Hitachi Protection Manager Software Console ユーザーズガイド
Protection Manager Consoleを使用して,SQL Serverデータベースに対して次の操作を実行できます。
- バックアップ※
- 一つのストレージサブシステムの中で,SQL Serverデータベースを主ボリュームから副ボリュームにバックアップできます。バックアップはオンラインで実行されます。バックアップを実行するときは,SQL Serverインスタンスを起動しておく必要があります。起動していないインスタンスを指定すると,バックアップ処理は異常終了します。
- バックアップの実行中に,インスタンス内のデータベースに対して,SQL ServerのVDIによって,スナップショットが作成されます。スナップショットのデータ(メタファイル)は,VDIメタファイル格納ディレクトリに格納されます。ファイル名は「<バックアップID>_<データベースID>.dmp」です。
- また,バックアップジョブを登録することで,指定したスケジュールに従って,バックアップを自動実行できます。
- SQL Serverデータベースのバックアップは,データベースサーバのProtection Manager Consoleから実行します。
- SQL Serverデータベースのバックアップ時には,次のオプションが指定できます。
- [Backup Comment](バックアップコメント)
- [Generation Name](世代識別名)
- [Database](対象データベース):All,Select Source Database(All User Databases,Select)
- [Advanced Options](ユーザースクリプトの設定)
- [Job Registration](バックアップジョブの登録)
- バックアップ時に指定できるオプションについては,「6.3.1 SQL Serverデータベースのバックアップオプション」を参照してください。
- リストア※
- SQL Serverデータベースを副ボリュームから主ボリュームにリストアできます。リストアは,再同期(resync)で実行され,主ボリュームの内容が副ボリュームの内容と同じになります。したがって,バックアップ後に主ボリューム上に新規に作成したり,更新したりしたデータはすべて無効となります。
- SQL Serverのシステムデータベース(master,model,msdb,distribution)をリストアする場合,システムデータベースを回復するためにリストア対象のSQL Serverのサービスを一度停止します。したがって,リストア対象データベースに一時的にアクセスできなくなります。リストア実行中はSQL Serverに接続しないでください。
- SQL Serverデータベースのリストアは,データベースサーバのProtection Manager Consoleから実行します。
- SQL Serverデータベースのリストア時には,次のオプションが指定できます。
- [Source Database](対象データベース):All,Select
- [Target Instance](異なるインスタンスへのリストア)
- [Resync Mode](Resyncモード):Resync,No Resync
- [Force](強制)
- [Undo](Undoオプション)
- [Check host name](ホストチェックモード)
- リストア時に指定できるオプションについては,「6.3.2 SQL Serverデータベースのリストアオプション」を参照してください。
- バックアップジョブの操作
- バックアップジョブを登録できます。また,バックアップジョブを登録したあとに,オプションの変更やバックアップジョブの削除などの操作ができます。バックアップジョブの操作については「6.5 バックアップジョブの操作」を参照してください。
- コピーグループのロック
- 特定のコピーグループの内容を保持(ロック)できます。コピーグループをロックする方法については「6.6 コピーグループをロックする」を参照してください。
- ロック時には,次のオプションが指定できます。
- [Lock Mode](ロックモード):Lock,Unlock
- コピーグループの再同期
- 特定のコピーグループを再同期できます。コピーグループを再同期する方法については「6.7 コピーグループを再同期する」を参照してください。
- 副ボリュームのマウント
- バックアップサーバのProtection Manager Consoleから,副ボリュームをマウントできます。副ボリュームのマウント方法については「6.8.1 副ボリュームをマウントする」を参照してください。
- 副ボリュームのアンマウント
- バックアップサーバのProtection Manager Consoleから,副ボリュームをアンマウントできます。副ボリュームのアンマウント方法については「6.8.2 副ボリュームをアンマウントする」を参照してください。
- アプリケーション情報の参照
- アプリケーション情報を参照できます。アプリケーション情報の参照方法については「6.1.2 アプリケーション情報を参照する」を参照してください。
- カタログ情報の参照
- カタログ情報を参照できます。カタログ情報の参照方法については「6.1.3 カタログ情報を参照する」を参照してください。
- バックアップジョブ情報の参照
- バックアップジョブ情報を参照できます。バックアップジョブ情報の参照方法については「6.1.4 バックアップジョブ情報を参照する」を参照してください。
- アプリケーション情報,カタログ情報,またはバックアップジョブ情報のファイルへの出力
- データベースサーバのProtection Manager Consoleから,アプリケーション情報,カタログ情報,またはバックアップジョブ情報の表示内容をファイル(タブで区切られた形式)に出力できます。
- 注※
- データベースのインスタンスに属するデータファイルや各種のデータベースなどのオブジェクトが複数のボリュームで構成されている場合,すべての主ボリュームと対応する副ボリュームとの間で,バックアップ,リストアが実行されます。
- データベースサーバとバックアップサーバから構成されるシステムの場合,バックアップ操作,リストア操作はデータベースサーバだけから実行できます。
- Protection Manager Consoleでは,データファイルに対してだけバックアップやリストアを実行できます。トランザクションログのバックアップやリストアについては,コマンドを使用してください。コマンドを使用したバックアップやリストアの運用についてはマニュアル「Hitachi Protection Manager Software ユーザーズガイド」を,コマンドについてはマニュアル「Hitachi Protection Manager Software コマンドリファレンス」を参照してください。
- この節の構成
- 6.3.1 SQL Serverデータベースのバックアップオプション
- 6.3.2 SQL Serverデータベースのリストアオプション
- 6.3.3 SQL Serverデータベースのバックアップとリストアの運用例
- 6.3.4 SQL Serverデータベースを副ボリュームへバックアップする
- 6.3.5 SQL Serverデータベースを主ボリュームにリストアする