Cosminexus システム運用ガイド
稼働中のWebアプリケーションの稼働状況を確認します。Webアプリケーションの稼働状況は,運用管理コマンド(mngsvrutil)で確認できます。確認した結果,例えば,次のような場合には,最大同時実行スレッド数を変更することを検討してください。
なお,監視した結果,一時的にではなく恒常的に最大同時実行スレッド数を変更する必要があると判断した場合は,動的変更をするのではなく,Webアプリケーションを停止して,最大同時実行スレッド数の設定をし直してください。Webアプリケーションを停止した状態でのWebコンテナでの最大同時実行スレッド数の制御の設定については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」の同時実行スレッド数の設定に関する説明を参照してください。
Webアプリケーションの稼働状況を確認するには,mngsvrutilコマンドに,サブコマンド「get」を指定して実行します。
実行形式および実行例を次に示します。なお,mngsvrutilコマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」を参照してください。
mngsvrutil -m <Management Serverのホスト名> -u <管理ユーザID> -p <管理パスワード> -t <ホスト名> -k host get webApps |
mngsvrutil -m mnghost -u user01 -p pw1 -t host01 -k host get webApps
コマンドの実行結果は,標準出力またはファイルに出力されます。
Webアプリケーションの稼働情報のうち,Webアプリケーションの最大同時実行スレッド数を変更する場合に参考になる情報は,次に示すヘッダ情報の項目で確認できます。なお,N秒とは,運用監視で設定しているサンプリング時間です。
表4-9 Webアプリケーションの最大同時実行スレッド数を変更する場合に参考になる情報
ヘッダ情報 | 内容 |
---|---|
contextRoot | Webアプリケーションのコンテキストルート。 |
exclusiveThreadCountUpperBound | Webアプリケーションの占有スレッド数。 |
activeThreadCountUpperBound | Webアプリケーションの最大同時実行スレッド数。 |
waitingRequestCountUpperBound | Webアプリケーションの実行待ちキューサイズ。 |
currentThreadCountUpperBound | Webアプリケーションの同時実行可能スレッド数の上限値。 |
activeThreadCount | 稼働スレッド数の現在値。 |
activeThreadCountPeak | 稼働スレッド数のN秒ピーク。 |
activeThreadCountAverage | 稼働スレッド数のN秒平均値。 |
activeThreadCountHightWaterMark | 稼働スレッド数の最大値。 |
activeThreadCountLowWaterMark | 稼働スレッド数の最小値。 |
waitingRequestCount | 実行待ちリクエスト数の現在値。 |
waitingRequestCountPeak | 実行待ちリクエスト数のN秒ピーク。 |
waitingRequestCountAverage | 実行待ちリクエスト数のN秒平均値。 |
waitingRequestCountHighWaterMark | 実行待ちリクエスト数の最大値。 |
waitingRequestCountLowWaterMark | 実行待ちリクエスト数の最小値。 |
overflowRequestCount | 実行待ちキューからあふれたリクエスト数。 |
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