COBOL2002 ユーザーズガイド
FILE STATUS句を指定した場合に,入出力文でエラーが発生したとき,FILE STATUS句で指定したデータ項目に入出力状態の値が設定され,実行時メッセージは出力されません。通常は入出力状態の値と実行中プログラムの処理内容によってエラー要因を特定できますが,入出力状態値90はエラー要因の数が多いため,その特定が困難です。この場合,エラー要因特定のため,FILE STATUS句の指定を取り消してプログラムを再実行し,実行時メッセージを出力する必要があります。
ファイル入出力文でエラー情報を出力する設定をしておくと,入出力文で入出力状態値90のエラーが発生した場合に,FILE STATUS句の指定があっても実行時メッセージを出力できます。これによって,実行時メッセージでエラー要因を特定できます。
ファイル入出力文でエラー情報を出力する場合は,実行時環境変数CBLIOMESSAGEにSTATUS90を指定します。
CBLIOMESSAGE=STATUS90
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