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JP1 Version 10 JP1/Automatic Operation サービステンプレート開発ガイド


5.3.4 デバッグを開始する手順

サービステンプレートのビルドに成功したら,デバッグを開始します。デバッグを開始するには,デバッグサービス実行時の中断設定,およびデバッグサービス・デバッグタスクの定義情報を設定します。

なお,デバッグ実行時の実行契機は即時実行となります。

デバッグを開始するには:

  1. [デバッグ実行]ダイアログボックスの[中断設定]リストボックスから,デバッグタスクの実行方法を選択します。

    1ステップごとに中断しながら実行する場合は[1ステップずつ中断する]を,1ステップごとに中断しないで実行する場合は[中断しない]を選択します。

  2. デバッグサービスの定義情報を設定します。

  3. [実行]ボタンをクリックします。

    [エディタ]画面に,[デバッグ]ビューおよびサービステンプレートデバッグビューが表示され,デバッグタスクが実行されます。

  4. 中断設定で[1ステップずつ中断する]を選択している場合,1ステップずつ実行が中断されます。実行を再開する場合は,[デバッグ]ビューの[再開]ボタンをクリックします。

注意事項
  • 中断設定では,デバッグタスクの実行を1ステップごとに中断するかどうか選択します。実行結果を確認しながらデバッグしたい場合や,実行したくない部品がある場合は,中断設定を[1ステップずつ中断する]にしてください。

  • [デバッグ実行]ダイアログボックスには,デバッグ実行するユーザーが最後にビルドしたときのサービステンプレートの状態が反映されます。デバッグ実行するユーザーがビルドしたあとで,ほかのユーザーが同一のサービステンプレートを編集し,ビルドしていた場合,その編集内容は反映されません。

  • 次の場合,デバッグタスクは強制停止されます。

    • JP1/AOサーバが停止された場合

    • クラスタのフェールオーバーが発生した場合

    • JP1/AOからログアウトした場合

  • デバッグ実行中にWebブラウザーを閉じた場合,デバッグタスクは停止されないで,処理が自動的に完了するまで実行されたままになります。このとき,デバッグタスクの実行を1ステップずつ中断する設定にしている場合,実行中のステップまたは後続のステップで,デバッグタスクの処理が中断されたままになります。この場合,ユーザーは再度ログインして,[タスク]画面の[デバッグタスク一覧]ビューでデバッグタスクを停止させる必要があります。なお,一度閉じた[デバッグ]ビューおよびサービステンプレートデバッグビューは表示できません。デバッグタスクを実行したい場合は,再度サービステンプレートをビルドし,デバッグの実行をやり直してください。

  • サービステンプレートをビルドしてからデバッグを開始するまでの間に,ほかのユーザーが同じサービステンプレートをビルドした場合,[デバッグ実行]ダイアログボックスの[実行]ボタンをクリックしたあと,エラーになります。

  • デバッグタスクに含まれる部品について,1つのJP1/AOシステム内で同時実行できる部品の数は10までです。同時実行できる部品の数の上限や,上限を超えた場合の処理については,マニュアル「JP1/AO 運用ガイド」−「タスクに含まれる部品の同時実行数の上限について」のトピックを参照してください。

  • デバッグタスクの状態は,JP1イベント通知およびメール通知の対象となります。

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