Cosminexus 簡易構築・運用ガイド

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4.4 JP1/SC/DPMを利用して構築する場合のシステム構成

JP1/SC/DPMは,Smart Composer機能を使用したシステムの初期構築や,スケールアウトをするときに利用できます。

また,JP1/SC/DPMを利用する場合,運用管理プロセス(Management Server)をどこに配置するかによって,次に示すモデルのシステムが構築できます。

JP1/SC/DPMでは,構築したシステムのディスクイメージ(OSとアプリケーション)を複製できます。Smart Composer機能でのシステムの構築が完了したあと,構築したサービスユニットまたは運用管理ドメインのディスクイメージをJP1/SC/DPMを使用して複製しておきます。スケールアウトが必要になったときは,複製しておいたディスクイメージを基にして,追加するサービスユニットにOSやアプリケーションの一括インストールができるので,スケールアウトするサーバのセットアップが簡単になります。これによって,1台ずつインストールする場合と比較して,セットアップ時間を大幅に短縮できます。

モデルごとに,JP1/SC/DPMを使用する場合のシステム構成と,製品およびプロセス構成例を示します。ここでは,combined-tier構成で構築したシステムを例に使用して,説明しています。

図4-13 JP1/SC/DPMを使用する場合のシステム構成と,製品およびプロセス構成例(運用管理サーバモデル)

[図データ]

図4-14 JP1/SC/DPMを使用する場合のシステム構成と,製品およびプロセス構成例(ホスト単位管理モデル)

[図データ]

JP1/SC/DPMのうち,管理サーバfor DPMおよびWebサーバfor DPMがインストールされたマシンを,JP1/SC/DPM管理サーバマシンといいます。JP1/SC/DPM管理サーバマシンは必要に応じて用意してください。

JP1/SC/DPM管理サーバマシンにインストールする製品と,JP1/SC/DPM管理サーバマシン上で動作するプロセスを次の表に示します。

表4-8 JP1/SC/DPM管理サーバマシンにインストールする製品と動作するプロセス

インストールする製品 動作するプロセス
JP1/SC/DPM 管理サーバ for DPM
Webサーバ for DPM

なお,JP1/SC/DPMを利用してスケールアウトできるOSは,WindowsおよびLinuxです。詳細については,マニュアル「JP1/ServerConductor/Deployment Manager」を参照してください。

JP1/SC/DPMは,Smart Composer機能で構築できるWebフロントシステムおよびバックシステムで利用できます。ただし,セッションフェイルオーバ機能を使用するシステムの場合,セッションフェイルオーバサーバマシンではJP1/SC/DPMと連携したスケールアウトを利用できません。

JP1/SC/DPMを利用したスケールアウト手順の詳細については,「7.7 JP1/SC/DPMを利用したシステムのスケールアウトとスケールイン」を参照してください。