主ボリュームにリストアする