Cosminexus 簡易構築・運用ガイド
ここでは,Smart Composer機能を使用して構築できるシステムの構成パターンについて説明します。
Smart Composer機能で構築できるシステム構成パターンと,指定できる物理ティアの組み合わせを次の表に示します。
表4-7 Smart Composer機能で構築できるシステム構成パターンと,指定できる物理ティアの組み合わせ
項番 | システム構成パターン | システム構成の特長 | Webフロントシステム | バックシステム | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
combined-tier | http-tier と j2ee-tier |
j2ee-tier | sfo-tier | ctm-tier | |||
1 | WebサーバとJ2EEサーバを同じサーバマシンに配置する構成 (4.3.1参照) |
1台のマシンにWebサーバとJ2EEサーバを配置します。日常のメンテナンスやシステムの拡張が容易なシンプルな構成です。 | ○ | − | − | − | − |
2 | WebサーバとJ2EEサーバを別のサーバマシンに配置する構成 (4.3.2参照) |
WebサーバとJ2EEサーバを異なるマシンに分けて配置します。セキュリティを考慮した運用をする場合に使用します。 | − | ○ | − | − | − |
3 | インプロセスHTTPサーバ機能を使用する構成 (4.3.3参照) |
インプロセスHTTPサーバ機能を使用すると,J2EEサーバが直接クライアントからのリクエストを受け付けられます。この構成ではWebサーバの配置は不要です。1台のマシンに,J2EEサーバだけを配置します。 | − | − | ○ | − | − |
4 | 負荷分散機を冗長化する構成 (4.3.4参照) |
一つのWebシステム内に負荷分散機を2台配置できます。1台の負荷分散機で障害が発生した場合も業務を続行できます。 | ○ | ○ | − | − | − |
5 | セッションフェイルオーバ機能を使用する構成 (4.3.5参照) |
SFOサーバでセッション情報を管理して,J2EEサーバで障害が発生した場合には,ほかのJ2EEサーバにセッション情報を引き渡します。障害発生前のセッション情報が引き継がれるため,J2EEサーバに障害が発生しても業務を続行できます。 | ○※1 | ○※1 | − | ○ | − |
6 | CTMを使用する構成 (4.3.6参照) |
リクエストをスケジューリングして,各J2EEサーバの負荷を分散させることで,安定して稼働するシステムを構築できます。 | −※2 | −※2 | −※2 | − | ○ |
7 | サーバマシン内に複数のサービスユニットを配置する構成 (4.3.7参照) |
1台のサーバマシンに複数のサービスユニットを配置できます。複数の業務を1台のサーバマシンで運用できます。 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○※3 |
8 | 論理ユーザサーバを使用する構成 (4.3.8参照) |
ユーザが定義したプロセスを論理ユーザサーバとして定義すると,Management Serverで運用管理できるようになります。 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
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