Cosminexus 簡易構築・運用ガイド
JP1/SC/DPMは,Smart Composer機能を使用したシステムの初期構築や,スケールアウトをするときに利用できます。
また,JP1/SC/DPMを利用する場合,運用管理プロセス(Management Server)をどこに配置するかによって,次に示すモデルのシステムが構築できます。
JP1/SC/DPMでは,構築したシステムのディスクイメージ(OSとアプリケーション)を複製できます。Smart Composer機能でのシステムの構築が完了したあと,構築したサービスユニットまたは運用管理ドメインのディスクイメージをJP1/SC/DPMを使用して複製しておきます。スケールアウトが必要になったときは,複製しておいたディスクイメージを基にして,追加するサービスユニットにOSやアプリケーションの一括インストールができるので,スケールアウトするサーバのセットアップが簡単になります。これによって,1台ずつインストールする場合と比較して,セットアップ時間を大幅に短縮できます。
モデルごとに,JP1/SC/DPMを使用する場合のシステム構成と,製品およびプロセス構成例を示します。ここでは,combined-tier構成で構築したシステムを例に使用して,説明しています。
図4-13 JP1/SC/DPMを使用する場合のシステム構成と,製品およびプロセス構成例(運用管理サーバモデル)
図4-14 JP1/SC/DPMを使用する場合のシステム構成と,製品およびプロセス構成例(ホスト単位管理モデル)
JP1/SC/DPMのうち,管理サーバfor DPMおよびWebサーバfor DPMがインストールされたマシンを,JP1/SC/DPM管理サーバマシンといいます。JP1/SC/DPM管理サーバマシンは必要に応じて用意してください。
JP1/SC/DPM管理サーバマシンにインストールする製品と,JP1/SC/DPM管理サーバマシン上で動作するプロセスを次の表に示します。
表4-8 JP1/SC/DPM管理サーバマシンにインストールする製品と動作するプロセス
インストールする製品 | 動作するプロセス |
---|---|
JP1/SC/DPM | 管理サーバ for DPM |
Webサーバ for DPM |
なお,JP1/SC/DPMを利用してスケールアウトできるOSは,WindowsおよびLinuxです。詳細については,マニュアル「JP1/ServerConductor/Deployment Manager」を参照してください。
JP1/SC/DPMは,Smart Composer機能で構築できるWebフロントシステムおよびバックシステムで利用できます。ただし,セッションフェイルオーバ機能を使用するシステムの場合,セッションフェイルオーバサーバマシンではJP1/SC/DPMと連携したスケールアウトを利用できません。
JP1/SC/DPMを利用したスケールアウト手順の詳細については,「7.7 JP1/SC/DPMを利用したシステムのスケールアウトとスケールイン」を参照してください。
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