Cosminexus システム運用ガイド

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4.1 J2EEアプリケーションとリソースの管理の概要

J2EEアプリケーションの管理では,運用状況に合わせてJ2EEアプリケーションの設定を変更したり,サービスの提供方法やシステムのメンテナンスに応じてJ2EEアプリケーションを開始,停止したり,入れ替えたりします。

J2EEアプリケーションの管理の作業について,次の表に示します。

表4-1 アクセス状況に応じたWebアプリケーションの最大同時実行数の動的変更

作業内容 手段 作業概要 参照先
Webアプリケーションの稼働状況の確認 運用管理コマンド(mngsvrutil) その時点のWebアプリケーションの稼働状況を確認します。 4.2.1
Webアプリケーションの最大同時実行スレッド数の設定変更 運用管理コマンド(mngsvrutil) Webアプリケーションの同時実行スレッド数を動的に変更します。 4.2.2

表4-2  CTMのスケジュールキューの稼働状況の確認と同時実行数の変更

作業内容 手段 作業概要 参照先
CTMのスケジュールキューの稼働状況の確認 運用管理コマンド(mngsvrutil) CTMのキューに接続されたJ2EEアプリケーションに関する情報を確認します。 4.3.1
CTMのスケジュールキューの同時実行数の変更 CTMのコマンド(ctmchpara) J2EEアプリケーション(Enterprise Bean)の同時実行数をスケジュールキュー単位で動的に変更します。 4.3.2

表4-3 J2EEアプリケーションの実行時間の監視とキャンセル

作業内容 手段 作業概要 参照先
J2EEアプリケーションの実行状態の確認 サーバ管理コマンド(cjlistthread) 実行中のJ2EEアプリケーションの実行状態を確認します。 4.4.1
タイムアウトが発生したリクエストのキャンセル サーバ管理コマンド(cjstopthread) J2EEアプリケーション内で実行されているリクエストのうち,終了しないリクエストをキャンセルします。 4.4.2

表4-4 J2EEアプリケーションの閉塞

作業内容 手段 作業概要 参照先
負荷分散機を使用したサービス閉塞 負荷分散機の機能 Webフロントに負荷分散機を使用している場合に,次の方法でサービスを閉塞します。
  • 負荷分散機のリクエストの振り分け先を変更する
  • 負荷分散機を停止する
  • サービスを構成する一部のWebアプリケーションだけを停止する
4.5.3
CTMを利用したサービス閉塞 運用管理コマンド(mngsvrutil) CTMを使用しているバックシステムで,ホスト内のJ2EEアプリケーションを一度に停止したり,キューを共有するJ2EEアプリケーションを一度に停止したりする場合,J2EEアプリケーションのスケジュールキューに対して直接閉塞を実行します。 4.5.4

表4-5 J2EEアプリケーションの停止

作業内容 手段 作業概要 参照先
J2EEアプリケーションの停止 サーバ管理コマンド(cjstopapp) J2EEアプリケーションを通常停止,または強制停止します。通常停止にタイムアウトを設定して,強制停止を自動で実行することもできます。 4.5.5

表4-6 J2EEアプリケーションの入れ替えと保守

作業内容 手段 作業概要 参照先
J2EEアプリケーションの通常入れ替え サーバ管理コマンド(cjstopapp,cjimportapp) J2EEアプリケーションを停止してから新しいアプリケーションに入れ替えます。入れ替え後,J2EEアプリケーションを再開始します。 4.6.1
リデプロイによるJ2EEアプリケーションの入れ替え サーバ管理コマンド(cjreplaceapp) リデプロイによってJ2EEアプリケーションを入れ替えます。アーカイブ形式のJ2EEアプリケーションを入れ替える場合に,少ない手順で入れ替えることができます。 4.6.2
リロードによるJ2EEアプリケーションの入れ替え サーバ管理コマンド(cjreloadapp) リロードによってJ2EEアプリケーションを入れ替えます。展開ディレクトリ形式のJ2EEアプリケーションを入れ替える場合に,少ない手順で入れ替えることができます。 4.6.3
JSPを事前にコンパイルしてから実行するJ2EEアプリケーションの入れ替え サーバ管理コマンド(cjstartapp)/cjjspcコマンド JSP事前コンパイル機能を使用して,JSPを事前にコンパイルしてからJ2EEアプリケーションを入れ替えます。 4.6.4
J2EEアプリケーションの名称変更 サーバ管理コマンド(cjrenameapp) 名称を変更して,入れ替え前や入れ替え後のJ2EEアプリケーションを管理しやすくします。 4.6.5
CTMを利用したオンライン状態でのJ2EEアプリケーションの入れ替え 運用管理コマンド(mngsvrutil) スケジュールキューの出口を閉じたあと,J2EEアプリケーションを入れ替えます。 4.6.6
テストモードでのJ2EEアプリケーションの運用 サーバ管理コマンド(cjimportapp,cjstartapp) 本番環境で問題なくJ2EEアプリケーションが動作するかを確認するためのテストモードで,J2EEアプリケーションを運用します。 4.6.7

表4-7  JavaBeansリソースの入れ替え

作業内容 手段 作業概要 参照先
JavaBeansリソースの入れ替え サーバ管理コマンド(cjdeletejb,cjimportjb) JavaBeansリソースを入れ替えます。 4.7

表4-8 クラスタ構成のデータベースのメンテナンス

作業内容 手段 作業概要 参照先
コネクションプールの状態の確認 サーバ管理コマンド(cjlistrar) クラスタ構成のデータベースをメンテナンスする前,およびメンテナンスしたあとに,コネクションプールの状態を確認します。 4.8.1
コネクションプールの一時停止 サーバ管理コマンド(cjsuspendpool) コネクションプールを一時停止します。 4.8.2
コネクションプールの再開 サーバ管理コマンド(cjresumepool) コネクションプールを再開します。 4.8.3
注意
SFOサーバ上で動作するSFOサーバアプリケーションは,サーバ管理コマンドを利用して直接操作しないでください。