Cosminexus 簡易構築・運用ガイド

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4.3.8 論理ユーザサーバを使用する構成

Smart Composer機能で構築したシステムでは,ユーザが定義する論理サーバを論理ユーザサーバとして配置できます。特定のサービスやプロセスを論理ユーザサーバとして定義しておくことで,そのサービスやプロセスがManagement Serverの管理対象となり,そのほかの論理サーバと同様に,一括管理できるようになります。

システムでの論理ユーザサーバは,特定のサービスユニットと同時に起動,停止できます。同時に起動,停止したいプロセスを,あらかじめ論理ユーザサーバとして定義しておき,特定のサービスユニットに関連づけます。サービスユニットとの関連づけは,Smart Composer機能のファイルおよびコマンドで定義します。一つのユーザサーバは,一つのサービスユニットと関連づけます。ユーザサーバは,一つのサービスユニットに複数配置できます。

論理ユーザサーバの設定方法については,「6.18 論理ユーザサーバを使用する場合に必要な設定」を参照してください。

論理ユーザサーバを使用する場合のシステム構成例を次の図に示します。ここでは,combined-tier構成で構築したシステムを例に使用して,説明しています。

図4-12 論理ユーザサーバを使用する場合のシステム構成例

[図データ]

このシステム構成パターンは,Smart Composer機能で構築できるWebフロントシステムおよびバックシステムで使用できます。ただし,インプロセスHTTPサーバ機能を使用する構成の場合は,負荷分散機を配置できません。

参考
ユーザサーバは,Application Server上で動作します。アプリケーションサーバマシン以外にも,Application Serverをインストールしているマシンであれば,ユーザサーバを配置できます。なお,これらのマシンには,運用管理エージェントも配置する必要があります。