Hitachi Protection Manager Software Console ユーザーズガイド

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6.3.5 SQL Serverデータベースを主ボリュームにリストアする

SQL Serverデータベースを副ボリュームから主ボリュームにリストアします。

注意事項
  • SQL Serverデータベースを構成するドライブ名がバックアップ時と異なる場合,コマンドがエラーになります。リストアする前に,アプリケーション詳細情報を参照し,リストア先のドライブ名が一致しているか確認してください。
  • リカバリは,Protection Manager Consoleから実行できません。drmsqlrecoverコマンドまたはdrmsqlrecovertoolコマンドを使用してリカバリを実行してください。詳細は,マニュアル「Hitachi Protection Manager Software ユーザーズガイド」および「Hitachi Protection Manager Software コマンドリファレンス」を参照してください。
  • 名称を変更したSQL Server データベースに対してリストアを実行する場合,必ずリストア対象のSQL Server データベースをデタッチしてください。デタッチしないでリストアした場合,リストアが正常に終了しないで,リストアしたあとのSQL Server データベースが使用できなくなることがあります。SQL Serverデータベースが使用できなくなったときは,データベースをデタッチしてからリストアを再実行してください。

SQL Serverデータベースをリストアするには:

  1. データベースサーバ側のProtection Manager Consoleを起動して,[Backup Catalog View]タブをクリックします。
    Backup Catalog Viewが表示されます。Backup Catalog Viewの表示項目については,「(1) Backup Catalog Viewの表示項目」を参照してください。
  2. リストア対象となるSQL Serverデータベースインスタンスを選択します。
    Backup ID,Backup Time,Instance,Commentなどを参考に,リストア対象の行を選択します。

    補足説明
    このSQL Serverデータベースインスタンスの詳細情報を確認する必要がある場合には,Backup Catalog Viewの[Show Backup Detail Information]ボタンをクリックします。Backup Detail Informationウィンドウが表示され,詳細情報を参照できます。
  3. Backup Catalog Viewの[Restore]ボタンをクリックします。
    Restore SQLダイアログボックスが表示されます。Restore SQLダイアログボックスでは,リストアオプションを設定します。
  4. リストアオプションを設定します。
    • [Source Database]
      すべてのユーザーデータベースをリストアする場合は[All]ラジオボタンを選択します。特定のユーザーデータベースだけをリストアする場合は[Select]ラジオボタンを選択し,リストボックスからユーザーデータベースを選択します。リストボックスには,バックアップ時に指定したデータベースが表示されます。データベースの選択では,必ず同じ論理ボリュームに含まれるすべてのデータベースを指定してください。指定しない場合,リストアはエラー終了します。
    • [Target Instance]
      バックアップ元と異なる名称のSQL Serverインスタンスにリストアする場合は,コンボボックスに表示される登録済みのインスタンス名の中から対象のインスタンス名を選択します。
    • [Resync Mode]
      Resyncでリストアする場合は[Resync]ラジオボタンを選択します。No Resyncでリストアする場合は[No Resync]ラジオボタンを選択します。
    • [Force]
      [Resync Mode]で[Resync]ラジオボタンを選択した場合,主ボリュームが,バックアップを取ったときのボリュームと異なっていても,その主ボリュームにリストアするときは,[Force]チェックボックスをオンにします。ボリュームを入れ替えてLDEV番号が変わった場合など,通常ではリストアできないときにだけ指定してください。
    • [Undo]
      データベースをスタンバイモードとしてリストアする場合に[Undo]チェックボックスをオンにします。
      Undoオプションを指定してリストアを実行すると,データベースがスタンバイモード(読み取り専用状態)でリストアされるため,内容を参照できるようになります。これに対して,Undoオプションを指定しないでリストアを実行すると,データベースはローディング状態となり,内容を参照できません。
      リストアしたデータベースの内容を確認した上でリカバリを実行したい場合は,Undoオプションを指定してください。
    • [Check host name]
      ホスト名をチェックする場合は,[Check host name]チェックボックスをオンにします。
  5. [OK]ボタンをクリックします。
    リストアの実行を確認するダイアログボックスが表示されます。
  6. リストア処理を開始する場合には[OK]ボタンをクリックします。
    リストア処理が始まります。リストア処理中にProtection Manager Consoleを終了しても,コマンドプロセスは中断されません。
    リストア処理中は,リストアの対象となるボリュームのコピーの進行状況が[Progress]に表示されます(リストア処理の進行状況ではありません)。このため,0%と100%の表示前後に時間が掛かる場合があります。進行状況は目安としてください。
    ローカル起動の場合には,[Progress Detail]にリストア処理の進行状況を示すメッセージが表示されます。
    リストアの実行が完了すると,リストアの完了を示すダイアログボックスが表示されます。

    図6-17 Restore SQLダイアログボックス

    [図]

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