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JP1 Version 10 JP1/Automatic Operation サービステンプレート開発ガイド


5.3.9 ステップごとに中断してデバッグする場合の処理の流れ

デバッグ実行時の中断設定に[1ステップずつ中断する]を指定して,ステップの実行を開始すると,部品の処理が実行される前にステップが中断されます。ステップを再開したあとは,部品の実行設定によって処理の流れと中断されるタイミングが異なります。ここでは,次の場合について説明します。

ステップの実行開始時の処理の流れ

デバッグ実行時の中断設定に[1ステップずつ中断する]を指定して,ステップを実行した場合のデバッグタスクの処理について説明します。

図5‒3 ステップの実行開始時の処理の流れ

[図データ]

  1. デバッグタスクを実行すると,ステップAの実行が開始されます。

  2. 部品Aの入力プロパティ「入力A」の値が生成されます。部品Aの処理が実行される前に,ステップAが中断されます。

  3. ステップAの実行を再開すると,部品Aの処理が実行されます。

  4. 後続ステップ実行条件に従って,ステップBの実行が開始されます。

    ステップBの入力プロパティ「入力B」の値が生成され,部品Bの処理が実行される前に,ステップBが中断されます。

部品の処理をスキップする場合の処理の流れ

デバッグ実行時の中断設定に[1ステップずつ中断する]を指定して,部品の実行設定に[実行しない]を指定した場合のデバッグタスクの処理について説明します。

図5‒4 部品の処理をスキップする場合の処理の流れ

[図データ]

  1. ステップAが部品Aの処理前に中断されている状態で,部品Aの実行設定に「実行しない」を選択すると,出力プロパティの値および戻り値が指定できるようになります。

  2. ステップAを再開すると,部品Aの実行がスキップされます。

  3. 指定した出力プロパティの値および戻り値に従って,ステップBの実行が開始されます。

    ステップBの入力プロパティ「入力B」の値が生成されます。部品Bの処理が実行される前に,ステップBが中断されます。

部品の出力プロパティおよび戻り値を変更する場合の処理の流れ

デバッグ実行時の中断設定に[1ステップずつ中断する]を指定して,部品の実行設定に[部品の処理後に中断する]を指定した場合のデバッグタスクの処理について説明します。

図5‒5 部品の出力プロパティおよび戻り値を変更する場合の処理の流れ

[図データ]

  1. ステップAが部品Aの処理前に中断されている状態で,部品Aの実行設定に「部品の処理後に中断する」を選択し,ステップAを再開すると,部品Aの処理が実行されます。

    部品Aの処理後,ステップAの実行が終了する前に中断され,出力プロパティおよび戻り値が変更できるようになります。

  2. ステップAを再開すると,指定した出力プロパティの値および戻り値に従って,ステップBの実行が開始されます。

    ステップBの入力プロパティ「入力B」の値が生成されます。部品Bの処理が実行される前に,ステップBが中断されます。

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