Hitachi Protection Manager Software Console ユーザーズガイド

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6.4.4 ストレージグループを副ボリュームへバックアップする(コールドバックアップの場合)

Protection Manager for Exchange(2000/2003版)を使用して,Exchangeデータベースのストレージグループを主ボリュームから副ボリュームへコールドバックアップする例について説明します。この例では,データベースサーバ「DBServer_A」のストレージグループ「STR1」と「STR2」を副ボリュームへバックアップします。

注意事項
常時スプリット運用の場合,バックアップの前にコピーグループを再同期する必要があります。常時ペア運用の場合は,バックアップの前にコピーグループを再同期する必要はありません。テープバックアップが終了してから,コピーグループを再同期して,初期状態に戻してください。再同期の方法については,「6.7 コピーグループを再同期する」を参照してください。

ストレージグループをバックアップするには:

  1. データベースサーバ側のProtection Manager Consoleを起動して,[Application View]タブをクリックします。
    Application Viewが表示されます。Application Viewの表示項目については,「(1) Application Viewの表示項目」を参照してください。
  2. バックアップ対象となるExchangeデータベースインスタンスを選択します。
    ここでは,次の行を選択します。
    • Application:Exchange
    • Instance:Storage Groups

    補足説明
    このExchangeデータベースインスタンスの詳細情報を確認する必要がある場合には,Application Viewの[Show Application Detail]ボタンをクリックします。Application Detailウィンドウが表示され,詳細情報を参照できます。Application Detailウィンドウの表示項目については,「(2) Application Detailウィンドウの表示項目」を参照してください。
  3. Application Viewの[Backup]ボタンをクリックします。
    Backup Exchangeダイアログボックスが表示されます。Backup Exchangeダイアログボックスでは,バックアップオプションを設定します。
  4. バックアップオプションを設定します。
    • [Backup Comment]
      バックアップカタログにバックアップコメントを登録する場合に指定します。
      バックアップコメントには,64バイトまでの任意の文字列(英数字,記号,半角スペースおよびマルチバイト文字)が指定できます。バックアップコメントは大文字と小文字を区別します。
      バックアップコメントに使用できない記号を次に示します。
         \ / ` | < > " * ? & ; ( )
      先頭文字には「-」は指定できません。
    • [Generation Name]
      指定した世代識別名のコピーグループにバックアップします。
    • [Backup Mode]
      バックアップモードを設定します。ここでは,コールドバックアップを実行するので,[Cold]ラジオボタンを選択してください。
    • [Truncate Transaction Log]
      コミット済み(データベースへの適用済み)のトランザクションログを,バックアップ終了後に削除する場合は,チェックボックスをオンにしてください。
    • [Cluster Option]
      クラスタオプションを設定します。クラスタ環境で,物理ディスクのクラスタリソースをオフラインにしてバックアップする場合は[Offline]ラジオボタンを,物理ディスクのクラスタリソースをオンラインにしてバックアップする場合は[Online]ラジオボタンを選択してください。
    • [Source Storage Group]
      バックアップするストレージグループを選択します。Exchangeデータベースインスタンスのすべてのストレージグループをバックアップする場合は[All]ラジオボタンを選択します。特定のストレージグループをバックアップする場合は[Select]ラジオボタンを選択し,リストボックスからストレージグループを選択します。
      ここでは,ストレージグループを指定してバックアップするので,[Select]ラジオボタンを選択し,リストボックスからストレージグループ「STR1」と「STR2」を選択します。
    • [Eventlog checking before backup]
      Exchange Serverのイベントログを検索し,データベースの破損を示すイベントが記録されていないかどうかをチェックする場合は,チェックボックスをオンにしてください。
    • [Advanced Options]
      ユーザースクリプトを使用してバックアップする場合,[Pre/Post Job]ボタンをクリックしてAdvanced Optionsダイアログボックスを表示させ,バックアップオプションを設定します。Advanced Optionsダイアログボックスでの設定については,「6.9.2 ユーザースクリプトに関するバックアップオプションの設定」を参照してください。
    • [Job Registration]
      バックアップジョブを登録しないで,すぐにバックアップを実行する場合は,[Schedule]ボタンをクリックしないでください。ここまでに設定した内容でバックアップジョブを登録したい場合は,「6.5.1 バックアップジョブを登録する」を参照してください。
  5. [OK]ボタンをクリックします。
    バックアップの実行を確認するダイアログボックスが表示されます。
  6. バックアップ処理を開始する場合には[OK]ボタンをクリックします。
    バックアップ処理が始まります。バックアップ処理中にProtection Manager Consoleを終了しても,コマンドプロセスは中断されません。
    バックアップ処理中は,バックアップの対象となるボリュームのコピーの進行状況が[Progress]に表示されます(バックアップ処理の進行状況ではありません)。このため,0%と100%の表示前後に時間が掛かる場合があります。進行状況は目安としてください。
    ローカル起動の場合には,[Progress Detail]にバックアップ処理の進行状況を示すメッセージが表示されます。
    バックアップの実行が完了すると,バックアップの完了を示すダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスには,バックアップIDが表示されます。

    図6-19 Backup Exchangeダイアログボックス(コールドバックアップの場合)

    [図]

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