Hitachi Protection Manager Software Console ユーザーズガイド
副ボリュームをマウントするには,そのボリュームの属するコピーグループの名前を調べる必要があります。コピーグループの名前は,次の方法で確認できます。
コピーグループの名前を確認するには:
- ファイルサーバまたはデータベースサーバ側のProtection Manager Consoleで,Backup Catalog Viewを表示します。
Backup Catalog Viewの表示項目については,「(1) Backup Catalog Viewの表示項目」を参照してください。- 目的のファイルシステムまたはデータベースインスタンスと,そのバックアップIDのレコードを選択し, Backup Detail Informationウィンドウを表示します。
- リストの[Pair Name]欄からコピーグループの名前を確認します。
- 注意事項
- ファイルシステムとしてフォーマットされていない副ボリュームやミラー状態の副ボリュームはマウントできません。
なお,VxVM環境でのダイナミックディスク構成の副ボリュームをマウントする場合は,事前にコピーグループマウント定義ファイルを作成する必要があります。ダイナミックディスク構成の副ボリュームをすべて自動的にマウントする場合は,該当するディスクグループを構成するコピーグループのうち一つを指定します。二つ以上指定した場合は,エラーになります。
コピーグループマウント定義ファイルの詳細については,マニュアル「Hitachi Protection Manager Software ユーザーズガイド」を参照してください。
このあと,バックアップサーバのProtection Manager Consoleから次のように操作します。
副ボリュームをマウントするには:
- バックアップサーバ側のProtection Manager Consoleを起動します。
起動時に<タブ名>ウィンドウの上部にメッセージが表示されたり,KAVX11005-Wのメッセージが出力されたりする場合があります。セットアップが完了している場合は,マウント操作には問題ありませんので,次の手順を続行してください。- [アクション(A)]-[マウント(M)]を選択します。
Mountダイアログボックスが表示されます。Mountダイアログボックスでは,マウントする副ボリュームを設定します。- マウントする副ボリュームを設定します。
マウントしたい副ボリュームが複数ある場合には,複数指定できます。ただし,マウントポイントにディレクトリパスを指定する場合は,ディレクトリパスの依存関係を考慮した順番で記入してください。マウントは上から順番に実行されます。
- [Pair Name]
マウントしたい副ボリュームの属するコピーグループ名を入力します。- [Mount Point]
副ボリュームをマウントするマウントポイントディレクトリ名を,ドライブ文字またはドライブ文字から始まる絶対パスで指定します。Windowsでディレクトリ名に使用できる文字(ただし,空白,2バイト文字,半角かたかなは使用できません)で指定してください。
ドライブ文字を指定すると,指定したドライブを基点とした未使用のドライブがアルファベット順に検索され,マウントされます。
パスの末尾に「\」がない場合でも,「\」が指定されているものとみなされます。例えば,「D:」と「D:\」は同じドライブとみなされます。また,「D:\MOUNTDIR」と「D:\MOUNTDIR\」は同じディレクトリとみなされます。
Mount Pointを指定しないと,マウント実行時に使用されていないドライブにマウントされます。
Pair NameとMount Pointの入力行は,次の操作で編集できます。また,Pair NameとMount Pointの入力行は,右クリックのメニューからも操作できます。
- [Insert]キー
選択している行の上に入力行を追加します。- [Tab]キー
[PairName]欄を選択している場合,[MountPoint]欄に移動します。[MountPoint]欄を選択している場合,次の行の[PairName]欄に移動します。次の行がないときには,入力行が新規に追加されます。- [Delete]キー
選択している入力行を削除します。複数選択している場合は,複数削除できます。
- 行を挿入
選択している行の上に入力行を追加します。- 行を削除
選択している行を削除します。複数選択している場合は,複数削除できます。- [OK]ボタンをクリックします。
マウントの実行を確認するダイアログボックスが表示されます。- 入力したコピーグループの名前,マウントポイントが適切であれば,[OK]ボタンをクリックします。
マウント処理が始まります。マウント処理中にProtection Manager Consoleを終了しても,コマンドプロセスは中断されません。
マウント処理が完了すると,マウントの完了を示すダイアログボックスが表示されます。マウント処理の実行中は,[Mount Point]欄には何も表示されません。マウントが完了すると,[Mount Point]欄にマウントポイント名が表示されます。アンマウントを実施することが前提の場合,マウント対象となったコピーグループの入力内容を保存しておくことをお勧めします。
マウントに失敗すると,エラーを示すダイアログボックスが表示され,マウントの実行が中断されます。Mountダイアログボックスには,マウントが成功したマウントポイントだけが表示されます。