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JP1 Version 10 JP1/Automatic Operation サービステンプレート開発ガイド


5.3.8 ステップごとに中断してデバッグする流れ

ステップごとに処理を中断しながら,デバッグタスクを実行します。ステップごとに中断してデバッグすると,次のことができます。複数のステップが並列で同時に動作するフローの場合も,すべてのステップでこれらを設定できます。

例えば,フローで問題のある個所の見当がつき,内容を確認しながらタスク実行したい場合や,設計とは異なるプロパティの値を指定して,動作を確認したい場合などに使用します。

注意事項

部品の処理を実行する際に,部品の戻り値が65以上となった場合(部品の入力プロパティの値に誤りがあったときや,操作対象の機器のOSに接続できなかったときなど)は,部品の処理の実行後に中断する設定をしていても,中断されないで,デバッグタスクの処理が進みます。

ステップごとに中断してデバッグする流れ:

  1. [デバッグ実行]ダイアログボックスで,[中断設定]リストボックスから[1ステップずつ中断する]を選択します。

  2. デバッグサービスの定義情報を指定します。

  3. [実行]ボタンをクリックします。

    [デバッグ]ビューおよびサービステンプレートデバッグビューが表示され,デバッグタスクが実行されます。

    フローの最初のステップが実行され,部品の処理を実行する前に中断されます。フローの処理の流れについては,「5.3.9 ステップごとに中断してデバッグする場合の処理の流れ」を参照してください。

  4. 必要に応じて,[デバッグ]ビューおよび[プロパティ一覧]タブで入力プロパティのマッピングを確認したり,入力プロパティを任意の値に変更したりします。

  5. 部品の処理を実行するかどうかを選択します。部品の処理を実行しない場合,部品の出力プロパティおよび戻り値を指定します。部品の処理の実行後に部品の出力プロパティおよび戻り値を変更したい場合は,部品の処理後に中断する設定を行います。

  6. [再開]ボタンをクリックし,ステップの実行を再開します。応答入力が必要な場合は,応答を入力します。

    部品の処理が実行され,ステップの実行が終了します。

  7. 作業5で,部品の処理の実行後に中断する設定にした場合は,必要に応じて部品の出力プロパティおよび戻り値を変更し,[再開]ボタンをクリックします。

  8. 後続ステップ実行条件に従い,次のステップが実行され,部品の処理を実行する前に中断されます。

  9. 後続のステップを実行する場合は,4〜7の作業を繰り返します。

  10. デバッグタスクが終了したら,必要に応じてサービステンプレートまたは部品を編集します。

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