COBOL2002 ユーザーズガイド

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38.2.5 ファイル

<この項の構成>
(1) CBLCSVCHAR
(2) CBLCSVINIT
(3) CBLD_ファイル名
(4) CBLFSYNC
(5) CBLF_ファイル名
(6) CBLGDIINTERVAL
(7) CBLGDIWMSG
(8) CBLIOMESSAGE
(9) CBLISAMDL
(10) CBLISAMLARGE(32bit版PC(x86) COBOL2002で有効)
(11) CBLPRTEXCHR
(12) CBLP_ファイル名
(13) CBLRDBDATAERR
(14) CBLRDBILWAIT
(15) CBLRDBOPURGE
(16) CBLTEXTSUPPRESSBOM
(17) CBLTEXTWRITESPACE
(18) CBLX_外部装置名(32bit版PC(x86) COBOL2002で有効)
(19) CBL_BTRPGSZ(32bit版PC(x86) COBOL2002で有効)
(20) CBL_RDBCOMMIT
(21) CBL_RECLOCKMAX
(22) CBL_SYSCSVIN
(23) CBL_SYSCSVOUT
(24) CBL_外部装置名
(25) CBLEUDCFUNC
(26) CBLRDBROWVALCONSTRUCTOR

(1) CBLCSVCHAR

-NumCsvオプションを指定してCSV編成ファイルの入出力をする場合,無視したい文字列を指定します。

規則
  • 環境変数CBLCSVCHARに複数の文字列を指定する場合は,各文字列をセミコロン(;)で区切ります。

詳細は,「6.8.5 セルデータを数値として入出力する機能」の「(3) 数値として入力するとき,不要な文字列を無視する機能」を参照してください。

(2) CBLCSVINIT

CSVファイルのREAD文実行時に,セルと対応しない未使用の基本項目を初期化する場合に指定します。

詳細は,「6.8.7 入力時の未使用項目の初期化機能」を参照してください。

(3) CBLD_ファイル名

入出力動作を指示する下記のオプションをファイル単位に指定します。

規則
  • 複数のオプションを指定するときは各オプションをコロン(:)で区切ります。
  • 環境変数CBLD_ファイル名は,OPEN文を実行するごとに環境変数の値が参照されます。
  • ここで指定するファイル名はSELECT句で指定したファイル名に対応します。ただし,ファイル名内のハイフン(-)は下線(_)に置き換えて指定します。
  • 背反するオプションを同時に指定した場合,あとから指定したオプションが有効となります。

設定例

(例1)
(COBOLでの記述例)
SELECT A-FILE ASSIGN TO SYS000.
(環境変数の設定例)
CBLD_A_FILE=ISAMDL:NOISAMPREV

(例2)
背反するオプションを同時に指定した場合,あとから指定したオプションが有効となります。
 
CBLD_A_FILE=ISAMDL:NOISAMDL
上記の指定をした場合,最初の"ISAMDL"は無効となり,あとに設定した"NOISAMDL"が有効となります。
(a) ISAMDLNOISAMDL

ISAMDLは,索引編成ファイルでOPENモードがOUTPUTの場合,既存のファイルを削除して再生成します。NOISAMDLは,ファイルの削除はしません。省略時はNOISAMDLが仮定されます。

(b) ISAMPREVNOISAMPREV

ISAMPREVは,索引編成ファイルでSTART文の指定がLESS,LESS THAN OR EQUAL,およびLASTの場合,あとに続くNEXT指定のREAD文でキーの降順に呼び出します。NOISAMPREVは,START文の指定に関係なく,NEXT指定のREAD文はキーの昇順に呼び出します。省略時はISAMPREVが仮定されます。

(c) SAMAADVNOSAMAADV

SAMAADVは,ADVANCING指定を書かないWRITE文にAFTER ADVANCING 1 LINEを仮定します。NOSAMAADVはこれを仮定しません。省略時はNOSAMAADVが仮定されます。

SAMAADVとSAMBADVを同時に指定した場合は,あとに設定した方が有効となります。

(d) SAMBADVNOSAMBADV

SAMBADVは,ADVANCING指定を書かないWRITE文にBEFORE ADVANCING 1 LINEを仮定します。NOSAMBADVはこれを仮定しません。省略時はNOSAMBADVが仮定されます。

SAMAADVとSAMBADVを同時に指定した場合は,あとに設定した方が有効となります。

(e) BTMODIFYNOBTMODIFY(32bit版PC(x86) COBOL2002で有効)

BTMODIFYは,Btrieve(Pervasive.SQL)による索引編成ファイルの主レコードキーに対し,変更可能モードが設定されている物理ファイルをオープンできるようにします。このオプション設定時には次の注意が必要です。

なお,省略時はNOBTMODIFYが仮定されます。

(f) CSVQUOTENOCSVQUOTE

CSVQUOTEは,CSV編成ファイルのWRITE文でセルの内容を出力するとき,データを引用符( " )で囲みます。NOCSVQUOTEは,引用符を付けません。省略時はCSVQUOTEが仮定されます。

NOCSVQUOTEを指定した場合の詳細は,「6.8 CSV編成ファイル(表計算プログラムファイル)」を参照してください。

(g) CSVWRITESPACENOCSVWRITESPACE

CSVWRITESPACEは,CSV編成ファイルのWRITE文で,出力するレコードの基本項目のデータの最後の空白文字を出力します。NOCSVWRITESPACEは,データの最後の空白文字を出力しません。なお,省略時はNOCSVWRITESPACEが仮定されます。

CSVWRITESPACEを指定した場合の詳細は,「6.8.8 データの後の空白文字を出力する機能」を参照してください。

(h) CSVTABSEPARATEDNOCSVTABSEPARATED

CSVTABSEPARATEDは,CSVファイル入出力機能でセルデータをタブ文字区切りで入出力します。NOCSVTABSEPARATEDはセルデータにコンマ(,)区切りで入出力します。なお,省略時はNOCSVTABSEPARATEDが仮定されます。

CSVTABSEPARATEDを指定した場合の詳細は,「6.8.9 セルデータをタブ文字区切りで入出力する機能」を参照してください。

(i) SAMPADVNOSAMPADV

SAMPADVは,OPEN文の実行後,最初に実行されるAFTER ADVANCING PAGE指定のWRITE文についての行制御を有効にします。NOSAMPADVは,行制御を無効にします。省略時はSAMPADVが仮定されます。このオプション設定時には次の注意が必要です。

注※
報告書作成機能のGENERATE文は,内部的にWRITE文を使用するため,このオプションが有効になります。
(j) FSYNCNOFSYNCWDISK

強制的にディスク書き込みをするかしないかを指定します。

FSYNCを指定した場合,プログラムの終了時,またはCLOSE文の実行終了時に,COBOLプログラムの環境部のファイル記述項で指定したファイル名のファイルに対して,強制的なディスク書き込みを適用します。

WDISKを指定した場合,WRITE文,REWRITE文,またはDELETE文の実行終了時に,COBOLプログラムの環境部のファイル記述項で指定したファイル名のファイルに対して,強制的なディスク書き込みを適用します。

NOFSYNCを指定した場合は,ディスクへの書き込み保証が適用されません。

FSYNC,NOFSYNC,WDISKのどれかを同時に指定した場合は,あとに指定した方が有効となります。また,FSYNC,NOFSYNC,WDISKのどれも指定しない場合は,環境変数CBLFSYNCの指定に従います。

ファイルのディスク書き込み保証機能の詳細については,「14.1 ファイルのディスク書き込み保証」を参照してください。

(k) ISAMLARGENOISAMLARGE(32bit版PC(x86) COBOL2002で有効)

ISAMLARGEは,ISAMによる索引編成ファイルにラージファイル入出力機能を有効にします。NOISAMLARGEは,ISAMによる索引編成ファイルにラージファイル入出力機能を使用しないで通常の入出力とします。省略時はNOISAMLARGEが仮定されます。詳細は,「6.11 ラージファイル入出力機能」を参照してください。

(l) TEXTWRITESPACENOTEXTWRITESPACE

テキスト編成ファイルに対するWRITE文またはREWRITE文で,レコード末尾からの連続する半角空白文字をファイルに書き出したい場合,TEXTWRITESPACEを指定します。テキスト編成ファイルに対するWRITE文またはREWRITE文で,レコード末尾からの連続する半角空白文字を削除したい場合は,NOTEXTWRITESPACEを指定します。詳細については,「6.7.5 レコード末尾の空白文字を出力する機能」を参照してください。

(m) TEXTSUPPRESSBOMNOTEXTSUPPRESSBOM

テキスト編成ファイルにUnicodeシグニチャを出力しない場合,TEXTSUPPRESSBOMを指定します。Unicodeシグニチャを出力する場合,NOTEXTSUPPRESSBOMを指定します。

詳細については,「30.5.2 入出力機能」の「(1) テキスト編成ファイル」を参照してください。

(n) RDBOPURGE/NORDBOPURGE

HiRDBによる索引編成ファイルで,出力モードでファイルを開く場合,すでにファイル内に存在するレコードを高速で削除するとき,RDBOPURGEを指定してください。レコードを高速で削除しない場合,NORDBOPURGEを指定してください。

(4) CBLFSYNC

プロセス内のすべてのファイルに対して,クローズ時のディスクへの書き込み保証を適用したいときにYESを指定します。YES以外の値を指定したときは,無効となります。

詳細は,「14.1.2 ファイルクローズ時のディスク書き込み保証の指定方法」および「13.7 COBOL入出力サービスルーチンでのディスク書き込み保証」を参照してください。

(5) CBLF_ファイル名

COBOLのGDI印刷機能およびESC/P印刷機能を使用した場合に,スプールに登録される印刷文書名称を指定します。

詳細は,「8.2.5 印刷文書名称」の「(2) ユーザ指定の印刷文書名称」を参照してください。

(6) CBLGDIINTERVAL

GDIモード印刷機能を使用する場合に,CHARACTER TYPE IS INTERVAL句が出現しない間の項目の字間隔に対して,実行支援の印刷書式に設定した字間隔を適用したいときにYESを指定します。ただし,CHARACTER TYPE句の指定がまったくないレコードに対しては,環境変数CBLGDIINTERVALの指定に関係なく,実行支援の印刷書式に設定した字間隔が適用されます。なお,環境変数CBLGDIINTERVALにYESを指定した場合の詳細については,「8.4.2 出力形態とレコード形式」の「(2) CHARACTER TYPE句指定での印刷」の「(e) 環境変数CBLGDIINTERVALを使用した出力例」を参照してください。

YES以外の値を指定したときは,無効となります。

(7) CBLGDIWMSG

GDIモード印刷機能を利用してプリンタ出力する場合に,警告メッセージの出力を抑止したいときにYESを指定します。指定しなかったときや,YES以外の値を指定したときは,警告メッセージを出力します。

(8) CBLIOMESSAGE

ファイル入出力文でのエラー情報出力機能を使用したい場合に,この環境変数を指定します。指定可能な値を次に示します。

(a) STATUS90

ファイル管理記述項にFILE STATUS句の指定がある場合に,入出力文の実行で入出力状態値が90となるエラーが発生したとき,該当する実行時メッセージを出力してプログラムの実行を継続します。ただし,出力するメッセージのレベルはI(お知らせ)となります。

この環境変数については,「6.3.4 ファイル入出力文でのエラー情報出力機能」を参照してください。

(9) CBLISAMDL

既存の索引ファイルに対してOPEN OUTPUTを実行した場合,旧ファイルを削除後,ファイルを新しく作成したいときにYESを指定します。指定しなかったときや,YES以外の文字を指定したときは,NOが仮定されます。このとき,既存のファイルに対しての追加書きとなります。

(10) CBLISAMLARGE(32bit版PC(x86) COBOL2002で有効)

実行単位中のすべてのISAMによる索引編成ファイルでラージファイル入出力を可能にするときにYESを指定します。YES以外の値を指定したときは,無効となります。

詳細は,「6.11 ラージファイル入出力機能」を参照してください。

(11) CBLPRTEXCHR

環境変数CBLP_ファイル名を指定してESC/Pモードプリンタに外字を出力する場合で,ベンダ定義文字を外字として出力したい場合に指定します。

詳細は,「8.5.3 外字の出力方法」の「(2) ベンダ定義文字の外字出力」を参照してください。

(12) CBLP_ファイル名

Windows上で作成した外字を,そのままのコードでESC/Pモードプリンタに出力する場合に指定します。

詳細は,「8.5.3 外字の出力方法」の「(1) ユーザ定義文字の外字出力」を参照してください。

(13) CBLRDBDATAERR

HiRDBによる索引編成ファイルで,レコード中に保証されないデータが含まれていないかをチェックする場合にYESを指定します。YES以外の値を指定したときは,無効となります。

詳細は,「6.9.5 HiRDBによる索引編成ファイル固有の機能と相違点」の「(5) その他の拡張機能」の「(b) データチェック機能」を参照してください。

(14) CBLRDBILWAIT

HiRDBによる索引編成ファイルで,ファイルを入力モードで開いたときに排他オプションを設定する場合にYESを指定します。YES以外の値を指定したときは,無効となります。

詳細は,「6.9.5 HiRDBによる索引編成ファイル固有の機能と相違点」の「(4) HiRDBによる索引編成ファイル固有のファイル共用」を参照してください。

(15) CBLRDBOPURGE

HiRDBによる索引編成ファイルで,出力モードでファイルを開く場合,すでにファイル内にあるレコードを高速で削除したいときにYESを指定します。YES以外の値を指定したときは,無効となります。

詳細は,「6.9.5 HiRDBによる索引編成ファイル固有の機能と相違点」の「(5) その他の拡張機能」の「(a) 出力ファイルの高速オープン機能」を参照してください。

(16) CBLTEXTSUPPRESSBOM

テキスト編成ファイルにUnicodeシグニチャを出力しない場合に指定します。

詳細は,「30.5.2 入出力機能」の「(1) テキスト編成ファイル」を参照してください。

(17) CBLTEXTWRITESPACE

テキスト編成ファイルに対するWRITE文またはREWRITE文で,レコード末尾からの連続する半角空白文字をファイルに書き出したい場合に指定します。

詳細は,「6.7.5 レコード末尾の空白文字を出力する機能」を参照してください。

(18) CBLX_外部装置名(32bit版PC(x86) COBOL2002で有効)

書式印刷機能を使用したプリンタ出力するときの印刷サービス名称を指定します。

詳細は,「8.6 XMAP3による印刷(32bit版PC(x86) COBOL2002で有効)」を参照してください。

(19) CBL_BTRPGSZ(32bit版PC(x86) COBOL2002で有効)

Btrieve(Pervasive.SQL)による索引編成ファイルのページサイズを指定します。

詳細は,「6.10.4 使用できる機能と制限事項」を参照してください。

(20) CBL_RDBCOMMIT

HiRDBによる索引編成ファイルでCOMMIT文,ROLLBACK文によってRDBアクセスのトランザクションを管理する場合に指定します。

詳細は,「6.9.5 HiRDBによる索引編成ファイル固有の機能と相違点」の「(1) トランザクション管理機能」を参照してください。

(21) CBL_RECLOCKMAX

相対編成ファイルで,LOCK MODE句にMANUALが指定されたとき,同時に施錠できるレコード数を指定します。

詳細は,「7.2.2 レコードレベルのファイル共用」を参照してください。

(22) CBL_SYSCSVIN

FROM SYSCSV指定のACCEPT文でアクセスするCSVファイルを,絶対パス名で指定します。

詳細は,「付録C.1 ACCEPT/DISPLAY文を使用したCSVファイルへのアクセス」を参照してください。

(23) CBL_SYSCSVOUT

UPON SYSCSV指定のDISPLAY文でアクセスするCSVファイルを,絶対パス名で指定します。

詳細は,「付録C.1 ACCEPT/DISPLAY文を使用したCSVファイルへのアクセス」を参照してください。

(24) CBL_外部装置名

ファイル入出力での入出力ファイル名を指定します。

詳細は,「6.2.2 環境変数指定」を参照してください。

(25) CBLEUDCFUNC

GDIモード印刷およびESC/Pモード印刷のOPEN文で,外字を有効にするため内部的に発行しているEnableEUDC関数の扱いを変更したいときに指定します。

詳細は,「8.2.6 外字の有効化」を参照してください。

(26) CBLRDBROWVALCONSTRUCTOR

HiRDBによる索引編成ファイルで,内部発行SELECTで行値構成子を使用する,内部発行されるSQL文で行値構成子を使用する機能を有効にするときに,YESを指定します。

詳細は,「6.9.5 HiRDBによる索引編成ファイル固有の機能と相違点」の「(5) その他の拡張機能」にある「(c) 内部発行されるSQL文で行値構成子を使用する機能」を参照してください。